概要
『レッドマン』の主人公レッドマンがあまりに残虐な事から、ファンから勝手につけられた愛称。
というのも、特に何もせずにぶらぶら表を歩き回っている怪獣を見つけるや否や「レッドファイト!」と叫んで一方的にケンカを売り、逃げようが延々追いかけ続け、武器を片手にボコボコに痛めつけ、最後は殺害するというお決まりのパターンを見ればそれがあながち的外れではないことが分かるだろう。
怪獣が最初からレッドマンに追い掛け回されていることもしばしばあり、ナレーションも戦闘時にはまったく無くやたら不気味なBGMが流れるだけなので、冷静に見てみればチャージマン研やブロッケンマン以上のド鬼畜にしか見えない、と言うのもある。
特に円谷プロは2000年代になると怪獣を生きた災害ではなく生命の延長線上にある存在として描いた野性動物保護の理念を持つ『ウルトラマンコスモス』を、そして2010年代になると現実の害獣被害問題を巨大怪獣に置き換えて、そこに発生する命の倫理の理想と現実を描いた『ウルトラマンX』製作。
また、そうしなければならない程の危機的状況だったのだが話題に上がると必ずと言って良いほど主人公が下した、とある怪獣達に対しての決断で今をなお賛否両論になる場面があった『ウルトラマンガイア』以降は怪獣保護がメインではない作品でも治癒や浄化技が必殺技に数えられる能力の1つに設定されているウルトラマンが多くなっている。
勿論、怪獣が従来通り生きた災害として扱われる世界が舞台の作品の方が普通に多いのだが今の目から見れば、特にフォローもなくレッドマンが絶滅危惧の怪獣を狩りまくる密猟者に見えて仕方ないという意見が出てくるのも無理はないだろう。
ちなみに追い打ちをかけるかの如く、最近では怪獣以外にも容赦なく襲い掛かっていたという目撃情報まであるとか…。
…でもまあ、それでも公式では「平和を愛する心優しい正義の人」なんですよ、今でも。