超元気玉
ちょうげんきだま
通常の元気玉が自然の中にあるわずかな気を収束させて放つ技なのに対し、再生能力を持つ魔人ブウを完全消滅できるように地球人全員の気を集結させて放つようにアレンジされている。
魔人ブウ(純粋)との戦いが長引き超サイヤ人3も解けてしまい、分裂した魔人ブウ(善)もどんどん追い詰められてしまう。そんな時、ベジータはナメック星のドラゴンボールで地球と殺された地球人たちを復活させることを提案、再びブウに殺されることを懸念しながらもキビト神たちはポルンガの3つの願いで地球と殺された人々を復活させる。
ベジータが思いついた作戦、それは地球人全員の気を集め超特大の元気玉を生成しそれで完全消滅を狙うという大掛かりな計画であった。
彼は界王様の協力の元、地球人全員にテレパシーで現状を説明し、気を貸してくれるように頼み、その結果すぐさま元気玉が作られた。だが、ブウ消滅には全然エネルギーが足りなかった。
実は彼らの家族や仲間らは気を送ってくれたものの、他の人間たちはバビディ一味の事件から猜疑心を抱き全く協力してくれなかったのだ。
悟空も訴えかけた結果、ウパと彼の父や17号、スノとはっちゃんと言った彼がかつて出会った人々は気を託してくれたものの、やはりそれ以外の人々は協力を拒み、それどころか身勝手なことを言い出す始末。しかしこの様にサタンは憤慨、その叫びが地球中に届き「セルの時と同様にサタンが地球のために戦っている」と勘違い(サタンは状況を理解していなかったとはいえ、味方側なのである意味正解なのだが)、彼を応援すべく天に手を挙げて気を送り、ついに完成したのが『超元気玉』である。
しかし、いざ放とうとするも魔人ブウの近くには元気玉完成まで必死に時間を稼いだベジータが倒れており悟空は元気玉を放てずにいた。
魔人ブウも巨大な元気玉に危機感を覚えたのか悟空の方に意識を向けて気弾を放ち、悟空がそれを瞬間移動で咄嗟に回避した間に魔人ブウの近くにいたベジータがいなくなっていた。
そう、魔人ブウの意識が反れた僅かな隙を狙ってミスター・サタンがベジータを救出していたのだ。
悟空はそれを確認すると同時にミスター・サタンに「やるじゃねえかサタン!!! おめえはホントに世界の… 救世主かもな!!!!」と賞賛の言葉をかけながら元気玉を放った。
魔人ブウは元気玉を迎え撃つようにかめはめ波を放つが、それは簡単に掻き消され、魔人ブウを飲み込もうと元気玉が眼前へと迫った。
だが、魔人ブウはこれを両手で押し返すように踏ん張って耐える。悟空も必死に押し返そうとするが激戦続きで体力が足りないことが判明。
気を追加した力押しは地球中はおろかあの世からも気を捻出したゆえにもうこれ以上の気の追加は見込めない。
デンデはキビト神に悟空の下へと連れて行ってもらえるように懇願するも、キビト神も元気玉にエネルギーを渡してしまい瞬間移動ができなかった。
作戦失敗かと思われたが、まだポルンガの最後の願いが残っていた。デンデは最後の望みをドラゴンボールに託し悟空の体力回復を願う。これで通常状態まで体力を回復した悟空は超サイヤ人に再び変身し最後の一押しをかける。
そして最後はここまで強さを見せたブウに称賛の言葉と生まれ変わった後の再戦を誓い、別れの挨拶と共に最期の一押しでブウにトドメを刺した。
こうして最強の敵、魔人ブウは跡形もなく消滅。宇宙は救われたのだった。