概要
天界の特殊な超金属で虹色に輝いており聖なる力を持っている。
地上が危機に瀕した時に現れる代物で正義の戦士には安らぎを与えるが邪悪なるものにはダメージを与えると言う。
また古い記録によると機動武者大鋼や超機動大将軍にもそのパーツの一部が輝羅鋼らしき物質で出来ていたと言う。
天零頑駄無は危機になるとこの輝羅鋼の神器を纏うが長時間の装着は不可能である。
『SDガンダムワールドヒーローズ』
2023年6月20日には『SDガンダムワールドヒーローズ』の外伝プロジェクトの一環として『輝羅鋼物語』が展開される事に成った。
アヅチ城に保管されているムシャワールドに伝わる謎の装具。
どんな手法を使っても蘇らせることができなかったロストテクノロジー。
78代目武者頑駄無と隠密ガンダムエアリアルに託されている。
SDWは独自性が強いため戦国伝の輝羅鋼とは特に関係がないと思われる。
ガンプラのパーツとしての輝羅鋼
BB戦士の超機動大将軍や天零頑駄無などの、インモールド成型を用いたメッキパーツにさらに細かい装飾部分の塗装などが施されたパーツのことである。公式サイトでも「結晶輝羅鋼と呼ばれていたインモールド成形パーツ」としている。
現在では何らかの理由で採用されず、近年再販された際には、輝羅鋼極彩と称しクリアーパーツ+ホイルシールという代替品が使用されている。
値段はそのままなので、輝羅鋼を最大の売りとしているはずの獅龍凰等の見栄えが低下してしまった(が、輝羅鋼極彩シールを貼った後に爪楊枝で縁取り、綿棒で丁寧に圧をかけ、指圧で軽く圧をかけてあげると見栄えする)。
この何らかの理由は正式には不明だが、長谷川指導員は「当時もあの部分だけで、とんでもない数を作らないと成り立たなくて、あの売れまくってた時期でも厳しかったので現在(2012年)では全く成立しないと言った発言をしている。
その為コスト面が原因ではないかと思われる。
後述のインタビュー等でも小ロットでの安定した再生産が難しいという発言が見られた。
「機動戦士ガンダム水星の魔女」関連キットにおいて、「シェルユニット」と呼ばれるMSのパーツにインモールド成型が採用された事で再び輝羅鋼が話題と成った。
インタビューでは輝羅鋼も触れており、輝羅鋼と異なり生産体制を整える事で採用が可能に成ったとのこと。
機動戦士ガンダム水星の魔女:これまでにない“新しいガンダム”の“新しいガンプラ”開発の裏側
そして2023年5月、静岡ホビーショーにて遂に輝羅鋼の復活が発表。同イベント初公開のSDガンダムワールドヒーローズ新キャラクター『78代目武者頑駄無』のガンプラに再び輝羅鋼が採用される事も発表された。
使用部位は兜の「鍬形」と「吹返」の計4パーツ。
会場には武者頑駄無本体のグレーモデルと、輝羅鋼採用パーツの試作ランナーが展示された。
展示された試作品自体はあくまでも彩色見本であるため色分けもメッキでは無く塗装であったがファンを喜ばせた。
「教えて!ガンプラコンシェルジュ!!」の#245(外部リンク参照)でのBANDAIのホビーディビジョンの安部豊やSDガンダムワールドでメカデザインを務める宮内利尚らによれば二人が輝羅鋼復活についてお互いの意思を確認したのが7年前(2017?)であり以降模索を続けていたとこのこと。
SD以外の関係者も含めて行いそれがエアリアルでのインモールド成形の成功、実績につながり、SDW作品の売り上げが好調だったことから更に「ヒーローズ」の次の外伝に合わせる形で動いたとしている。
販売された仕様はエアリアルのシェルユニット同様強度に優れたABS製となっている。
過去の輝羅鋼復活につながるかはまだ不明。
ロストテクノロジー?
公式関係者含めロストテクノロジーとされる事もあるが、前述の通り技術的にはインモールド成形であることが判明しており再度バンダイも取り入れていることから厳密な意味でのロストテクノロジーと言えるかという疑問はある。
「教えて!ガンプラコンシェルジュ!!」でも言葉をぼかしつつも技術的なできるできないと量産品としてのコストやクオリティの乖離としており前述のように技術が失われたというよりはコスト面で現実的でなくなったという面が見られる。
そのため輝羅鋼のロストテクノロジーというのは製造方法そのものが失われたという一般的なロストテクノロジーではなく、バンダイあるいはガンプラにとって量産品ではコスト的に実現不可能になったロストテクノロジーという表現が正確な意味になるのではないかと思われる。
こういったコスト面については、エアリアルでの採用や78代目での復活は主役級のキットに採用された事で製造数を多く出来る事、単純な形状で多少のずれも許容出来る事から廃棄率が低くなりコストが抑えられる事から採用されたのでは、採用パーツの表面積が往年の物に比べて小さい事、SDガンダムワールドヒーローズ自体が積極的な海外展開が特徴のワールドワイドなコンテンツである為、採算の取れる生産数が確保出来ると判断された等が一部ファンから考えられている。
なお、途絶えた具体的な理由について子会社の倒産等の説が存在する。
匿名の画像掲示板で語られたので此方も正確性に欠けるのだが、子会社が潰れたのではなく外注先の工場がコスト的に割に合わない事に加え、携帯電話部品等の製造に絞っている為に、小ロットな模型関係の製造を断られたという事が語られている。
というのも、インモールド成型は携帯電話のボディー等にも用いられている、絵の描かれたフィルムをプラスチックで挟み込んで射出成型する(絵が透明プラスチックの中なので光沢度が高く、擦れても絵が消えない)方法だが、真四角で平面で多少のずれも許容出来る携帯電話等ならともかく、翼型で表面の彫刻と絵の位置も合わせる必要がある輝羅鋼では僅かなずれでも不良品と成ってしまい製造数の半分以上が廃棄品と成る有様で、しかも製造コストが(シールより高い)タンポ印刷と比べてさえ桁違いなものと成ってしまい、最盛期の頃の製造数ですら採算ぎりぎりであったとの事。
ロストテクノロジーか否かを含めてここまでの情報は明確なソースがなしの推測ばかりな点は留意したい。
余談
名付け親は栗原昌宏。
関連タグ
外部リンク
【「SDガンダムワールド ヒーローズ 輝羅鋼物語」ガンプラ発売直前スペシャル!】教えて!ガンプラコンシェルジュ!! # 245