概要
銀妙(ぎんたえ)は、銀魂のキャラクターである坂田銀時・志村妙のカップリング。本作の定番ネタとして銀時から繰り出される言動に対してお妙が制裁を加えるという関係が基本だが、その一方でストレートでは無くひねくれている不器用な銀時をお妙が支えるといった夫婦のような一面を見せる事もあり、その様子はまるで昔の男女関係のようである。
お妙が新八の姉である事から万事屋の3人にとってもどこか身内のような立場なので一緒にいる場面が多く、この4人組で花見・旅行に出かける様子などがある。無遠慮なやりとり・態度を取る一方で相互に理解しており、柳生篇・紅桜篇・ビームサーベ流篇・劇場版完結編などの様々なエピソードでは相手の本心を汲み取って行動する・信頼し合っているなどの友好関係が見られる。
その為作中では第三者(猿飛あやめ・柳生敏木斎・尾美一など)に恋人または夫婦と勘違いされる事が多く、その度にお妙は否定をするが何故か銀時はそうしていない。かつてお妙が近藤からのストーカーに悩まされていた時、近藤に自身を諦めさせるべく銀時を自らの許嫁と誤魔化し、それを真に受けた近藤に決闘を申し込まれた銀時が卑怯な戦法で勝利して新八と神楽に反発された。しかし1人だけ銀時の行動の真意に気付いて「不器用な人。」と笑みを浮かべたり、記憶喪失になって普段とは異なる凛々しい顔立ちをした銀時に対して顔を赤らめたりしている一方で、新八は「あんな男(銀時)の義弟になるなんて絶対嫌です。」と反対していた。
また新八を尾行していたとは言え、2人でラブホテルに入ろうとした事もあった。他にもテレビアニメ第112話(原作183訓)のアニメオリジナルシーンでは、お妙が勤務するキャバクラで銀時の言葉を真に受けたたまが銀時の膝の上に座り、「私は銀時様のお楽しみです。」などの発言にお妙が嫉妬するような姿が見られる。ただしこれはたまがこれまで手を付けていなかったスナックお登勢のギャラで、キャバクラ遊びをしようとした銀時の方にも非があった。
各エピソードでの名シーン
紅桜篇
以下の台詞は王道で、銀妙の代名詞とも言えよう。
- 銀時:「かわいくねー女。」
- お妙:「バカな男(ひと)。」
万事屋よ永遠なれ
背中合わせで交戦しており、「お前の未来は俺たちが変えてみせる。」と手を握るシーンがある。
金魂篇
銀魂と銀時にとって新八・神楽・お妙は礎であると表現されており、お妙と日輪は一歩先に金時・金時といる自分たちに違和感を感じている。唯一お妙が明確に銀時を思い出す場面は描かれていないが、すぐに事態を受け入れており、落ち込む新八と神楽の手を引いて銀時の元へ向かう。そしてあの円陣が発生してエピソードは終了する。
入れ替わり篇
銀時の魂の半分である化け猫・どざえもんが志村邸で飼われており、お妙を「姐さん」と呼び慕った。どざえもんとお妙の高倉健と倍賞千恵子のようなやりとりを見て、銀時は「良かったな、俺の半身。」と涙を流し、銀時と土方に口説かれた時にお妙は頬を染めている。
ちなみに土方・銀時かで収入・諸々を踏まえて1週間考えると言っているが、一番に挙げている収入では銀時に勝ち目は無いかと思われる。尚テレビアニメでは事件が終息した後にどざえもんの遺影が登場している辺り、お妙がどざえもんを丁重に弔ってあげた事が示唆されている。
愛染香篇
愛染香のせいではあるものの、手を繋ぐ・九兵衛と月詠を交えての三つ巴で銀時を取り合う・お妙を追いかける銀時を見られる。
銀ノ魂篇
本作中の2年後では、お妙と近藤の様子(実際は2人には何も無い。)を聞いたお登勢がお妙について、「あたしゃてっきりあの子は銀時に惚れてると思ってた。」・「あそこは結構ファイナルファンタジー率高めだと思ってた。」などと発言しており、両方にも近しかったお登勢から見て2人の関係は「お妙は銀時が好きで銀時も満更でも無い。」という関係に見えた事が分かる。これからが楽しみな2人である。
第1回表紙登場権争奪オールキャラ総選挙
これは銀時と共に表紙を飾るキャラクターを決める選挙だが、そこでお妙は第5位に輝き、女性キャラクターではヒロインの神楽に続いて2番目であった。非常に人気の高いカップリングと言えよう。さらに10周年突破を記念したカラー扉絵に多くのキャラクターが描かれる中、お妙は銀時の隣に立っており、ファンの間でざわめきが起きた。
劇場版「銀魂新訳紅桜篇」
公開された時には銀時のフィギュアにお妙の番傘が付いた物が発売された。