曖昧さ回避
- 『BLEACH』のBLカップリング→銀月(BLEACH)
- 『銀魂』のノーマルカップリング→本項で解説。
本タグの付く作品のほとんどが(2)である。
棲み分けのために(1)関連の作品を投稿する際は「銀月(BLEACH)」での投稿を推奨。
概要
吉原炎上篇で初登場して以来、銀時たち万事屋と月詠の交流は続いており、銀時が一人でひのやを訪れていたりと、二人は友人・仲間として親交を深めている。
また、月詠については密やかながら銀時に想いを寄せている描写もみられる(年賀状回でバレバレに近いが)。
日常生活では下らない言い争いや咳での会話などを繰り広げている二人だが、吉原炎上篇に始まり紅蜘蛛篇・一国傾城篇などで共闘しており、互いの過去についても部分的ではあるが窺知している。
「銀さんに似てきた」と言われて月詠が恥ずかしげに頬を赤らめたり、意地の張り合いを「二人とも素直じゃないんだから」と新八らに苦笑されている場面があるなど似た者同士な面もあり、また状況や経緯は違うが仲間を護るため自身の師を自ら手にかけたという過去が共にある。
月詠の銀時への想い
吉原炎上篇で月詠の大切な吉原と日輪を縛る鳳仙を倒し、そして月詠にも鳳仙へ立ち向かうことを選ばせる要因となった銀時。
二度目の登場となった紅蜘蛛篇ではそんな彼に対し、月詠が「これ以上わっちの心をかき乱すな」と告げる場面や、地雷亜が月詠に「この男に惚れたか」と問う場面などがあり、この頃から銀時に対し特別な感情を抱き始めていたことがうかがえる。
弟子である月詠への非道な所業や師としての在り方に対し激怒した銀時によって、地雷亜に拘束されていた月詠は救出、地雷亜は倒されており(止めを刺したのは月詠)、これらのことは月詠のなかで銀時への想いを大きくする出来事にもなったと思われる。
地雷亜との決着後、自身の歩んできた道に対し疑問を抱きかけているかのような月詠の発言に、銀時は後悔することなどないと言い
「てめーのツラは醜くなんかねェよ
傷一つねェ魂持った キレーな顔(ツラ)だ」
と告げており、それに対し月詠は「お前達に会えて良かった」と万事屋の三人に謝辞を伝えている。
- この口説き文句?は、全さちでも似た物がある。
その後もさっちゃんからの銀時との偽の結婚報告に元気をなくしたり、日輪に「銀さんに嫌われちゃうわよ」とからかわれるなど、彼女にはその恋心を感づかれているような描写も。
愛染香篇では、惚れ薬の影響で誰でも口説くスケコマシになった状態の銀時が月詠や月詠に襲い掛かろうとする男衆に
「俺の女に手ェ出すな 死神太夫は俺の永久指名だ 誰にも指一本触れさせねェ」
「お前が望むなら 俺はお前だけのものになってもいいよ」
「ホントに口説きてェ女は いつもみてェに…いかねェや」
等の台詞を言い彼女が頬を染める場面や、
月詠がお妙や九兵衛及び吉原の遊女達を囲むスケコマシ状態の銀時に嫉妬するような場面に加え、同じく惚れ薬の影響を受けたお妙や九兵衛と三つ巴で銀時を取り合う場面、また二人のハニー/ダーリンのやり取りなども見られる。
また、この篇において月詠は、銀時のことを「誰の者にもならないが誰の心の中にもいつの間にかいる男」だと評している。
香の影響が切れたあとの最終場面にて銀時は、
「もうウンザリだ 惚れたはれただの香だの煙だの
むせるのはどっかのバカがまき散らす煙管の煙だけで充分だ」
と言い、彼女が隣にいることを受け入れている様子をうかがわせた。
それに対し月詠は、
「春でも冬でも わっちはたまにこうして お前様の隣で
毒煙をまき散らせるなら それで幸せでありんす」
と語って満足げに微笑んでおり、彼への好意は依然抱きつつもたまに隣にいられる現状が幸せであると告げている。
その際に(原作者が意図したかは不明だが)昔、遊女が客に「可愛がってくれ」という意味をこめてやっていた「煙管の煙を顔に吹きかける」ことを銀時に対ししている。また、彼に対する二人称が雑誌掲載時では普段の「ぬし」だったのが単行本では「お前様」に差し替えられている。
銀ノ魂篇
最終決戦で月詠は百華の部下たちと共にかぶき町での戦いに参加するが、それは日輪の後押しによるものであった。
日輪と吉原は自分たちに任せろ、と晴太たちにも背中を押され出立する月詠を見送りながら、日輪は月詠の望みが「銀時のそばで死を迎えること」だと言い、彼女を「大層な理由を並べてやらないと惚れた男に会いに行けない困った娘」だと称した。
これらの台詞は月詠が直接口にしたわけではないものの、月詠にとって姉のような存在である日輪によって月詠の銀時への想いが明確に示され、それが長く吉原を護ってきた月詠に地上へ赴く決心をさせるほどのものであることもわかった。
また、銀魂_The_Finalでは省かれたが、月詠の銀時への心情を表したセリフがあったり、エンドロールで吉原の面々に笑顔でからかわれて照れる月詠が描かれている。