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阿久留王とは

  1. ヤマトタケル伝説に登場する
  2. 坂上田村麻呂伝説に登場する鬼 → 悪路王

ここでは1.について述べる。

概要

日本伝承に登場する架空の人物。別名六手王
悪纏王阿黒王亜久留王悪露王赤頭王赤頭類王悪路王悪留王とも。

来歴

古事記』や『日本書紀』にはヤマトタケルの東征について上総国までは詳しく記述されているものの、上総国へと上陸してからは大雑把な記述となっている。
阿久留王の伝承はこれら「記紀」には記述されていないものとして注目されている。

鹿野山に阿久留王という悪鬼が住み、上総国を支配して悪逆の限りを尽くしていた。阿久留王は東征してきたヤマトタケルの軍勢と鬼泪山で激戦となるが、六手の地で捕らえられて討伐された。
ヤマトタケルは二度と甦ることのないよう、身体を八つ裂きにして別々の場所に葬った。この時、三日三晩にわたって川を赤く染めたことから血染川(現在の染川)と呼ばれた。

ネタバレ

大和朝廷による鬼退治の例にもれず、阿久留王の伝承も左翼史観からまつろわぬ民と呼ばれた先住民族が体制側(律令国家)に抵抗した歴史が反映されているのではとされている。

しかし専門家によれば、阿久留王の伝承は江戸時代末期から明治時代初期にかけて創作された伝承と考えられている。
ネタバレすると阿久留王の伝承は、大和朝廷に抵抗した歴史が反映されたものではない。

言葉を借りれば「史料的裏付けの乏しい解釈には慎重でありたいと願う」

解説

軍荼利明王の化身

推古天皇6年(598年)に聖徳太子が建立したと伝わる鹿野山神野寺では軍荼利明王薬師如来を本尊としているが、軍荼利明王は阿久留王が垂迹した姿とされている。
また鹿野山には阿久留王の胴が埋められたと伝わる阿久留王塚もある。

鬼泪山の九頭龍伝承

詳細は九頭龍を参照。

鹿野山麓の鬼泪山ではヤマトタケルが村の長から大蛇退治を依頼されたといい、その正体は九頭龍であった。

悪路王との関係

上記のとおり、阿久留王の伝承は江戸時代末期から明治時代初期にかけて創作された地域伝承である。
おそらくは坂上田村麻呂伝説における悪路王を元ネタとして、坂上田村丸をヤマトタケルに置き換えたうえで鹿野山麓の地域伝承として採用したのだろう。

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悪樓 - 日本神話に伝わる悪神。吉備国(岡山県)の穴海に住んでいた巨大魚。水木しげるは日本書紀や古事記に現れる悪神としているが、そういった記述は悪樓という名前も含めて原典には見当たらず、悪樓の意味も確かではない。

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