機体データ
型式番号 | MS-14G |
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所属 | ジオン公国軍 |
開発 | ジオン公国軍キャリフォルニア・ベース |
生産形態 | 少数生産機 |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 45.1t |
出力 | 1,440kW |
推力 | 79,900kg |
センサー有効半径 | 6,300m |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
固定武装 | ビーム・ナギナタ、アーム・ガトリング、グレネード・ランチャー |
携行武装 | ビーム・ライフルなど |
※諸元はヴィッシュ・ドナヒュー専用機のもの。
概要
型式番号MS-14G。
ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』および『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』に登場。また、雑誌企画『MSV-R』でも設定が補強されている。
一年戦争末期にジオン公国軍が開発したゲルググのバリエーションで、主に宇宙で活躍したA型とは対照的に、陸戦用の調整や防塵処理などが行われている。スラスターも陸戦向けのものに換装され、ホバー走行が可能となっている。また、ジェネレーターや機体制御システムにも改修・調整が加えられた。
開発は宇宙世紀0079年10月からキャリフォルニア・ベースで行われ、同年11月頃には生産が開始されたが、ゲルググが実戦投入された頃には既に主戦場は宇宙へ移っていたため、陸戦型(G型)の配備数はごく少数である。
なお、開発・生産は月面グラナダから輸送された主要パーツを元に、キャリフォルニア・ベースでノックダウン生産する形で行われた。
主なパイロットはオーストラリア駐屯軍アリス・スプリングス支隊のヴィッシュ・ドナヒュー中尉と、MS特務遊撃隊のケン・ビーダーシュタット少尉。
ヴィッシュ・ドナヒュー専用機はG型の特徴である陸戦用ランドセルを装備しておらず、通常のA型との外見上の差異はない(これは初登場のゲームでは通常のA型と設定されており、後にG型へと設定が変更されたため)。
前腕部の補助推進システム(補助ジェネレーターとの説もある)は固定装備である小型グレネード・ランチャーとアーム・ガトリングに換装している。
携行装備は通常のA型と同じビーム・ライフルとシールド、ビーム・ナギナタを装備している(小説版の巻頭カラーページではゲルググJ用のビーム・マシンガンを装備したイラストもある)。
全身濃緑の塗装が施され、ヴィッシュ機特有の白いラインが入った塗装が施されていた。
ケン・ビーダーシュタット専用機(メイン画像の機体)は、重力下での機動性を確保するため背部に陸戦用ランドセルを装着し、大型・高出力の試作型ビーム・ライフルと取り回しを重視した小型シールドを装備。陸戦用ランドセルの追加や試作型ビーム・ライフルの装備によりジェネレーターの出力分配が見直され、最適化された。
腕部小型グレネード・ランチャーとアーム・ガトリングも装備され、ビーム・ナギナタはランドセルが追加されたためB型と同じく腰部に移動している。
塗装の配色は四肢と頭部がサンドブラウンで、胴体がダークブラウン。
なお、陸戦型ゲルググの基本仕様は陸戦用ランドセルを装着したケン機に近いものとされる。
小説版ではケンはドムを愛機としており、ゲルググは敵対者のグール隊隊長クロードの乗機として登場する。(このゲルググが陸戦型なのかは不明)
宇宙型との外観上の相違が少なく、また確認された機体が非常に少ない(現在のところ前述のヴィッシュ機・ケン機の2機のみ)ため、ゲームなどでは独立したユニットとしては扱われず、宇宙型の装備違いや「専用機」という一般のゲルググに付随するバリエーションとして扱われることも多い。
バリエーション
ゲルググG
型式番号MS-14GD。
『MSV-R』に登場。
陸戦型ゲルググの砂漠戦仕様。開発はキャリフォルニア・ベースで陸戦型ゲルググと並行して行われ、同時期に完成している。
ザク・デザートタイプと同型のランドセルを装着するなど砂漠での運用に向けた改設計が為されている他、戦況の悪化に伴って生産や部品供給に支障をきたした煽りを受け、ホバー用の脚部スラスターがオミットされたが、これによって被弾面積の減少や重量減などの恩恵も生じている。
武装として、銃身に砂漠用の冷却システムを備えた専用ビーム・ライフルと、ゲルググのシールドの上半分をカットした小型シールドが新たに開発されている。
ビーム・ライフルはストックを廃した取り回しの良い低出力のもので、ケン機に装備された試作型ビーム・ライフルとは正反対の方向性の装備である。また、既存のジャイアント・バズを携行することもあった。
標準の格闘武装はビーム・ナギナタだが、設定が出たのは機体の初登場より長らく後であったため、ゲーム媒体ではグフと同様のヒート・ソードを装備した機体が登場している。ビーム兵器からヒート兵器に変更した場合は、威力は低下するもののジェネレーターへの負荷が減少し、前述の重量減と相まって機動力の向上に一役買うものと思われる。
キャリフォルニア・ベースからの撤退を受けて生産数は8機に止まっており、うち1機はアフリカ戦線での活動が確認されている。
ガンプラ
プレミアムバンダイ限定商品として、HGUCよりヴィッシュ・ドナヒュー専用機が発売されている。ドナヒュー専用のグフとのセット品であり、ゲルググはシャア専用ゲルググの成型色を変えたのみのリデコ品となっている。