概要
『機動戦士ガンダム0083』第1話冒頭で登場するジオン軍のMS。
あのRX-78ガンダムにも匹敵する性能で知られる新造量産機ゲルググのうちの1機をアナベル・ガトーに授与したもので、ガトーのパーソナルカラーである青に塗装されている。
『機動戦士ガンダム』に登場したシャア専用ゲルググはYMS-14先行量産型ゲルググであるが、ガトー専用ゲルググは資料によって量産型とも先行量産型とも言われ一定していない。
機体性能自体は通常のゲルググと大差ないが、オールドタイプでも一二を争う技量の高さ故に連邦軍のジム部隊を恐怖のどん底に叩き落し「ソロモンの悪夢」の異名が与えられるに至った。
一年戦争最末期に猛威を振るうが、ア・バオア・クー攻防戦で右腕を破壊され中破。いったん帰投するも、キシリア・ザビによるクーデターの煽りを受け、ガトーの上官エギーユ・デラーズの命により撤退が下される。以降の動向(修理されたかどうかなど)は不明だがデラーズ紛争時には未登場。現存していれば枯れ木も山の賑わい程度には役に立つと思うのだが…。
映像ではわずか数十秒の出番ながら(中の人補正で)人気が高く、『バトルオペレーション』『EXVS』などにも登場している。
武装
基本的には通常のゲルググと変わらないが、近接武器としてビームナギナタの他、ビームサーベルを所持。
またことぶきつかさの読切漫画『ソロモンの悪夢』や一部玩具展開・ゲームなどにおいては試作型ビームライフルを所持(メイン画像)している。
余談
『SDガンダムバトルアライアンス』ではYMS-14A先行量産型ゲルググとして登場。ア・バオア・クー戦でアムロ・レイの駆るガンダムの迎撃に向かい、それを阻止せんとする自軍部隊と対決する。その後、『UC』のブレイク・ミッションにおいてもトリントン基地攻防戦にブレイク・イン(乱入)し、UC.0083からブレイク・インしたコウ・ウラキの駆るステイメンと交戦する。
なお余談であるが、そっくりな機体が『機動戦士ガンダムZZ』のアフリカで活動していたジオン系組織「青の団」でも運用されていたが、これは単なるゲルググのレプリカを青く塗装しただけであり、本機とは無関係。
関連動画
関連項目
張遼ゲルググ(三国伝):演者。恐らく史実の張遼が呉に対して壊滅的打撃を与えていた事からと思われる(三国伝の呉=轟の孫一族は全員ガンダム開発計画がモデル。0083にてガトーに壊されるわ盗まれるわ撃墜される遠因になるわ散々な扱いを受けている)。