「優しく蹴散らしてあげましょう。『騎英の手綱』!」
概要
- ランク:A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:2~50
- 最大捕捉:300人
ライダー(メドゥーサ)の持つ宝具の一つ。
騎乗できるものなら幻想種をも御し、更にその能力を向上させる御する黄金のムチと手綱。
基本的に自らの血で描いた魔法陣から召喚した彼女の仔とも言える天馬に対して使用する。
真名解放により、アーマーに+100の補正が入る他、天馬のリミッターを解除、ワンランク能力を上昇させ時速400~500kmという猛スピードで、流星のごとき光を放って突貫する。同時に膨大な魔力の防壁を発生させて彼女自身と天馬を守るため、攻守を兼ね備えた破格の宝具である。古の城壁が高速で突っ込んでくるようなものと例えられる。作中の説明によるとA+威力級の宝具ではなく、格や攻撃以外の用途もあることからの総合してA+の判定になっている模様。
あくまで宝具なのはムチと手綱であり、召喚する天馬自体は宝具ではなく鎖付きの短剣と同じ武装扱い。
ペルセウスがメデューサの首を落としたとき、彼女の首から滴った血から天馬とクリューサーオールが産まれた。作中で血で陣を描き召喚するのはそのため。
セイバーに「約束された勝利の剣」により迎撃されるが、これは聖剣の全性能を引き出せる魔力量を持つセイバーだから成し得たことであり、アーチャーが仮に「約束された勝利の剣」クラスの聖剣を持ちだせたとしても、全性能を引き出す魔力がないことから、抗うことは難しいとされる。
Fate/GrandOrder
カードの種類はQuick、効果は【敵全体に強力な攻撃&味方全体のスター発生率UP(3ターン)】。
2つ目の強化クエストをクリアする事で、宝具威力とスター発生率UPの上昇に加えて【敵全体のクリティカル発生率をダウン(3ターン)】の効果が追加される。
ランクA+の宝具とあって、その破壊力は中々のもの。スキル「怪力(B)」で威力の底上げが出来るほか、Quickチェインを自前で組んでスターの荒稼ぎで味方をフォローするなど、一度で二度、三度と旨みがあるのが面白い。
強化後は、防御効果をイメージしてか敵全体のクリティカル率を下げるデバフが追加された。高難易度クエスト等のクリティカル事故が怖い場面で役立つ。
初期はペガサスがただ突進するだけのシンプルな演出だった。
だが、800万DL記念でモーションがリニューアルされた事で魔法陣からペガサスを召喚するようになった。また、流星を描きながら旋回して突進するというPSVITA版FateルートOPムービーを意識したと思われる演出も入っている。
Fate/Prototype
メドゥーサの血から生まれた天馬ペガサスを御する黄金のムチと手綱。メドゥーサの物と全く同じ。勘違いする人が多いが宝具は手綱だけで、天馬は宝具ではない。
元ネタについて
ギリシャ神話においてアテナが所持していたペガサスを御する事の出来る黄金の轡と、それを巧みに操ったとされる英雄ベレロフォンから。
しかしながら、ベレロフォンがペガサスに騎乗したのはペルセウスよりも後代の話であり、そもそも原典においてはペルセウスやメドゥーサはこのような宝物を所持していない為、真名も含めて逆因果的に入手した宝具だと思われる。(ペガサスに乗る→ならばペガサスを御する為に手綱を持っているだろうといった具合。この他にも両者には本来の持ち主であるアテナが深く関わった英霊という事情も関わっている可能性も考えられる。)
似た例ではシャルルマーニュ伝説の影響でドゥリンダナを持っている事になっているヘクトールなどがいる。
なお、ベレロフォーン本人はFateシリーズには未登場だが、DEEN版の映像特典「ライダーの慎二観察日記」では彼の存在について触れている…触れられたのがそれで最後なのだが。
なお、英語圏での発音は元ネタに則り、『ベレロフォーン』となっている。(DEEN版「Fate/Staynight」英語版にて)