[人型機動兵器]
飛行形態への変形機構を取り除き、人型兵器としての性能を追求した機体。
人型兵器群の中では最強の性能と運用の幅広さを誇る名機。
概要
『R-TYPE TACTICSⅡ』が初出となる人型兵器で、機体名の由来はギリシャ神話に登場するナルキッソスから。
背部に2基の大型スラスターを搭載し、右腕には青白く発光する伸縮自在なムチ状のビームを生成する武器を装備。このムチは先端部からビームを放ち中距離の敵を攻撃することも可能で、飛来するミサイルや体当たりを仕掛けてきた敵機に対する迎撃能力にも優れている。ちなみに「必然制裁」「徹底拒絶」といった厨二ちっくな各攻撃の名称の接頭に付く「BR」とは「ビームラッシュ」の略称である。
初登場となるのはゲーム前編最後のミッションとなる「突入!グリトニル」で、グリトニル要塞の要所要所を守る戦力としてプレイヤーの艦隊を待ち受ける。
TL-2A2から開発可能となるが、「突入!グリトニル」クリア後に入手できるトレジャー「休戦協定締結」が必要となるため、地球連合軍、グランゼーラ革命軍共にプレイヤーが使用できるのは後編に入ってからとなる。
性能
『R-TYPE TACTICS』シリーズにおいて人類側が運用する人型兵器は、バイド側の人型兵器と比較すると総じて接近戦に特化した武装と移動力の低さから扱い辛い印象があるが、このナルキッソスは人型兵器でありながらスピード3、更に最大射程3、高威力の反撃・迎撃武器を装備している。このため一般的なミサイルやフォースシュートはほぼ完封され、フォースレーザーで攻撃しても手痛い反撃を受けた挙句、波動砲チャージをリセットされるという、R戦闘機キラーとも言うべきスペックを持つ。グリトニル基地内でコイツと遭遇し、進軍が数ターン止まった提督も多いのではなかろうか。
更には擬態機能で移動力や射程を延長し、戦況の変化に柔軟に対応することができる。銃火器や高エネルギー体には変身できないと言ったな、あれは嘘だ。また、氷塊(小)にも擬態できるが、移動も索敵も攻撃もできない上に内部HPが半分近くまで減少する挙句、CPUすら騙せないため、全く利用価値が無い。人型兵器なので占領機能は勿論、デコイ機能まで搭載している。高威力の迎撃兵器に加え、素の回避力も高いためなかなか墜ちにくい。波動砲搭載の僚機の護衛役として運用するのがベストか。
武装の都合上、波動砲や迎撃可能範囲外からのバルムンクやロックオンビーム、艦砲射撃には弱く、ゲインズとは異なり編隊ユニットなので、ダメージを与えて機数を減らせば攻撃/迎撃能力を下げる事もできる。万能機体ではあるが、決して無敵ではないのだ。
なにより本作の目的は、自軍ユニットを生き残らせたり敵ユニットを減らすことではなく、敵旗艦の撃破である。超高性能ユニットが相手でも、プレイヤー/提督の指揮と機転で切り抜けよう。
なお、上位機種として紫と黒を基調としたカラーリングのTL-3NS ナルキッソスⅡという機体が敵専用機として番外編の「眠らぬ研究施設跡」にて登場。こちらは基本性能が上昇しているが、デコイ機能が排除されている。ただし、擬態可能な機体に関しては同じ。
能力
必要トレジャー
- 人型兵器の研究データ
- 白兵戦強化武装
- 休戦協定締結
R-TYPE FINAL3
2024年7月のアップデートにて『R-TYPE TACTICS』シリーズから逆輸入される形でプレイアブル機として追加。本機を開発するにはTL-2ATを先に開発している事が前提となる。
TLシリーズでありながら可変機構やハイブリッド波動砲システムを持たないが、TLシリーズの欠点でもあった遠距離攻撃能力が改善されており、TACTICSシリーズで擬態可能だったRwf-9Dの圧縮波動砲やR-B1のバルムンク(試作型)を使用することができる。
ちなみに本機の実装前にYoutubeで配信されていた「グランゼーラの集い」ではプロデューサーの九条一馬氏からデコイ波動砲が使用できるとの告知がなされていたが、圧縮波動砲Ⅱに変更されている。
武装
圧縮波動砲Ⅱ
直線状に放射し、射線上の敵にダメージを与える。
ビームラッシュ・フォース
アームから鞭状のレーザーを生成して振り回すフォースで、BR・絶対拒絶を除き、攻撃時はディフェンシヴ・フォース改のレーザーを同時発射する。TL-2系列のフォースと同様にフォース分離時にはショットを撃つことはできない。
BR・ツインレーザーW
赤色の鞭状のレーザーを形成して振り下ろし、同時にディフェンシブ・フォース改のツインレーザーW
を発射する。
BR・着弾再分散レーザー
紫色の鞭状のレーザーを形成して振り回し、同時にディフェンシブ・フォース改の着弾再分散レーザーを発射する。
BR・絶対拒絶
黄色の巨大な鞭状のレーザーを生成して振り下ろす。レーザーを撃たない純粋な近接攻撃。
バルムンク試作型
『R-TYPE TACTICS』から逆輸入された装備。発射間隔が長い上に誘導性はないが、障害物や敵、画面右端に着弾すると高威力かつ広範囲で持続時間の長い爆風が発生する。
6WAY追尾ミサイル
TLシリーズのみが装備可能な6連装ミサイル。6発の追尾ミサイルを同時発射可能だが、追尾性能は4WAY追尾ミサイルよりも劣っている。
爆雷
機体の真下に投下する爆弾。威力は低いものの爆風によるダメージも期待できるほか、敵に肉薄した際の連射性にも優れている。
誘爆ミサイル
機体前方に投下される対地ミサイル。敵や地形に着弾すると炸裂し、爆風は地表に沿って一定距離を進む。
ラウンド・ビット
機体の上下に展開される「人工のフォース」を目標として作られた球形のオプション兵装。不安定なまま実戦投入された為、対空レーザーを装備した時のみ支援攻撃を行うが、それ以上の物には成り得なかった。機体が激しく動き回ると、追従の反動により機体側面周囲を回転する。ただし、フォースとは違い敵弾を防ぐことはできない。
シールド・ビット
フォース強化時の支援攻撃を行わない代わりに、フォースと同等の敵弾防御能力を持つ防御型のビット。当機を始めとした人型変形機体や接近戦を得意とする機体に採用されている事が多い。
シャドウ・ビット
自機の移動時に攻撃判定のある残像を発生させるビット。ただし、射撃機能は廃止されている。