ドミノ(ポケモン)
どみの
CV:三石琴乃
『ミュウツー!我ハココニ在リ』に登場した悪役ゲストキャラ。
ロケット団のエリート団員で、階級はAクラス。
また、エリート団員の中でも選りすぐりのエリート「ナンバーズ」の1人であり、コードネームは「009(ダブルオーナイン)」。
(コードネームの元ネタ的に「9人目のナンバーズ」という意味だろうか?)
サカキ直属の部下として潜入工作や精鋭部隊の陣頭指揮などを行うことを主な任務とし、あくまでも表向きの身分は一エリート団員だが、実際は幹部クラス以上の権限が与えられている。
(サカキの右腕的存在という立場から、後の作品に登場したサカキの秘書マトリや最高幹部だったビシャスに近い地位だった可能性がある)
「黒いチューリップ」を自称し、自らの工作員としての能力に絶対的な自信を持つが、実際にそれを裏付ける驚異的な身体能力・戦闘能力を劇中幾度となく披露している。
また、スパイとして必要な他人を騙すための演技力や話術も相当なもので、本来なら悪女には(それこそ正体が発覚する前でも)絶対に靡かないタケシが騙されて口説いてしまったほどである。
(なおドミノ本人はタケシをからかったりたぶらかす気はまったく無く、むしろ彼からの一方的かつ唐突なアプローチに引いていた)
アニポケに登場するロケット団員、それも実働要因のエリート団員としては非常に珍しい「ポケモントレーナーではないロケット団員」。
自らの異名にちなむ黒いチューリップ型の携帯兵器を用いる。
これをダーツの矢のように投擲したり、茎にあたる部分を伸ばして棍状の近接武器として使用したりする他、周囲に電撃を放ったり、花弁の先端部に電撃を収束させ弾丸として射出する(劇中の描写的にこちらの使い方がメインかつ本来の使い方と思われる)。
劇中ではこれによって生身でポケモンと戦闘をしたり、ポケモンを攻撃するシーンがあり、このことに対して本人は「自分はポケモントレーナーではないからポケモンを傷つけてもなにも問題はない」といういかにも悪役らしい屁理屈を述べている。
上記兵器の他にもグライダーや背負い式の小型ロケットなどを使用するシーンがある。
ストーリー開始当初は「国立ポケモン研究所に所属する研究員」という身分で物語の舞台となるピュアズロックの水を研究していた医学博士ペニシリーナの助手として登場する。
この時の彼女は「とにかく明るいがどこかアホの子」というキャラクターを演じていた。
しかし、サトシ一行とそれを追ってやって来たムコニャによって当初予定していた方法でのピュアズロック潜入が不可能になってしまったため、本性と正体を明かしサカキと合流。
そしてサカキの命令の下、ミュウツーをおびき寄せるために部隊を率いてクリア湖内の島に上陸し、島とそこに身を潜めていたコピーポケモンたちを制圧する。
この時、コピーポケモンたちに捕らわれていたムサシとコジロウを救出しているが、完全に2人のことを見下し侮辱しており、それが結果として後述する醜態をさらす一因となった。
島内で基地建設に乗り出したロケット団を野生ポケモンたちが襲撃してくると、単身生身でレディアンやストライクの群れと一進一退の戦いを繰り広げるも、自身が掃除係としていたムサシとコジロウに磨かせていた床で足を滑らせた挙句、転倒した先に放置されていた掃除用バケツに顔面から突っ込み、そのまま気を失うというそれまでの彼女らしからぬ醜態をさらしてしまう。
(視聴者もほとんど忘れているが)落ちこぼれている(加えてドミノとこの時期の本人たちは気付かなかったものの、行方不明かつ解雇扱いの身の上だった)とはいえ、ムサシとコジロウもロケット団員としてはエリートであり、そんな2人をストーリー序盤から「マヌケ」と見下してプライドを傷つけ続けたドミノが間接的とはいえ2人によってエリートらしからぬマヌケなやられっぷりを視聴者(とムサシとコジロウ)に見せつけることになったのは皮肉である。
最後はサカキや(ムコニャを除く)他のロケット団員たちと共にミュウツーと対峙するも、その能力を完全に解き放ったミュウツーによって揃って作戦開始直前の過去に戻されたことに加え、ミュウツーやコピーポケモンに関する記憶を全て抹消されたため、自分たちが何をしようとしていたのかもわからず途方に暮れるのであった。
アニポケの登場キャラクターとしてはマイナーな部類であるため、pixivにおいても投稿されているファンアートは少ないが、実は投稿されているファンアートの多くが制服のデザインを間違えて描かれていたりする。
ファンアートにおけるドミノは腰に茶色のベルトを巻いている姿で描かれているものがほとんどだが、このベルトは実際には作中正体を明かした際に背負っていたリュックサック内に隠していたグライダーに体を固定するためのもので、デフォルトでは以下のイラストのようにベルトをしていないのが正しいデザインである。
なお、上述したジェットパックを使用して飛行するシーンでは、同じく体を固定するために銀色のベルトを腰に巻いた。
名前とコードネームの「009」の元ネタは『007シリーズ』および同シリーズの一作『サンダーボール作戦』のヒロイン(ボンド・ガール)であるドミニク・ドゥルヴァル(ドミノ)。
同作の原作小説は短編も含むとシリーズ9作目にあたる(長編としては8作目)。
なお、元ネタである『007シリーズ』には短編2作目(映画13作目)『オクトパシー』に009のコードネームを持つスパイが登場する。
また、同じくエリート団員であるムコニャの元ネタが『さすがの猿飛』に登場する007シリーズのパロディキャラ・00コンビであることにも由来すると思われる。
サトシ達が泊まる宿屋の経営者「ルナ・カーソン」役を久川綾氏が演じているため、セーラームーンシリーズで共演した主要声優2人が、ポケモンシリーズでも共演することになった。
(実際はそれ以前にルギア爆誕で共演しており、その際は篠原恵美氏と潘恵子氏とも共演している)
三石氏はその後、2004年のAG編ではクルノ、2024年のリコロイ編ではジムリーダー・カエデの声を担当している。
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