概要
幻獣のローペン
パプアニューギニアの原住民に伝わる幻獣で、部族ごとにデュアー、ワワナル、クンデュア、セクロバリ、インバダ、ゼングクロバリといった呼び名があるが、どれも「空飛ぶ悪魔(デビルフライヤー)」といった意味である。
埋葬されている死体を掘り起こして食べたり、撒き餌漁のときに襲撃してくるといわれる。
また夜になると発光し、現地では「ローペンライト」と呼ばれているが、近年はあまり目撃されなくなってきているとされる。
大きな翼で飛行する現地に棲むオオコウモリや、食性からグンカンドリが正体だとする説もある。
未確認生物のローペン
1944年に現地に訪れたという米兵によって目撃談が報告されたが、長らくマイナーな存在であった。
しかし、進化論を否定するある人物によって2000年代に入りネットなどを通じて過去の目撃例や、鮮明な写真が紹介され、UMA関連の書籍にも頻繁に掲載されるようになったのだという。
翼長2~7mもある大きな鳥のようだが、身体は無毛で灰色か黒褐色。尖った嘴には鋭い歯があり、皮膜のような翼と長い尾を持ち、想像図は翼竜のランフォリンクスの復元図に酷似する。
ただし、原住民の伝承ではランフォリンクスには見られない大きなトサカや、既知の生物とは異なる、尖った耳を持ち、舌は蛇のように二股に割れているといわれている。