概要
鳥山石燕の妖怪画にその姿が見られる妖怪。「白溶裔」「白溶㵝」とも表記する。表記揺れとしては「白うねり」とも。
ボロ布で出来た三本指の龍と言った趣の姿をしている。
白容裔の「容裔」とは【布が風にはためく様】を表した古い日本語であると言う。
元々、特に設定やペルソナの無い姿のみの妖怪だったが、後世になると様々な属性が加味され、現在では一般に「雑巾や蚊帳などの古い布製品の付喪神」として認知されるようになった。
創作での扱い
ゲゲゲの鬼太郎
声 - 宇垣秀成(第5作)
アニメ版に登場。作中では「雑巾の付喪神」という点から、「ねずみ男よりも強烈な悪臭の持ち主」と設定されている。また、5期では竜の姿になると、吐く息で周囲のものを全て、毒性のカビに感染させてしまうという能力が付加された。
3期劇場版「激突!!異次元妖怪の大反乱」では敵妖怪の1体で、怪気象の雲から竜巻のように姿を現す。締め付けにも使う尻尾は掴まれてもトカゲよろしくそこから千切れてしまうが、鬼太郎にオカリナ剣で輪切りにされて倒された。
4期ではボコボコの金属バケツから顔を出す姿が特徴で、垢舐め共々いつのまにかねずみ男の元に居つき、汚したところを垢舐めがきれいにするマッチポンプ式の清掃業で儲けていたところを鬼太郎と猫娘に咎められたことで捨てられ、下水を浴びて巨大化。同じく巨大化した垢舐めと乱戦の末、砂かけ婆が協力を懇願した風神、雷神の暴風雨に晒され弱体化後、元のサイズに戻る。
5期58話では、小学校の使用されていない旧校舎に暮らしていたところを、掃除当番さぼりの罰で訪れた子供たちに見つけられ、捕獲される。
当初は雑巾そのままの四角い姿で、「ペット妖怪」というサブタイトル通り、鳴き声から「ギュギュ」と名付けられかわいがられていた。
ところが、かつてその地位を洋傘に取って代わられ、捨てられて傷ついた経験を持つ傘化けは、傷が小さいうちに別れるべきだと考え、「ギュギュは汚せば汚すほど強くなる」と子供たちに入れ知恵。面白半分に汚れを集めていった結果、ギュギュは巨大化し、伝承通りの龍の姿となって子供たちは大喜びする。
しかし、同時に大人たちの目から隠しておくことができないと気が付き、ギュギュの好きな汚れの多い廃工場に置き去りにする。悲しみ、傷ついたギュギュは子供たちの後を追うが、急激に成長しすぎたため力を抑えられず暴走、動転した傘化けは鬼太郎を呼ぶ。
ギュギュは周囲をカビだらけにしながら旧校舎に戻ったところを、駆けつけた鬼太郎たちと子供らの協力で、プールを洗濯機代わりに一反木綿&傘化けの起こした渦+猫娘の投入した洗剤で洗われる。元のサイズ&姿に戻ったギュギュは、再び子供らに愛されるペットとなり、傘化けは猫娘に一発殴られた。
鬼太郎は冒頭で「皆さんは本当に、ペットの気持ちを理解していますか?」と警鐘を鳴らしている。
6期ではED「見えんけれどもおるんだよ」に登場。
「使ったぞうきん キレイにしないと 臭くなったよ 白うねり からみつく」と歌われ、ねずみ男の顔面に絡みついて、それを見た鬼太郎たちは逃げ出している。
忍者戦隊カクレンジャー
妖怪軍団のシロウネリとして第11話「ボロこそ最高!!」に登場。ボロ布を人型にした姿でボロボロであることを愛しており、「ボロボロ変化」で人間の服を襤褸にして回った。