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茨城ごじゃっぺカルテット

いばらきごじゃっぺかるてっと

茨城ごじゃっぺカルテットとは、裏サンデー及びマンガワンにて連載していたWebコミック。作者は豚もう。
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概要編集

郷土研究部の活動を通して茨城県を再発見するための日常系ご当地マンガ。


主人公の猿島ノブエを通して茨城各地の魅力を紹介、かつ部活動のまったり具合を展開する。

ゆるさとアクの強さが特徴といえ、じわじわと人気が上がる要因となっている。その影響を受け企業コラボ(下記参照)を実施するなど、イベント関連に力を入れているのも特徴である。



あらすじ編集

東京から転校してきた猿島ノブエは茨城に対してヤンキーがいる危険な所と大きな勘違いをしていた。しかし、地元の人たちと親友になり、様々なことを知ることで自分の思っていた茨城県に対するイメージが間違っていることに気づく。

先生の気まぐれで設立した郷土研究部の部長になったノブエは、友人3人と共に部活の活動を通して茨城県の名所を紹介する記事をつくることとなる。


キャラクター編集

郷土研究部編集

猫(ねご)愛でる ごじゃっぺ達の 春の午後

※右からミノリ、スズラン、カホ、ノブエ


ノブエたちの担任の先生によって強引に設立された部活。なし崩しに部長にされたノブエと親友になった同学年のカホ・ミノリ・スズランの計4人で構成される。会長(当時)の総和リリカから『郷土研究部の活動レポートを提出しないと廃部にする』という警告をされたため、茨城の魅力をアピールするための行動を開始することに。


主な活動内容は『茨城の魅力を伝えるためのレポートを作り、それを他県にアピールする』こと。・・・なのだが、リリカが会長である前半こそ地道にレポートを製作し提出していたが後半になるにつれて目的が形外化してしまい、レポート提出も新会長になったユウリの一言であやふやになってしまうことに。

部員勧誘もろくに行っていなかったため、今後本来の活動を維持できるかは怪しい所である(ノブエたちが卒業した時点で部員がゼロになり、廃部になる可能性が高い)。

ノブエたちが卒業した後の郷土研究部については劇中では述べられていないが、結局廃部されたと思われる。


最終回、卒業後から2年経過し4人が再開した際に『ごじゃっぺカルテット』に改名した(何気にタイトル伏線の回収をしていたり)。


  • 猿島ノブエ(さしま のぶえ)

通称「ノブちゃん」で一人称は「ウチ」。

親の転勤により茨城県坂東市に引っ越すことになった東京出身の高校生。

転校当初は茨城県に対してヤンキーの多い怖い場所と勘違いをしていたが、友人たちと接することで茨城へのイメージが変わり、先生の(勧誘という名の)推薦で郷土研究部の部長に。


思い付きで行動したり、いらぬところで空回りするなど劇中のキャラの中でも極度のボケキャラぶりを発揮。周りの人物をグイグイ引っ張って巻き込んでいく傾向もチラホラ。ムードメーカー的印象を持つキャラでもあるため、彼女の思い付きで部活の方針が決定するケースもある。そのうえどんな人物でも(たとえ年上でも)躊躇なく親密に接することができるコミュ力の高い性格でもある。能天気な性格のためなのかよく笑う。

実は地元のヤンキーに負けじと転校の際に髪を染めている。一度元の髪色に戻したときには地味な外見で周りの人には誰なのか分からなかった(そのせいでのちに酷い目にあうことに…)。すでに慣れていたのか染めたままで大学の面接に行ってしまうトラブルも発生している。


大学受験を経て無事に大学に合格、卒業後は大学のある水戸へ一人暮らしを始める(その際に両親が初めて顔を見せている)。2年後もレポートに追われながらも大学を続けている。


  • 水海道カホ(みつかいどう かほ)

ノブエの同級生で友人。ノブエが転校先で最初に出会った人物で茨城を誤認していたことを気づかせるきっかけを作った人物でもある。家から遠いからなのかバイクで登下校をしている。


一見クールで物静かに見えるが実はシュールなボケキャラ。運動神経が高く、部活の助っ人として引っ張りだこになっている。男女ともにモテる体質らしく、しかも面倒見がいいので学校内での評判も良いようだ。

他のメンバーと比べるとイメージをはっきり持っており、他が大学進学する目標を立てるのに対し、地元の市役所の公務員に就職することを目標にするなど、将来のことについては意外にしっかりと考えている。


卒業前に自動車免許を取得、最後の卒業旅行では他の3人を乗せて日立までドライブしている。地元の市役所に就職した後も生徒会のメンバーとの付き合いは続けている様子。


  • 三和ミノリ(さんわ みのり)

通称「みのりん」でノブエの友人。


常識人で基本的にツッコミ役だが、一番損な役回りを担ってしまうことが多い。ハイテンションなスズに振り回されっぱなしの毎日を送る。

アクの強いキャラばかりの中での常識人なためある意味重要かつ貴重なキャラ。しかし自分のことについては無頓着なのか、将来のことについても明確なイメージを持っていなかった様子(結局東京の大学へ進学した)。


実家が駄菓子屋で研究部の集合場所と化しており、卒業後も4人が集まる拠点として使用している。


  • 岩井スズラン(いわい すずらん)

通称「スズ」で一人称は「オラ」。


ノブエの友人でミノリとは幼馴染。自信家で人前で茨城弁をしゃべることに抵抗がないほどのネイティブ茨城人。実家は農業を営んでいるためかなり大きい。

恐竜公園の恐竜の股間に蹴りを入れたり、バイクや自転車で金田の真似をしたり、将来の目標で「王になる」と書いてしまうなどかなりワイルドなキャラ。そのうえ妄想癖もあるなど劇中のキャラの中でも屈指の傍若無人ぶりを見せる。


大学進学後は学校ではおしとやかなキャラとしてふるまっているが、時々素の性格が出ることも。


  • 担任の先生

ノブエたちごじゃっぺカルテットのクラスおよび郷土研究部の担任。本名は不明。


体育会系でジャージを着用しているが、運動部の担任になりたくないために郷土研究部を(強引に)設立。以降は遠距離の交通手段担当となるが、最近は交通手段として駆り出されていないのか出番は減っている。

原付免許を取ったノブエに自分が乗っていた2ストロークのスクーター(ヤンキー仕様)を送ったり、バイクのメンテナンスを手伝ったりするなど、よき理解者でもある。


本来、運動部に所属するのを避けるために設立した郷土研究部だが、ノブエたちが卒業すると部そのものがなくなるため(後輩が入部していないため部員が増えていない)、再び運動部に引き込まれる可能性がある。本人はそれに気づいているのだろうか。しかし研究部の4人にプレゼントを渡されたときにお礼の言葉を返しているため、それに関しては覚悟していたのかもしれない。

卒業式では涙を流しながら見送ることに。


生徒会編集

ごじゃカル新生徒会トリオ

※手前がミチヨ、奥は右からスミレ、ユウリ

ノブエたちの通う高校にある生徒会。他のアニメのように権限があるというわけではないが、不要な部活を排除するなど、普通の生徒会より地位は高めといえる。

初期はリリカが会長を担っている関係上なのか、直接郷土研究部に赴き、廃部を宣告するなど有言実行な態度を取っていたが、ユウリが会長になった後は研究部に対して若干甘くなっている様子(それが部員が増えない理由の一つになっているのだが・・・)。

ユウリが卒業した後はミチヨが会長の座についている様子。


  • 総和リリカ(そうわ りりか)

生徒会会長で3年生。ツインテールの小柄な人物。威厳が強いのか、彼女が訪れるといつもはふざけているスズですら静かにしているほど。一見クールでいかつそうな外見だが面倒見がよく親切。たまにノブエたちにアドバイスを送ることも。

卒業後は意外な場所でノブエと再会しており、彼女が進学を志すきっかけを作った。


  • 下館ユウリ(しもだて ゆうり)

書記で1年生→会長で2年生。敬語で話すが物事をはっきり言う性格で物知りキャラ。カホにあこがれており、のちに付き合うことに。会長の座を競ったスミレとの仲は悪いがノブエたちには(カホがらみとはいえ)仲がいい。

カホがとっさに付き合っているといわれた黒髪のノブエを本人と気づいていなかったりするなど、若干勘違い度が高い。そして、それが明かされたとき…。

2年後は実家から近い筑波の大学に入学していることが判明。


  • 石下スミレ(いしげ すみれ)

通称「スーミン」。オレっ娘でもある。

副会長で2年生→3年生。スズ同様キツい茨城弁をしゃべる。体格が良く運動も得意だが感情の浮き沈みが激しく涙もろい。そのうえ思い込みが激しく、それでよくスズにからかわれたり元気づけられたりしている。何かと見栄を張りたがるため、ミノリからは「頭は良くても性格はアホ」と思われている。そのほかにも虫類や暗闇が嫌いと言った弱点がある。

スズとミノリとは幼馴染で、特にスズとはコンビを組むほどの間柄。リリカは生徒会時代に何かとお世話になった恩人で、彼女を見習って会長になろうとしたが、結局副会長のままとなってしまった。

卒業後はノブエと共に元会長のいる大学へ進学、2年後も3人で上手くやっている様子。


  • 千代川ミチヨ(ちよかわ みちよ)

通称「チヨちゃん」。空席だった書記に任命された新入生。無口で大人しめ。なのでスズによくいじられる。インドア派でよく小説を読んでいる。そのため図書館にいることが多い。カホになついているため、ユウリに嫉妬を買われることもしばしば。

運動神経自体はそこまでよくはないが、ピンポンの球筋を見極める素質はあるため動体視力は常人より良い模様。

原付免許を取り、バイク選びをした際にカブのような実用性のあるものよりかわいらしさを重視したスクーターを選ぶことを見て、ファッションセンスはかわいい方を選ぶ傾向と言える。

2年後は会長となったが大学受験の準備に追われている様子。


余談編集

  • 連載のきっかけは編集側が豚もう氏に「茨城をネタにした漫画を描いてみたら」と呼びかけたため(豚もう氏は茨城出身)。
  • メインキャラクターの名字は今は無き茨城の自治体である(ミノリのみ姓名ともに自治体)。
  • 茨城を強調させるために一部のキャラが茨城弁をしゃべっているが一般人には理解しにくいということもあり、完全にしゃべってるのはスズとスーミンくらいであとのキャラは一言レベルにとどめている。
  • 同時期に連載開始している茨城ってどこにあるんですか?と共に地域密着型茨城漫画の先駆者といえ、それをきっかけに茨城を主題にした漫画が少し増えている。全6巻となったため、3巻で連載終了した茨どこの倍の巻数となった
  • 地域がらみで関東鉄道とのコラボが決定、今回が本格的な企業コラボとなった。第1弾は常総線とのコラボ、第2弾は関東バス(土浦方面)とのコラボで、それぞれスタンプラリーとバス停ラリー(バス停に書いてあるキーワードを集めて提出する)となる。
  • 郷土研究部のPOPが展示されている本屋が数か所ある。これは2巻発売時に書き下ろしで製作されたもの。
  • 最終巻発売の記念として関東鉄道やひたちなか海浜鉄道などが協力し、スタンプラリーが行われた。
  • 本来なら2巻ほどで終了する予定だったのが人気が出、ついには全6巻分の長期連載となった(全63話)。途中から話の流れがゆるやかになったのもそれが理由とされる。作者の豚もう氏は次回作も地域密着型の漫画を執筆する予定。

関連イラスト編集

方言女子いいよね...



外部リンク編集

裏サンデー 茨城ごじゃっぺカルテット

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