概要
キムパプ(gimbap、김밥)は、韓国の海苔巻きのこと。ご飯と具材を海苔(韓国海苔)で巻いたもの。
日本の海苔巻きと違い、酢飯は使わない。具材もボリュームのあるものが多い。遠足の弁当や軽食として食べられる。
具材
原則としてご飯は酢飯ではなく、ごま油と塩で味付けされている。
具材には生魚は使われず、卵焼きやスパム、牛肉、ナムル、ほか野菜や沢庵など、歯応えのあるものが巻かれる。使う具に決まりはなく、揚げ物を使うこともあるなど、かなり自由度が高い。キムパプ用に作られた具材が売られており、家ではこれを買って作ることが多い。
ご飯を巻く海苔にはごま油が塗られ、白ゴマがまぶされてることも。近年ではカリフォルニアロールのように、飯を表に巻いた「ヌドゥキムパプ」というバリエーションもある。
食べ方
トッポッキやキムチの汁に付けたり、スープと共に食されることも。弁当に入れ、レジャーやピクニックなどで食べられることが多く、おにぎりに近い。中高年世代では、運動会や遠足で持っていたイメージが強い。
簡易食堂の安く売られる、手軽な食べ物のため、朝食や昼食のテイクアウトや、その場でサッと食べたりする。間食にも人気がある。
チェーン店が出来る前は、個人店舗や屋台で山積みされて売られていた。
起源
由来については、韓国発祥説(五穀を海苔や野菜で包む伝統儀式から生まれた)と日本から伝来したという説(日露戦争時に伝えられた)の二説があるものの、根拠となる史料は示されておらず、よく分からない。
読みについて
キンパ/キムパプとも呼ばれ、巻き寿司の変形と言われている(前者は日本語的な読み)
。
韓国語の発音をカタカナ表記すると「キンバプ (kimbɐp̚)」または「キンパプ (kimp͈ɐp̚)」に近い(Wikipedia)。
関連イラスト
関連タグ
おにぎり…韓国のコンビニでは「三角キムパプ」の名称で販売されている。但し韓国語で本来「おにぎり」を意味する言葉は「주먹밥」(チュモクパプ、「げんこつ飯」の意)。