概要
第一話にて登場。ミズキ先生と呼ばれることが多い。
忍者アカデミー卒業試験に落選したナルトを騙し、初代火影千手柱間の禁術の巻物である封印の書を盗ませ、何も知らないナルトに九尾が封印されていることを暴露し、ナルトとイルカを殺そうと襲いかかる。
イルカの心情を知ったナルトは影分身の術でミズキに対抗するが、影分身に驚き油断したミズキは呆気なくボコボコにされてしまう。
その後のミズキがどうなったかは不明である。
ナルトに倒された後、厳重施設に投獄されていたのだが、同じ囚人の風神・雷神兄弟で猿飛アスマと夕日紅を倒し、脱獄。
奈良一族の研究施設から奪った薬剤を調合した薬を飲み、トラの如く猛獣化した。
これをナルトはサスケの呪印で強化した状態2を彷彿させたようだ。
再びナルトやイルカと激突したが、成長したナルトには勝てず、螺旋丸に敗北する。
薬の副作用で老化し尚ナルト達に執着していた。
ミズキも又、君麻呂達同様捨て駒としか思われていなかったのである。
人物像
ランクは中忍で元教師。
お人好しで優しい性格だが、裏の顔は野心家で残忍な性格。
アニメでは施設で脱獄に備える為に鍛え、真っ暗な空間でも再不斬のように目を使わなくても戦う事ができるようになっている。
施設に入れられる前から独学で、傀儡や幻術なども使えていてオールラウンドである。
ナルトとの最初の戦いについては、ミズキ曰く 油断していた そうだ。
当初はイルカを毛嫌いしている割には、試験で死にそうになった時は庇い助けたりなどもしていて、実際は、強烈な嫉妬を抱きながらも、仲間としては認めていたのかもしれない。
だが任務に忠実であるが故、任務に支障をきたす同僚を平気で見殺ししたり、偽装工作さえしたりしていた。
木ノ葉の里は火の意志を胸に抱え、忍びとして動く訳だが、ミズキは里に不満に思っており、里や三代目火影猿飛ヒルゼンなどの思考は異なる。
木ノ葉の里の仲間主義に嫉妬に近い苛立ちと、言い難い感情を覚えていた。
…なんだか誰かと似たような境遇である。
大蛇丸に目を付けらるのも必然かもしれない。
これらからして大蛇丸と封印の書との関連性はない訳だが…ミズキには、いくらか謎が残されている…
「 なんで俺だけ認められはしないんだっ! 」
ミズキはいつも愛に飢えており、任務で同僚を見殺しにしたのも、全ては任務に全うし火影に里のみんなに認められたかったからだ。
「 ナルトは俺と同じなんだよ 」
かつて昔、誰からも認められずにいたナルトを、見比べナルトを軽蔑することで「 自分の存在価値 」を見出そうとしていたのかもしれない。
ナルトを殺し、嫌って来た里の人達から認めて貰うつもりだったのだろうか。
だがその後、木ノ葉で活躍し期待されてる事を知ったミズキは、ナルトを認めてる木ノ葉隠れに、自分を認めてくれない里の連中に… 認められてるうずまきナルトに、牙を剥き出しにするのである。
そこからうちはサスケのように「力」を求めるようになる。
だが猿飛アスマや夕日紅、シズネ、うみのイルカなどミズキに対しては仲間として受け入れているような言葉があったが、本人のミズキは皆の気持ちを理解できず、力に拘った挙句、本来の力を失ってしまった。 なんとも皮肉な話である。
力による全てを支配しようとするミズキは、かつて、「人を力で束ねる」思想を持つうちは一族の元祖とも言える彼と思考時折重なる事が多い。
ミズキには恋人もおり、椿( 声優CV: 永島由子 )とは婚約関係であるが、改心して欲しい悲痛の叫びはミズキに届く事は無かった。
謎
原作でミズキが奪った封印の書の件である。
それは初代火影が封印した危険な書物である、封印の書の内容を知っていた事である。
ミズキがナルトに対する台詞だが、「その巻物はお前を封印するためのものなんだよ」
ただ単にナルトを見下す為の言葉かもしれないが、初代火影千手柱間とうちはマダラとの戦いで、封印の書らしきものを広げ戦っている姿が見受けられており、九尾を封印していた巻物の可能性があるからである。つまり火影は極秘に「どこからともなく現れる天災」ではないと知っていた可能性がある。
自来也でさえ尾獣は天災から来るものだと昔まではそう認識していたが、自来也はそうでないと睨み始めたのは最近の話である。
九尾が木ノ葉の巻物に封印されていのなら、それは木ノ葉では、初代と二代目、三代目でしか知らない事実なのだ。四代目である波風ミナトでさえ、あやふやではあるが、口寄せしたものでは? と分かったばかりの話なのだ。
しかし、その謎をなぜミズキは「封印の書は尾獣を封印出来るものである」と火影の極秘情報を知っていたのだろうか?
ミズキの性格や任務への忠実心、大蛇丸との関連もある為、もしかしたら…
身分も高くない中忍であるミズキだが、謎が多い人物である。
『ミズキ「ナルトに多重影分身を与えた男」(NARUTO登場人物雑考)』を参考にしました。
NARUTOと影分身の術
ナルトの得意技は多重影分身の術である。
影分身という術があったからこそナルトは強くなり、ライバルでもあるうちはサスケと肩を並べれたのである。
螺旋丸や風遁・螺旋手裏剣、又は、仙人モードによる難点も影分身で解決している。
そして、あの大筒木カグヤを唖然とさせたハーレムの術も影分身があったからこそ。
ナルトのこの影分身の術は、今や世界を救うのに欠かせないくらいキーマンなのだ。
この術を与えるキッカケを与えたのは自来也でもはたけカカシでも、ましてうみのイルカでもない。
皮肉にも、ミズキなのであり、重要人物なのである。
だがナルトが一番成り立つものは影分身では無く、最初に手にしたのはミズキに立ち向かう 未知なる力 なのだ。
波の国で、絶望していた少年イナリに、敵であるワラジとイナリの父の仇であるゾウリを倒し、ヒーローがいる事を証明させた意外性
日向ネジから浴びせられた現実でも、忍道を曲げない。
ネジを変えた人を変える力
綱手を信じ込ませた諦めないど根性
本当の平和など無いと長門の呪縛から心を動かした予言の子として、この世界の繰り返される復讐と言う名の正義を、どーにかして止めると約束したうずまきナルト
うずまきナルトという名を貰ったナルトはナルトなのだ。
今や、影分身はナルトにとって身体の一部でしかなく、ナルト自身が力でありナルトで無ければ影分身も成り立たないのである。
九尾である九喇嘛を変えたのも、うずまきナルトだったからこそ成立するのである。