ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ――――ここに見ざ
・・・待ってください、スペース足りないんですけど!?
プロフィール
大人になった私とは、訳が違います! えへん!
概要
2016年のクリスマス限定イベントに登場するランサークラスのサーヴァント。レアリティは☆4(SR)。
よって残りの配布されていないクラスのサーヴァントはバーサーカー|のみとなる。
他のクラスは既に2巡してたりするのだが・・・そこは気にしないでおこう。
「・」(中黒点)だらけで分かり辛いが、「ジャンヌ・ダルク」が「オルタ」化したやつが「サンタ」をやろうとした結果「リリィ」状態になったということになる。竹箒日記内での略称は「J・D・A・S・L」。
つまり、ジル・ドレェが聖杯に願ってジャンヌ・オルタが誕生し、そこに更にキング・ギルガメッシュの胡散臭い薬が加わったことで、このジャンヌ・ダルク・オルタ・リリィが誕生し、そのジャンヌ・ダルク・オルタ・リリィがサンタを志したゆえに生まれた……らしい。
おかげで創造神もキャラ名を『ジャンヌ・ダルク・サンタ・オルタ・リリィ』と間違える破目に…。
ちなみにこの時点でジャンヌにランサー適性がある事が確定している。…まあ、今までの宝具を一つの槍と見なせば彼女がランサーでも間違いにはならないが…。
とりあえず、状況をかいつまんで説明すると、
ジャンヌオルタ、サンタオルタの寝込みを襲い、彼女の代わりにサンタをやろうとする。
↓
その為に子ギルから『透明になる水薬(?)』を貰う。
↓
飲む。
↓
何故か幼くなる。←これがこのキャラ
↓
幼くなった後にサンタオルタの部屋に突入するも、就寝を邪魔されたサンタオルタにモルガンを撃たれた模様(そのせいでエクスカリバーに怯えている)
…という事になる。どうしてこうなった。
同イベントにおける配布サーヴァント。メインクエスト第一夜をクリアすることで期間限定加入し、メインクエスト第七夜をクリア後にプレゼント5回目の当たりアイテムである「白銀の交換券」を「イベントアイテムを交換」にて交換することで、正式にプレイヤーパーティーに加入する。
……のだが、リリィに有るまじき煽情的な見た目と、クリスマスプレゼントをあしらった衣装から、在らぬ事を連想する紳士もいる模様。
ちなみに、オルタ化とリリィ化の状態が重複したキャラはこれが初めてだったりする。
人物
ジャンヌ・ダルクは言わずとしれた悲劇の聖女であるが、その活躍年数はわずか二年と極めて短い。
ジャンヌ・オルタは本来存在しないジャンヌ・ダルクの黒化した存在だが、ジャン・ダルク・オルタ・サンタ・リリィはその存在しない少女の幼い頃の姿であり、いかなる時間軸にも彼女の如き存在があった記録はない。
性格はどちらかといえば本来のジャンヌに似る。
即ち生真面目で融通が利かずたまに無茶をする、いざとなれば非合法的手段に訴えるし、いざとではなくとも効率が良ければ非合法的手段も吝かではない、等々。
本来のジャンヌと異なる点は、パニックになると慌てふためいた挙げ句泣き出し始め、周囲を混沌に陥れることだろうか。本人としては大人になったジャンヌ・オルタは、そのやさぐれっぷりが見ていて恥ずかしいらしい。
「未だ自分がサーヴァントになったことが恥ずかしいみたいでマスターにどう対応したらいいのか分からないみたいですよ、まったくしょうがないんだから!」
とはジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィの弁。
かくいう本人も、マスターにどう甘えたいのにどうやって甘えればいいのか分からないあたり、やはりジャンヌ・オルタの成長前という事だろう。
サンタオルタに対しては対抗心が旺盛で、「自分こそはその人に相応しいプレゼントを配って上げられる」と豪語する。しかしそのセンスは、サンタオルタに負けず劣らず割とひどい有様で、“相手を喜ばせる”ことよりも“相手を戒め悔い改めさせる”方向に傾倒しており、本当の意味でブラックサンタな状態である。
尚、嫌いなものはハロウィンとのことだが、パンプキンプディングはなんだかんだ言いながらも美味しかった模様。
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
FGO主人公 | C | D | A | B | A++ | A+ |
スキル
聖者の贈り物(C) | サンタクロースになりきる事で取得したスキル。プレゼントを配り、心を潤す。未熟であるが、何事も真面目に取り組む姿勢がサンタ的に評価されたのか、初心者サンタにしてはランクはなかなかのもの。サンタオルタから継承した回復スキル。 |
---|---|
自己変革(A) | 本来、全盛期で召喚されるサーヴァントであるが、彼女は例外的に「これから先、成長していく」存在として召喚された。悪を望めば悪に、善を望めば善に。彼女の未来は明るくはないかもしれない。それでも望めば聖者の灯火は与えられるのだ。この“可能性の飛躍”をスキルとして顕在化したものと思われる。効果はNP+20、および3ターンの弱体耐性アップ。 |
うたかたの夢(EX) | ジャンヌ・オルタからの継承スキル、効果は「バスターカード性能をアップ(1ターン)&無敵状態を付与(1ターン)&HP減少」。ただし、ベースよりランクアップしておりさらにBusterカードと宝具の威力を向上できる。 |
対魔力(A+) | 魔術に対する耐性。Aランクならばおよその魔術が通じず、現代の魔術師では敵わない。 |
フルーツケーキパーティー | クリスマスイベント中限定のボーナスとして、フルーツケーキのドロップ数を1個増やす。 |
宝具
優雅に歌え、かの聖誕を(ラ・グラスフィーユ・ノエル)
- ランク:A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:???
- 最大捕捉:???
聖なる夜、ステキでムテキな奇跡の一瞬。――『優雅に歌え、かの聖誕を』!
……しゃんしゃんしゃん♪ しゃんしゃんしゃん♪ しゃんしゃんしゃん♪ しゃんしゃんしゃん♪
「吼え立てよ、我が憤怒」と対を為し、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィがノリノリになった時に発動する聖歌宝具。
悪い子にはお説教(敵全体に強力な攻撃+1ターン弱体耐性ダウン)を、良い子には贈り物(1ターン中味方全体に攻撃力アップ+HP回復量アップ)を。
雪の如く降り積もる贈り物は、クリスマスを待つ子供たちに大ウケだとかなんとか。
なお、歌う必要は無い。でも可愛い。
単純なダメージ倍率では同じBuster全体宝具の先輩サンタの黒聖剣に及ばないが、後続の火力を上げる追加効果で、総合ダメージ面を補う。
高倍率のカードバフスキルと宝具レベルを上げやすい共通点も相まって、火力そのものは良好な部類に入る。
更にこちらはNPチャージスキル「自己変革」を持つため取り回しが良く、大火力を組み込んだクエスト周回には強い味方となってくれるだろう。
追加効果は宝具チェインに向いた効果になっている。とりあえず先陣を切らせておけば後続のダメージを増やしてくれるほか、デバフの通りも良くしてくれるのは嬉しいところ。
HP回復量アップはこの宝具の後に回復効果を内包した宝具を使わないと完全に無駄になってしまうが
これを無駄の多い効果と取るか、攻撃系でなく回復系の宝具をチェインさせても恩恵を受けられるという利点と見るかはあなた次第。
可愛い見た目に見合わぬゴリ押し向けの瞬間性能といい、実に彼女らしい宝具であるとはいえる。
関連人物
見ていて恥ずかしい、未来の自分。
元はと言えば、去年のクリスマスの意趣返しと、クリスマスの到来に向けて浮かれながら準備する彼女からの二次被害の仕返しに、プレゼント袋を簒奪して自分がサンタとなって仕事を完遂させ悔し泣きさせるつもりだった。
つまりリリィ化は諸々ひっくるめると、ジャンぬの自業自得。
JDASL誕生の瞬間に立ち会ったジャンヌ・オルタの共犯者。
しかしCOOOOLな割に、まともにジャンぬへのツッコミ役をこなしている。
幼くなった彼女を見た彼は、これ以上ないほどの至福の表情をしていた。
JDASLの霊基再臨用アイテムはジルの人形であり、ジルとジャンヌ・オルタ本人は第一夜のみの登場である。
自身が「正しく成長した姿」と見ており、オルタと違って懐いている。
初見では「ジル・ド・レェが子供を誘拐してきた」と勘違いした。
まぁ目玉が飛び出ている不審者っぽい男性と、自身によく似た少女が一緒にいたらそうなる。
余談だが、このイベントで明らかになった彼女のかつての願いは『海を見に行きたい』事。つまり……
JDASLからは「ギルくん」呼び。
ジャンヌ・オルタに就寝中に叩き起こされて「サンタオルタ妨害作戦」に加担させられ、“寝ぼけていた”ので“うっかり”『透明化の霊薬』と間違えて『若返りの霊薬』を渡してしまい、結果としてJDASLを爆誕させる。
なお当人は「反省してまーす」とのこと。嘘だ。
当人からするとにっくきライバル。
しかしサンタオルタさんからすると、一つ思うところがあるらしく……。
昨年サンタオルタのドタバタに巻き込まれ、今年も結局クリスマスにトナカイになる運命に……。
しかし今回は“サンタクロースの相棒”ではなく、“見習いサンタの教導者”としてサンタオルタからJDASLの相棒を一任されている。
実はこのサンタ道中記の黒幕。
風魔小太郎の元を去った上空で、いつの間にかサンタの橇に乗り込んでいた謎の男。
当人曰く「サンタアイランドに住む謎のサーヴァント」だが、その仮面は既視感を覚えざるを得ない。
赤いがエミヤやシロウという名前とは無関係だとか。一体何者なんだ……
妙に胡散臭いがJDASLにサンタの何たるかを教えんと、彼女の師匠となる。
登場の際は、薔薇の黒鍵を投げる。わざわざBGMとカットインまで背負ってくるとか、お前はどこの礼服マスク紳士だ。
ちなみにJDASLの最終再臨のセリフではサンタアイランド『天草』仮面と言われている。バレてんじゃないですかやだー(笑)。
とある迷宮でパーティの準備を行っていた。サンタオルタに前回にプレゼントをたくさん貰ったお礼が言いたかったとの事。
因みに、希望のプレゼントは「自分達の人形が発売されたらしいので、それが欲しい」らしいが
「いや、それ人形というより……」とエミヤから突っ込まれている。
とある事情により、JDASLに同行し海を見に行くことになる。
ジャックと共にエミヤ、アステリオスとパーティ会場の設営を行っていた。
JDASLの正式名称が長すぎるのをネタに「まるでスパムみたいな名前」と言って長い、もはや人名とは思えないほど余計に長すぎる名前にしていた。
具体的には中点の次に必ずスパムが入る感じ。モンティ・パイソンじゃないんだから…。
自分のプレゼントに自信を喪失し逃げ出してしまったJDASLを追いかけ、プレゼントを突っ返した後に「代わりに海が見てみたい」と言い、ジャックと共にJDASLに同行することになる。
前回は礼装としても登場した雷光のトナカイ君。迷宮区のパーティ会場でジャック達と共に登場。
彼自身は欲しいプレゼントは無いようで、JDASLに何が欲しいか聞かれた際に
「こんな風に楽しい時が長く続いてほしい」と答えた。アステリオスちゃんマジ天使。
オケアノスでの記憶が有り、海に行く事を提案したのも彼である。
サンタの妨害者その1。JDASL達の乗るラムレイ2世を謎の力で墜落させた。
「何でこんな事をするのか」という問いにとっさに答えられなかったり、ナーサリー達の非難に対し「私も辛いのです!」と逆ギレしたりと、役割的にはあまり乗り気ではなかった模様。
サンタの妨害者その2。後述のサンタムと共に登場。
レオニダァスよりかは乗り気なものの、とっさのアドリブが効かない事は同じで、トナカイさんに助け舟を出される始末である。
サンタの妨害者その3にして、JDASL達の前に現れた謎(?)の男その2。
どっかで聞いたようなセリフと共にノリノリで現れたものの、ぶっちゃけ変装が稚拙な為か同行者のハサンは元より、JDASL以外の面々から突っ込まれており、
本人は「サンタアイランド仮面の正体はばれないのに……何故だ」と納得がいかない模様。
鏡見てから言おうねサンタム。
余談
名前について
どんだけてんこ盛りなんだよ。なので名前が初代サンタオルタ並に長い。
良く間違われるが、"ジャンヌ・ダルク・サンタ・オルタ・リリィ"ではなく"ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ"である。ややこしいわ。
※初代サンタオルタを『アルトリア・ペンドラゴン・オルタ・サンタ』とすると、「・」を含めた文字数が一致する。
このてんこ盛りについては、2015年のクリスマスイベント「ほぼ週間_サンタオルタさん」の最終章で、クリスマスにいじけながらピエール・コーション司祭を某ボードゲームで蹂躙(ただし自分ルールでやりたい放題)するジャンヌ・オルタをサンタオルタさんがなじった際の発言と、サンタオルタの絆礼装のテキストが元と思われる。
……だからって、全部マシマシの盛りもりにするあたり、ジャンヌ・オルタらしいというか型月らしいというか…
バトルキャラについて
バトルキャラの立ち姿がブリュンヒルデと非常に良く似ている。
槍を一回転させての突きや、青い炎による攻撃、ブリュンヒルデの宝具のようなQuickと幾つかのモーションにも共通する箇所がある。
イベント「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」で相棒だった彼女の構えを参考にしているのかもしれない。
また、ExtraAttackでは別の宝具と思われる「ツインアーム・リトルクランチ(漢字不明)」なる必殺技を使い、両腕に赤と緑のエネルギーを収束し敵に投射、極小のブラックホールらしき何かによってダメージを与える。
これについては、おそらく天k……サンタアイランド仮面から教授されたと思われる。
関連イラスト
関連項目
Fate/GrandOrder サーヴァント ランサー(Fate)
- セイバー・リリィ:初代リリィ
- メディア・リリィ:二代目リリィ
- メドゥーサ(ランサー):四代目リリィ
小さなサンタクロースの深層
本来あり得なかった贋作、ジャンヌ・オルタのさらにその可能性の欠片として顕現したJDASL。
しかしそれゆえに、彼女にはよすがになる明確な霊基も願望すらも存在しない。
サンタクロースを目指したのは、ジャンヌ・オルタの「サンタオルタへの逆襲」の執念がリリィ化に際して残留し、それを存在理由として仮初めの楔に代用したからにすぎない。
願望も欲求もない、その上『“信仰者”ジャンヌ・ダルク』として「清貧」を尊ぶ姿勢から、自らに禁欲を課して願望を得ようとする心理まで封印してしまっている。
これが巡り巡って彼女のプレゼントのセンスに影響しており、「贈る相手に役立つもの≒その人物の研鑚を促すもの」にプレゼントが偏っているのは、当人が何の願望も“持てない”せいで他者の欲求・願望に対する共感が持てないためである。
裏を返せばそれは、“人に施しをしたい”という願いを遂行するサンタクロースの骨子を理解できていないことを意味している。彼女にその自覚もないため、今回のサンタとしての仕事を終えると二度と現界出来ないという、最悪のシナリオが待っていた。
その打開策としてチビッ子二人との海への旅行が利用され、さらにその合間に邪魔者が入ることで、ジャックとナーサリーの願望をかなえてやりたいという“サンタクロースとしての願い”を自覚させようというのである。
……というのもまだ表向き。
JDASLのサンタ修行の本懐は、彼女がまだサンタクロースに願いを求める“子供”だと自覚させること。
そして、仕掛け人はまさかのこの人だった。
そしてJDASLにも、忘れ去っていたが小さな願望はあった。それこそが“海を見ること”だった。
これは聖処女ジャンヌ・ダルク自身が、まだ神託を得るまえの幼い日に抱いた“小さな夢”だったが、これがジャンヌ・オルタの因子の内部に極々小さくはあるが残っていたらしい。※
サンタ修行の道中は、この小さな願望を思い起こさせるためのお膳立てだったのだ。
最後に立ちはだかったサンタアイランドを退け、遂に海岸に到って彼女は海を臨み――――泣いた。
自分が本当は願い欲するだけの小さな存在だと認め、サンタ修行をその言い訳に使っていた稚拙で身勝手な自身を恥じて泣いた。
だが最後にはそれを許した。
その悲喜交々を分かち合う、小さな二つの友情がそれを認めてくれたから。
かくして、決戦の待ち受ける運命の日を控えた、一足早い聖夜の前日、一人の小さなサンタクロースがカルデアに現界した。
生真面目でおしゃまな、まだまだ修行中のかわいらしいサンタクロースであった。
※これについて「ジル・ド・レェが知るジャンヌより前すぎて設定齟齬では?」という批判もあるが、生前にジャンヌは海に近い地方に幾度か進軍しており、そこを鑑みてジャンヌがその近くで海を見て幼少期を思い起こしている可能性があるなら、強引だがジャンヌ・オルタに海への憧憬を内包させることは可能である。そして元になったジャンヌ・オルタはアヴェンジャーとしての霊基を確立するために「英霊ジャンヌ・ダルク」の一部を強引に取り込んでおり、その影響で本物のジャンヌの幼年期としての属性を無自覚に得ていたとする説もある。