彼の処刑方法を端的に表したあだ名。
「立て! 撃て! 斬れ!」
ギロチン使い
ウルトラシリーズにおいて、ウルトラマンの八つ裂き光輪や、ウルトラセブンのアイスラッガー等のいわゆる「切断技」は伝統であるが、ウルトラマンエースの場合はウルトラギロチンを始めとする多くの切断技で敵を真っ二つ(場合によっては文字通り八つ裂きに)にしたり、首をポロりと落とすこと等が日常茶飯事である。
ウルトラマンエース本編に登場した超獣・怪獣・宇宙人の全71体の内、14体が切断技を食らわされ、うち12体は切断技でとどめを刺されている。また敵の武器を奪って切断することもある。
また、バキシムやフブギララ等のように一撃で殺されるのはまだ良い方で、バッドバアロンやコオクス等、光の刃の連続技やメタリウム光線を始めとした光線技で追い打ちを喰らう奴も多い。
中でも、とりわけ酷いのはパンチで腹に風穴を空けられた挙句にエースブレードで首を落とされ、メタリウム光線で粉々にされたドラゴリーと、武器である剣を投げ返されて胸を串刺しにされた上、後頭部に打撃を食らって眼球が飛び出し、挙句に鎌も奪われて首を切断されたバラバであろう。
エースの切断技が効かなかったのは再生能力を持っていたユニタングのみである(こちらはドロドロに溶かされて死ぬというもっと酷い死に方であったが…)
エースの主な切断技
多すぎるので要点だけ纏める。
- ウルトラスラッシュ
いわゆる八つ裂き光輪。
- ウルトラギロチン
トサカに空いたエネルギーホールを利用して放つ、分裂する八つ裂き光輪。
ウルトラスラッシュよりも数倍の威力を持つ、エネルギーを大量消費するために使用にはウルトラの星からの許可が必要。テレビ版では3発だった分裂数が近年では7 - 8発に増えており、いずれの場合も単独で使用している。
『ウルトラマンメビウス』ではUキラーザウルス・ネオの触手をズタズタに切断した。
『ウルトラファイトビクトリー』ではエースキラー(ビクトリーキラー)に対して使用しダメージを与えている。
vertical、すなわち縦に放つ半月状のギロチン光線。
『ウルトラファイトビクトリー』では何だかんだで切ったことのなかったベロクロンを倒した。
『ウルトラマンSTORY0』では強化版の『バーチカルギロチン・ウルティマ』で惑星ギガントに向けて放たれた宇宙戦艦アイアンロックスのゴルドニウム砲を切り裂いて惑星を救った。
- ホリゾンタルギロチン
バーチカルギロチンを地面と水平に放つ。
- サーキュラーギロチン
十字型に重ねた光の刃で敵を四分割する。
- マルチギロチン
頭部と両手先、みぞおちのあたりから小型で十字型の光のナイフを計4つ放つ。
- エースブレード
空中から突如実体剣を作り出し、相手をぶった切る。
- ウルトラナイフ
鋭いチョップで敵を切り刻む。
『グレイトバトルフルブラスト』ではアシスト・エースのアビリティに選ばれた。効果はプレイヤーキャラの攻撃力の底上げ。
- フラッシュハンド
両手にエネルギーを貯めて放つ、ウルトラナイフの強化版。コオクスの腕を斬り飛ばした。
- ギロチンショット(スペースギロチン)
エースの最大にして最後の技。エースキラーに使った大技スペースQの構えでウルトラギロチンを放つ。
メタリウム光線に耐えたジャンボキングの首を吹っ飛ばした。
『ウルトラマンSTORY0』でも800m級の超巨大円盤を撃墜している。
エースによる切断技を食らった怪獣・超獣・宇宙人
- 本編 第3話:バキシム
ウルトラスラッシュで首を刎ねられて死亡。
- 本編 第6話:ブロッケン
ウルトラ四兄弟による「立て! 撃て! 斬れ!」の励ましによって再起、ウルトラギロチンで首と片腕と尻尾を切断、木端微塵にした。
まず、メトロン星人Jr.がストップフラッシュで動けなくなったところをバーチカルギロチンで縦一文字に斬られ、臓物や血液と思われるものを盛大にぶちまけて死亡。
次にドラゴリーがパンチで腹に風穴を開けられた上、エースブレードで首を刎ねられ、さらにメタリウム光線の追い討ちを食らって爆発四散した。
- 本編 第10話:ザイゴン
口にウルトラ光球を食らった後、ウルトラナイフで首を刎ねられて死亡。
- 本編 第11話:ユニタング
マルチギロチンによる攻撃で文字どおり八つ裂きにされたが、再生能力によって元通りになったため、ストップフラッシュで動きを止められ、ウルトラシャワーでドロドロに溶かされた。
- 本編 第12話:サボテンダー
球形になって体当たりしようとしたところをエースに捕まり、空中へ放り上げられてサーキュラーギロチンで四つ裂きにされて死亡。
- 本編 第14話:バラバ
エースを倒すべく射出した短剣を投げ返されて胸に刺さった上、その拍子に後ろを向いたところで後頭部に打撃を受けて眼球が飛び出し、最後はエースに奪われた鎌で首を刎ねられて死亡。
- 本編 第19話:キングカッパー
頭の皿の水を失った後、バーチカルギロチンで縦一文字に斬られて死亡。
- 本編 第25話:スフィンクス
エースブレードで首を刎ねられ、体はタイマーショットによって爆発四散した。
頭の部分はピラミッドへ逃げ込んだが、ピラミッドごとメタリウム光線で爆発四散した。
- 本編 第32話:コオクス
フラッシュハンドによって弱点の指を両腕ごと斬り落とされ、メタリウム光線によって爆発四散した。
- 本編 第33話:バッドバアロン
ホリゾンタルギロチンによって首を刎ねられ、さらにバーチカルギロチンで体を縦一文字に斬られて死亡。
- 本編 第43話:フブギララ
冷凍ガスを放つ隙を見て、バーチカルギロチンで縦一文字に斬られて死亡。
- 本編 第52話:ジャンボキング
メタリウム光線に耐えたジャンボキングの首をギロチンショットで吹っ飛ばした。
平成以降のギロチン王子
平成以降は特撮における切断描写の規制に伴い、多くの作品で切断技でトドメを刺すことは減っているが、ギロチン王子もその弊害を受けており、切断技を使っても精々敵の触手や武器を破壊する程度、トドメに使っても命中後即爆発の流れであり、首ボロリ・真っ二つの描写はほぼ無い。再放送でも「現在の放送基準において不適切ですがオリジナルを尊重してそのまま放送します」等のテロップが付く。
『ULTRAMAN』では北斗星司が使用する「ウルトラマンスーツVer.A」という強化スーツが登場している。
名前通りエースをモチーフにしたもので、“スペシウムブレードによる切断技が得意”という粋な原作再現がなされている。