概要
『仮面ライダー』の諸悪の根源たる秘密結社ショッカーは、世界征服を企む悪の組織である。
その半数以上、下手すれば8割くらいを占める構成員たるショッカー戦闘員は、ほぼ全員が「イー!」としかしゃべることなく、仮面ライダーに戦いを挑んではすぐにやられ、立花藤兵衛や滝和也は愚か、女子大生にすら負ける事すらある。
しかし、物語の最初で、本郷猛を攫い、ショッカーの下に連れてきたのも、この戦闘員なのである。
この女戦闘員は46年もの歴史を誇る仮面ライダーシリーズで最初に登場した女性キャラクターにして、最初に登場した戦闘員でもある。
女戦闘員は「旧1号編」と呼ばれるホラーテイストな序盤の1話と3話にしか登場せず、その後ショッカーはゲルショッカーに乗っ取られわずかな残党を残し殆どが物理的にクビ切りに遭ってしまった。
解説
ショッカー最下層の戦闘員の女性。作中では第1話に10人、第3話に4人登場する。
この当時にショッカー怪人に扱き使われていた「ベレー帽戦闘員」と同様に顔にペイントが施されている。ベレー帽戦闘員同様、怪人によってフェイスペイントの模様が異なっており、蜘蛛男隊は赤塗り、さそり男隊は目元が青で鼻下が赤。
男戦闘員の全身タイツとは異なりややハイレグ組の黒レオタードに網タイツ、赤のネッカチーフ&腰布を巻いている。靴は蜘蛛男隊がロングブーツ、さそり男隊は室内だったからかパンプス。
なお余談であるが、第10話に登場したショッカーの女性幹部(大幹部ではなく現場指揮官)の綾小路律子教授もこの衣装が制服扱いだった。第16話のマヤは私服だったのに。
第8話に登場した蜂女配下の戦闘員達の多くは見た目は男と変わらないが女性のような奇声を発しており、蜂女にさらわれた囚人の中には女性も多くいたことから女戦闘員の可能性もある。
活躍
第1話冒頭にてモトクロスの練習を行っていた本郷猛をバイクで追い回し、別動隊と挟撃。本郷は巧みなジャンプでこれを躱すも、別動隊は本隊をすり抜けてクラッシュを躱し、本隊も転進して逃走。怪しんだ本郷は彼女たちを追跡し、まんまと蜘蛛男の罠に嵌ってしまった。
言うなればだいたいこいつらのせい。このあと緑川博士が裏切っていなければ、世界はすぐにでもショッカーの物になっていたことだろう。
第3話では看護師に化けて本郷猛を病院で拉致しようとしたが、逃げられた。
戦闘力
ショッカー戦闘員の多くは人造人間もしくは改造手術を受けたサイボーグであり「洗脳された単なる一般人」ではないのだが、こと彼女たちに関しては資料が少なすぎるため全くもって不明。戦闘力に関しても、戦闘描写自体が存在しないため、検証のしようが無い。前述の描写を見れば明らかなとおり、荒事よりも裏方の方が多いようである。
余談
その後、『仮面ライダーV3』のデストロンと『仮面ライダーアマゾン』の秘密結社ゲドンには女戦闘員が登場するが、『V3』第49話でデストロンの戦闘員にされそうになった女性を演じた北原和美女史(今の基準で見てもめっちゃ美人)は『アマゾン』第13話で赤ジューシャ・名古屋美里(偽名)役で出演している。
V3第41話に女戦闘員が何人か登場しているが、これは初代ライダー第3話のリメイクでもあるため。
『仮面ライダーオーズ』第26話では鴻上ファウンデーションの自主製作映画『仮面ライダーオーズ対ショッカー』にて泉比奈が戦闘員役で出演を果たした。しかし男性戦闘員と同じコスチュームだった。神も仏も無いのか! 仮面ライダーはいるけどな!!
続く第27話ではイカジャガーヤミーの「仲間を増やしたい」という欲望からハリセンボンの二人にそっくりな戦闘員ヤミーが登場している(本エピソードは仮面ライダーシリーズ1000話記念作品であり、他にも「千」にちなんだゲストが登場している)。
映画『スーパーヒーロー大戦GP』にはショッカーの黒骨タイツをモデルにしたチアガールのような姿のレースクイーンが登場している。
『仮面ノリダー』を始め、こいつらのパロディは結構多い。
関連イラスト
戦闘員のタグの方が普及している為か、タグ登録数は少なめ。