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宇宙鶴ローランの編集履歴

2019-05-07 13:53:57 バージョン

宇宙鶴ローラン

うちゅうづるろーらん

『ウルトラマンレオ』第30話『怪獣の恩返し』に登場する怪獣の名称。

データ

別名宇宙鶴
身長1.6~52m
体重80kg~2万2千t
出身外宇宙
人間態演:桜井浩子

概要

宇宙で一番美しいといわれる純白の羽毛を持った宇宙怪獣

その姿だけではなく温厚な性格の持ち主で心も優しく、地球人への変身能力も兼ね備えている。


その目麗しい外見を気に入ったマグマ星人(第1話、2話に登場した同一人物とも別人とも諸説ある)にしつこく求婚を迫られるも(何を考えているのだろうか…)、マグマ星人達の数々の悪行三昧を知る彼女は頑なにそれを拒み続け、地球にまで逃げてきたが、マグマ星人が放った針によって足を負傷してしまう。


だが、偶々パトロール中であったゲンがマグマ星人を追い払った事で危うく難を逃れ、足の怪我はこれまた偶然山にハイキングにやって来ていた自転車屋の大熊親子から手当を受ける。

その恩を返す為に「星村かな子」という女性に化身して自転車屋に現れ押しかける形で従業員となった。


そして夜な夜な自身の風車を制作し、これを子供達に配ってゆく。

この風車には自転車の前部に付けるとスピードが増すという不思議な力があり、たちまち大人気となるが、彼女を追い掛けてやって来たマグマ星人に子供達が次々に襲われるという事態を招いてしまう。


この事をゲンから告げられた彼女は宇宙へと帰る決心を固め、自ら大熊親子に自身の正体を明かし、彼らに別れを告げたまさにその時、彼女を亡き者にせんとするマグマ星人の襲撃を受けるが、レオに助けられて無事に宇宙へと帰ってった。


なお、去り際に沢山の風車を子供達の為に残していっている。

また、レオに対しても故郷の仇であったマグマ星人(同一人物かは不明だが)をこの手で倒すという機会を与える事になった。


余談

演じた桜井浩子氏は、『ウルトラQ』の江戸川由利子役、『ウルトラマン』のフジ・アキコ隊員役でお馴染み。一方の自転車屋の店主:大熊シンジ役は、同じく『ウルトラマン』でハヤタ・シンを演じた黒部進であり、ファンにとっては嬉しいキャスティングとなった。

これを踏まえ、後年制作された映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、ハヤタ・シン/アキコ夫妻は物語舞台である横浜で自転車屋を経営しているという設定になっていた。


桜井は監督の満田かずほから「鶴の恩返しのような可憐でかわいそうな役」と説明されていたが、実際のローランは地球との類似性は殆ど無く、ワニのような姿だったため、憤慨したらしい。


また、「宇宙で一番美しい」という肩書きの持ち主である彼女だが、上記の容姿からこれに関しても眉唾物であるという意見が多い。若しくは、彼女を付け狙ったマグマ星人の個人的な主観か、宇宙人の彼らからして見たら美しいかのいずれかだったのかもしれない。


ウルトラ怪獣擬人化計画

センシティブな作品

円谷プロ公認(!)の企画により擬人化されたローラン。

デザイン担当はまめっち氏。

原作でもメスの怪獣という設定であった為、ある意味一番違和感のない擬人化と言える。


頭の冠や両腕の翼の羽根などにモデルとなった鶴の意匠が見て取れる。

上記の画像では描かれていないが、雑誌に掲載されたイラストでは、トレードマークの風車もしっかりと描かれていた。

一方で、水着を連想させるような非常に露出の多い衣装にピンヒールロングブーツと、あのエロ…エレレキングにも匹敵するほどの大変けしからん恰好をしている。

しかも、そんな大胆な衣装をばっちり着こなすほどのモデル顔負けのプロポーションの持ち主

宇宙で一番美しいかはさておくにしても、原典と比べて遥かに魅力的な容姿に仕上がったことは間違いなく、これならマグマ星人が血眼になって追い回したのも納得という声も。


漫画版

たびたびマグマ星人の口からその存在が語られるが、いずれも回想やイメージのみで本人が直接登場したことはまだ一度もない

マグマ星人とは一応友人同士(当のマグマ星人は彼女に対してそれ以上の思いを抱いていると思われる節があるが)のようだが、マグマ星人から100件もメールを送られて文句を言ったり、マグマ星人とのハロウィンの約束を直前ですっぽかしたりと、関係が良好かどうかは微妙なものがあるようだ。


小説版『始まりの物語

アニメ版の前日譚である本作では最終回である「Yesterday, once more」に登場。

名門の女子校に通う中学生星江カナとして登場する(“星江カナ”という名前の由来は、原作で人間に変身した時に名乗った“かな子”が元になっているものと思われる)。


元はクラス内でも目立たない地味な女の子だったらしいが、14歳の誕生日にローランのカイジュウソウルが発現、本人の意図しない形で、その効果で周りを魅了する不思議な力を発揮するようになり、彼女はそれまでと一転して一躍学校中の注目の的となった

しかし、彼女はあまりに急激な環境変化についていけなくなり、結果、不登校になってしまう。


その後、事情を聞いて彼女に会いに来たGIRLSの研究員:多岐沢マコトの粘り強い説得や、彼の要請を受けて彼女を元気づけにやってきた怪獣娘たちに励まされたことで、彼女は再び前を向いて生きていくことを決意、「周囲を魅了する」という自分の強みを生かしてモデルとしてデビューすることとなった。


モデルデビュー後は文字通り飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を博し、現在は大人気アイドルとして活動しているようだ。


ウルトラジャーニー

第11話に登場。

サバトの配下であるバクタリの襲撃により、運営する劇場から“夢”を奪われそうになったが、ヒナたちの活躍によりバクタリが倒されたことで難を逃れる。


なお、劇場は彼女とマグマ星人とよく似た風貌をした少女の2人で運営していた模様。

原作での両者の関係が悲劇的なものに終わったことを考えると、中々に粋な演出であったといえるだろう。


関連項目

ウルトラマンレオ ウルトラ怪獣 マグマ星人 鶴の恩返し 

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