「ぶっし…」
データ
他言語版の名称
英語 | Pyukumuku |
---|---|
イタリア語 | Pyukumuku |
スペイン語 | Pyukumuku |
フランス語 | Concombaffe |
ドイツ語 | Gufa |
韓国語 | 해무기 |
中国語 | 拳海參(繁体字)/拳海参(簡体字) |
概要
『ポケットモンスター サン・ムーン』(第7世代)から登場するポケモン。
モデルは文字通りのナマコ。名前の由来は「ナマコ」+「トコブシ」もしくは「拳」からだろう。
英語版の名前の由来は「Puke(吐く)」+「Sea Cucumber(ナマコ)」+「Mucus(粘液)」を掛け合わせて出来た造語と思われる。
見た目としては、おはぎに細長いイチゴがニョキっと生えたようで、ポケモン公式HPで見たトレーナー達がメロメロになったに違いない。
色違いだと緑色の体で目や突起が黄色になるため、いよいよ和菓子っぽい。
しかしその可愛らしさとは裏腹に、口やトゲを触られると嫌がって、
口から拳型の内臓を吐き出し殴りかかってくるというショッキングな生態を持つ。幸い白い手のような形状でありグロさを感じるものではない。
リアルのナマコは危険を感じると内臓を吐き出す(ただし口ではなく肛門から)特徴を持つため、そこから来ているのだろう。また、ナマコの吐き出した内臓は1~3ヶ月で再生する為か、ナマコブシも「じこさいせい」をレベル技で覚えられる。
また、その内臓は身体よりも機敏に動かすことが出来、感情表現等は全てその内臓を使ったジェスチャーで行う(本体は常に無口・無表情)。
その生態から観光客には気味悪がられており、観光客向けのビーチではナマコブシを海へと投げる
「ナマコブシ投げ」というバイトが存在している。
ゲーム内でも1日1回参加できるが、給料は20,000円と中々の破格。
バイトが行われるハノハノビーチがホテルの所有物である事が大きいようだ。
因みに、アローラ地方のモデルとなったハワイ・グアム島でも実際に浜辺に打ち上げられたナマコを海に投げて帰すアルバイトがあり、これが元となっていると思われる。
ただし、気に入った場所から動こうとしないという習性があるため、投げてもまた元の場所に戻って来てしまってラチがあかないらしい。人間たちに海へ投げられているのは、気持ち悪いという理由だけではなく、エサが無くなって飢えようともその場から一切離れようとしないため、無理やりにでも海でエサを取らせる為の優しさでもある模様。
また、敵から身を守るために分泌している粘液には優れた保湿効果があり、陸上で1週間いても肌が乾燥しない。そのためアローラ地方の人々は、この粘液を良質なスキンケアとして重宝しているという。
とこのように本来は暖かい地方のポケモンなのだが、気温が低いガラル地方にも生息しており、それもかなり寒い9番道路で釣り上げる事が出来る。それでもソードの図鑑説明では暖かい浅瀬に暮らすと紹介されている。うーむ…彼らは寒くはないのだろうか…。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
55 | 60 | 130 | 30 | 130 | 5 |
種族値は防御面が飛び抜けて高く、素早さは全ポケモン中最下位タイというまさかのツボツボポジションである。
しかもソーナンスの様に、能動的な攻撃技を一切覚えないと言う欠点もある。水タイプなのに「みずでっぽう」や「ねっとう」すら使えないし、「めざめるパワー」も覚えられない。まあこの種族値で特殊攻撃をしようなんて酔狂な輩はいないだろうが。
ただ、レベル17で「カウンター」、レベル33で「いたみわけ」、レベル45で「どくどく」、技マシンで「リフレクター」や「しんぴのまもり」等、サポート技や変化技を多数覚えるので、硬さを生かした持久戦やマルチでのサポーターに向いている。
攻撃面が壊滅的なせいか、性格の自由度も高い。なにより「じこさいせい」を覚えるポケモンの中で最も防御が高く、特防も同じくらい備わっている点が魅力。
第八世代では遺伝で「ミラーコート」を覚えられるようになり、特殊型の相手にもモタモタ戦わずに済むようになった。
ソーナンスとの違いは「かげふみ」と「みちづれ」が無い代わりに補助技が多彩なところ。「みずびたし」で相手のタイプを変えて一致技を潰し、「いえき」で特性を封じるなど、非常にトリッキーな動きができる。
また、耐久型の水ポケモンを脅かす「くさむすび」(ヌオーやトリトドンだと4倍弱点)の威力を20に抑えられるところも利点であり、遅さを利用して安全に「バトンタッチ」することも可能。
そのため、耐久型やサポーターとしてはかなり強力なポケモン。
余談だが、実はノーマルZを持たせて「がまん」を選ぶか、カクトウZを持たせて「カウンター」を選べばZ技で攻撃ができる。
そのため、実は攻撃60自体は全くの無駄では無かったりする。不一致の上1発限りだが…。
仮にZ技を使うとなれば、全能力が1段階上がるZ「じょうか」からのバトンタッチが有用。
続く第八世代ではZワザが廃止されおとなしくなるかに見られたが、ダイマックス化で「カウンター」が「ダイナックル」、「ミラーコート」が「ダイサイコ」となる為、前作以上に暴れまわる事が可能になった。やはりネタだが。
特性は第七世代から新登場の「とびだすなかみ」。
倒れた際に、最後の攻撃を受けた時に残っていたHPの分だけ、相手にダメージを与えるという、ナマコブシの生態に準じた特性である。この特性の効果は「みがわり」や「ばけのかわ」を貫通する。
ただし、防御と特防が高くHPが低いという種族値の関係上、相手を道連れにできる程のHP変動は起こり辛いため、十分に活かすのであれば努力値調整などの工夫が必要。相打ちを確実にするならいたみわけを覚えさせよう。
この戦法、冒険の途中で倒す必要があるウルトラネクロズマやザシアンといった多くの伝説ポケモンに対して特に有効なため、手持ちに加えておくとイベント戦が楽になる。
夢特性の「てんねん」も重要であり、相手がどれだけサポート技を積んでいようが、ステータスの増減を無視して攻撃を受けられる。また、「いばる」の効果が攻撃力の上がった相手に混乱を与えるだけになり、自傷ダメージを引き延ばすことができる。
てんねんは「かたやぶり」で無効化されてしまうが、てんねんだと思って全力で殴ったら飛び出してきた中身で道連れになり、それを警戒しているとてんねんの固さを貫けないという、対戦相手に嫌な読みあいゲームを押し付けることも可能である。
対策としてはちょうはつが有効。先手で出していかに仕事をさせないかが重要になる。ただ、本人もちょうはつを覚えるのでかなり高度な読み合いになることも。
大乱闘スマッシュブラザーズ
最新作の『SP』にてモンスターボール枠として登場。
呼び出されるとしばらくそこに居座り、近づいて来た相手に向かって「とびだすなかみ」でカウンターを仕掛ける。
一見それだけの様に見えるが、実はこのナマコブシ、踏んづけて攻撃させたり、拾って投げつける事が出来る。
まさかの「ナマコブシ投げ」がここでも実現可能である。
因みに持つ事は出来るが、むらびとやしずえはしまう事が出来ず、ワリオなどで食べる事も出来ない(それ以前に殴られる)。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
ポケモン ポケモンSM みずタイプ ナマコ あんぱん おはぎ
バチンウニ、ユキハミ……次世代で出て来た似た者同士...もとい仲間。彼らの登場によりトリオで描かれる機会が多くなってきている。