グリフォン
ぐりふぉん
グリフォン
名称は「掠め取る」「引っ掛ける」等の意味を持つギリシア語“Griphus”に由来する。
元々は中東~インド発祥で、アレクサンダー大王の遠征をきっかけにその伝承がヨーロッパに齎された。
高山等に棲み、その住処に大量の黄金を蓄えていると言われる。
また、食餌として馬の肉を好むと言う性質がある。この性質の為、後にヨーロッパでは「グリフォンに馬をつがわせる」と言う言い回しは不可能をあらわす常套句となった。
最強の獣であるライオンと、最強の鳥類である鷲を組み合わせていることから、大変に縁起のいい動物とされ、古くは貴族や騎士の紋章として良く用いられた。
一方、権威の証として扱われる事が多い為か、「七つの大罪」では、ライオンや孔雀と同じく、「傲慢」を象徴する動物として扱われる事もある。
また、欧米のウェールス系の名称で、名前・苗字共に多い「グリフィス(Griffith)」は、「グリフォンの王」という意味を持っている。
イラストの世界においてはドラゴンやペガサスと並び、題材としてしばしば用いられる幻獣のひとつ。
近年では猛禽類に拘らず、様々な鳥類(キジ、インコ、果てはペンギンまで)の上半身を持つグリフォンが絵師達によって生み出されている。
グリフォンをモチーフとしたキャラクター
その他(名前拝借等
形式番号はTYPE-J9。搭乗者はバドリナート・ハルチャンド(バド)。
パトカーを模して白を基調としたツートンカラーの主人公メカ「AV-98 イングラム」に対して、黒を基調としたカラーリングをしている。
「最強のレイバー」の制作を目的としてコスト度外視で制作された非公式の規格外品。背部のユニットの換装で短時間の飛行能力や水中での航行能力を有する等従来のレイバーとは一線を画する性能を持つ。その目的から戦闘を想定して開発された軍用機等の戦闘用レイバーを標的として度々戦闘を仕掛けており、世間的には犯罪レイバーとして認知されている。様々な状況下での対レイバー戦のデータを多数蓄積しているイングラムのデータ奪取を目的として特車二課を標的にするが、その過程で野亜の1号機相手に無様な撤退を余儀なくされ、その光景が一般の報道機関に中継されてしまった事から「最強のレイバー」としてイングラムに完勝する事に執着せざるを得なくなる。最終的に強硬な手段を使って報道機関注視の元でのイングラムとの決戦の場を整えるが、ハード・ソフトの両面で上回る性能を持ちながらも「与えられた機材を使いこなす」操縦者の熟練差によって野亜の操縦するイングラム1号機に撃破される。
デザインモチーフは鉄人28号に登場するブラックオックス、型式番号に含まれる「J9」は銀河旋風ブライガーの主人公チーム名が元ネタとされている(作中では「シャフト日本支社製の9番目の型式だから」という事になっている。非公式なのに)。