「私は原点にして頂点。時代の創造者だ!」
「新時代の1号として、人類を征服する仮面ライダーの歴史が始まる!!」
CV:石井康嗣
データ
- 身長:不明
- 体重:不明
- 特色/力:巨体を活かした物理攻撃/禍々しい光弾/下半身のバイクによる機動力
概要
『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』にて登場するアナザーライダー。
モデルは全ての仮面ライダーの原点にして頂点である仮面ライダー1号。
アナザーライダーとしては初の昭和ライダーをモチーフにした個体である。
容姿
仮面ライダー1号を歪ませたような容姿の怪人で、アナザークウガのような巨大な体躯が特徴。
頭部や複眼を始め、全体の色合いは新1号よりも旧1号に近い暗い配色だが、身体中に傷ができ錆び付いたかのような箇所が散見され、さながら「長い戦いの末、怪物になってしまった仮面ライダーの末路」を思わせる。
上半身は比較的元の1号の容姿を保っているが、腕は異様に長大化・肥大化しており、指には鋭い爪が生えている。
胸は十字に裂けたように赤く、腰には変身ベルト「タイフーン」を歪ませた外見のベルトが確認できる。
複眼は不気味な淡いピンク色に光っており、その中には泣顔を思わせる瞳がうっすらと見え、複眼の下の黒いラインは穴となっている。
クラッシャーの内部には、牙歯の生えたもう一つの口が存在する。
首にはトレードマークの赤いマフラーを巻いているように見えるが、よく見ると伸びたバッタの翅となっている。
足は無く、下半身そのものが1号の愛車であるサイクロン号を模した巨大なバイクと化しており、サイクロン号の上に1号の上半身を乗せたような半人型という極めて異形の外見である。
バイク自体も丸みを帯びていたオリジナルから骸骨のような意匠が際立った禍々しいものへと変化しており、車体前部には「立花レーシングクラブ」のエンブレムらしきものが刻まれているが、よく見るとオリジナルとは異なる髑髏らしきマークが確認できる。
この半人型の姿は仮面ライダーコアの変身形態に似ており、足が無くなった事で仮面ライダーの象徴たるライダーキックが出来なくなったとも、その姿からショッカーの生物兵器となってしまったようにも見える。
胸の赤い十字はクロスファイヤー、クラッシャーから覗いた口や骸骨のようなデザインのバイクからスカルマンなど、仮面ライダーの原型となったキャラクターの要素も組み込まれている。
アナザーライダーに共通して刻まれている筈の年号と名前は確認できないが、下半身のバイク前面についているマークに「1」が入っているようにも見える。
能力
その巨体そのものが武器になる他、複数の赤い光弾を放つ攻撃法を持つ。
下半身がバイクになっていることから、機動性にも優れている。
誕生による改変
アナザー1号は『ゼロワン』の世界で誕生したが、全てのライダーの原点である1号のアナザーライダーが『ゼロワン』世界で誕生するのは本来ありえないとのこと。
それ故、オリジナルの1号や本郷猛の歴史に影響が出ているのかも不明、というよりももとになった力はソウゴから平成ライダーを通じて抜き出した1号の要素であるため、本郷や『仮面ライダー』の歴史に影響はないものと推測される。
余談
- 正式な情報は映画公開1週間前に解禁されたが、解禁以前に本作プロデューサーである白倉伸一郎氏が自身のTwitterで名前をうっかり明かしてしまっていた(現在は同ツイートは削除済み)。
- 実はポスターが公開された時点で、ジオウの目にアナザー1号の顔が映っていたこともあり、ファンの間ではこの登場はある程度は予測されていた。
- 1号が仮面ライダーの始まりという事もあってか、pixivでも登場以前からオリジナルアナザーライダーとして多くの作品が投稿されていたが、殆どが従来のような等身大デザインとなっている。
- 何故、アナザー1号が巨大なのかは不明であるが、以下の要素のどれかが元ネタと考えられる。
- 『ウルトラマンvs仮面ライダー』に登場した巨大化した1号
- 平成最初のライダーをモデルとし、巨体を持つアナザークウガ
- 1号をモチーフとした仮面ライダーコア
- ショッカーが製造していたライダーロボ
- 仮面ライダーの路線変更案にあった仮面ライダーが巨大化する案
関連タグ
仮面ライダージオウ 仮面ライダーゼロワン 仮面ライダー1号 サイクロン号 アナザーライダー
アナザーゼロワン:同じく『令和ザ・ファースト・ジェネレーション』に登場するアナザーライダーで、共にバッタモチーフ。更に平成ライダー以外のアナザーライダーという点も共通する。
アナザー1号や後述のアナザークウガと同じく元号最初のライダーがモチーフだが、こちらは等身大サイズの怪人。
アナザークウガ:アナザーライダーの中では同じ巨大怪人繋り。また、どちらも人型からかけ離れた怪物染みた容姿を持つ。更にこちらは「平成の1号ライダー」でもある。
アナザージオウ:ジオウのアナザーライダーだが、顔立ちがどことなく1号に酷似していたことが話題になった。
アナザーディケイド、アナザーキカイ:上記のアナザークウガを含め、タイムジャッカー本人が変身したアナザーライダー繋り。
仮面ライダーコア:同じく巨大な敵繋がり。こちらも仮面ライダー1号が怪人となったような見た目をしており、下半身がバイク形態に変化する点も共通している。また、思考も仮面ライダーの負の側面を誇張したものである。
仮面ライダーアクセル、仮面ライダーレーザー:奇しくも、自らの身体をバイクに変形させる仮面ライダー。
フーディーニ魂:こちらはバイクと合体するライダー。
闇の1号:1号をモチーフにした敵繋がり。こちらは等身大サイズの怪人。
プラシド:「乗り物の上に上半身を乗せたような外見」は『遊戯王5D's』の「プラシド究極体」を彷彿とさせる。また、現在公開されている作品に登場したアナザーライダーはその性質上ほとんどが「タイムジャッカーをはじめとする未来人か、未来人に操られ手下とされている者」であったが、奇しくも「歴史改変を目的とする未来人の刺客」という共通点も生まれている。
アナザー龍騎←アナザーゼロワン/アナザー1号/???→アナザーディエンド
【警告】この先、ネタバレ注意
「ライダーの力ってのは悪の力だろ? 僕こそが、本来あるべき『仮面ライダー』の姿だ!」
タイムジャッカーのフィーニスがアナザー1号ウォッチを使って変身したアナザーライダー。
変身した際には、徐々に声質が野太い男性のものへと変化し、一人称も「私」に変わる。
また、フィーニスの名は古典ラテン語で「終わり、限界、際限」を意味するため、「全てのライダーの原点」である1号とは対になっている。
実は、オリジナルの1号の力を直接奪って生み出したのではなく、ソウゴから奪った全ての平成ライダーの力を利用して生み出している。
つまり、全ての平成ライダーの力から原点にして大元である1号の要素を抜き出して生み出したパッチワークのような存在=「仮面ライダー」という概念そのもののアナザーライダーというべき存在である。
よって力を奪われたソウゴも変身そのものに支障はきたさなかった(ただ、作中の描写からそれ故にグランドジオウへの変身は、終盤で一部の力を取り戻すまではできなかった様子)。
最初は圧倒的な戦力の差を見せつけるかのようにゼロワンやジオウ達を翻弄するが、ジオウⅡに変身したソウゴに攻略され、戦闘優位が徐々に逆転していく。
だが……。