「届いてるか──!? この音楽(ミュージック) 聞こえてたらステイチューン!!」
「エッビッバッリー!! 聴いてけ “戦う音楽”♬ スクラ~~~~~~ッチ!!!」
※この記事は単行本未収録のネタバレ情報を含みます。 |
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概要
シャボンディ諸島で超新星と呼ばれるルーキーの一人として登場した海賊。
一人称は「オラッチ」、「アッパッパッパッパ!!」という独特な笑い方が特徴。
手長族で、腕の関節が普通の人間より一つ多い。
プロフィール
本名 | スクラッチメン・アプー |
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異名 | 海鳴り |
年齢 | 29歳→31歳 |
身長 | 256cm |
懸賞金 | 1億9800万ベリー→3億5000万ベリー |
肩書き | 最悪の世代 |
所属 | オンエア海賊団船長、百獣海賊団情報屋 |
所属船 | ステイチューン号 |
種族 | 手長族 |
悪魔の実 | 不明 |
出身地 | 偉大なる航路 |
誕生日 | 3月19日 |
血液型 | XF型 |
趣味 | DJ、サーフィン |
好きな食べ物 | トムヤムクン |
嫌いな食べ物 | マヨネーズ |
イメージ国 | 中国 |
イメージ職業 | DJ |
イメージ花 | ポピー |
イメージ動物 | オラウータン |
CV | 真殿光昭 |
名前の由来は、中国の海賊『チュイ・アプー』。
戦闘能力
悪魔の実 | 不明 |
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能力 | 体の各部を楽器に変え、奏でた音で攻撃できる |
頭部はシンバル、歯はピアノの鍵盤、腕はクラリネット、胸は太鼓、手首は弦楽器。全身のあらゆる箇所を様々な楽器に変化させ、自らの体で多彩な音楽を奏でる能力を持つ。
アプーの能力の真骨頂は「音から連想される事象をそのまま攻撃に転ずる」という特性にある。ただし、シンプルな遠距離攻撃ではなく、攻撃の根源が目に見えない「音」であるため、攻撃の軌道をとらえるのは至難の業。そのため回避も難しく、敵に回すと非常に厄介な相手である。また、少し先の未来が見える男と見聞色の覇気で渡り合ったルフィですら、一瞬ながらも白目を剥くほどの攻撃を喰らっているので、そもそも予測や回避が無意味な攻撃であるともいえる(未来が見えても楽器を鳴らしているアプーの姿しか見えない為、それで何をする、行われているのかまではほとんどわからない)。
しかし、自分の体で奏でた音が相手に聞こえないと効果が発揮されないという大きな弱点がある。そのため、その能力の概要を知っている相手には耳を塞ぐ、大きく距離を離すなどの比較的簡単な対策で攻撃を防がれてしまう。特に防音に長けたナギナギの実や、耳栓、防音壁などを作成可能なモチモチの実の能力者などは天敵となり得る。
その他、元から聴覚より他の五感が発達している生物や音が全く聞こえない生物が相手でも不利になり得る。(実際、作中では嗅覚が鋭敏な猪の群れに追いかけられ、焦っている描写が描かれていた。)
ただ、逆に言えば音が聞こえる範囲全てがアプーの攻撃範囲である上に攻撃力そのものはかなり高いため、恐ろしい能力である事は間違いない。どちらかと言えば初対面の相手や奇襲戦法などに向いた能力と言えるだろう。また、対策がわかっていても準備が足りなければ距離をとるか、自分で耳を塞ぐか鼓膜を破るなどして行動に大きく制限がかかるため、その点も厄介さに拍車をかける。
また、劇中ではこの能力を駆使して百獣海賊団のナンバーズを従えている様子。
技
- 斬(シャーン)
頭をシンバルのように叩き鳴らし、斬撃の効果を持つ音波を飛ばす。
その切れ味は並みの刃物より鋭く、ロギア能力者の腕を本人が反応する前に容易く切り飛ばし、頑強に鍛え抜かれたゾロの肉体にも傷をつけ出血させた。
- 爆(ドーン)
胸を太鼓のように叩き鳴らし、対象を爆破する。
ロギアの能力者であれば体がバラバラになってしまうほどの威力を持つ。
- 殴(ボン)
手首から弦のようなものを出し、弾いて対象に強い衝撃波を与える。
一撃でルフィを吹き飛ばすほどの威力を持つ。
性格
陽気で目立ちたがりな性格。遭遇した海賊や海兵にちょっかいを掛けるのが大好きで、戦えば絶対に勝てないと分かっているような相手にも自分から手を出し、わざわざ怒らせてから逃げるという悪癖を持っている。その癖を部下から咎められる事もあるが、全く意に介していない。
意外にも狡猾な策士でもあり、同盟を組むと見せかけて相手を陥れるなどの行動にそのような一面が見られる。その一方で「自分たちが手を組んだくらいでは四皇の一人でも討ち取ることは難しい」「海賊の同盟がハッピーエンドを迎える事は無い」など、希望的な観測や目先の利益だけに囚われず現実的に物事を考え、致命的なリスクを回避する姿勢を見せることもある。
鬼ヶ島では因縁の再会を果たしたキッドに対して笑いながらも至極真面目な顔付きで「現実に気づけ!!!」と声を荒げる一幕もあった。
シャッキーによればルフィ・キッド・ホーキンス・ドレーク・ローの5人と比べると、新聞に大きく載るような事件を起こした事は少ないらしく、彼らほどの話題性は無かったようだが、それでも初登場の時点で2億近い懸賞金を掛けられており、決して運だけでシャボンディ諸島に到達したような人物ではない事が窺える。そして上述した通りの奇想天外な能力を持っており、戦闘力も決して低くはない。
活躍
シャボンディ諸島・マリンフォード頂上戦争
シャボンディ諸島編で、他のルーキーと共に初登場。キッドに対して挑発するような視線を向けたらしく、一時は一触即発の空気を漂わせたが、結局キッドを挑発しただけでその場から逃亡した模様。その直後、道中で天竜人のチャルロス聖とロロノア・ゾロに遭遇、天竜人に斬りかかろうとしたゾロには流石に焦りを見せ、その行動と殺気を「獣」と評した。
その後、ルフィがチャルロス聖をぶっ飛ばし、諸島がパニックに陥る中、アプーの取った行動はなんと「海軍大将の見学」。わざわざ最前線まで出向き、襲来したパシフィスタや黄猿とドレーク、ホーキンス、ウルージの乱戦を建物の屋上から見物していた。ホーキンスたちが劣勢になったところで突如として演奏を開始。そのまま戦闘に発展し一度は黄猿の体をバラバラに吹き飛ばしたものの、即座に能力によって復活した黄猿から報復の一撃を受けてノックアウトとなってしまった。
しかし戦桃丸からの通信を受けて黄猿がその場を離れたため、幸運にも止めを刺される事も連行される事も無く諸島からの脱出に成功。マリンフォード頂上戦争の一部始終を見届け、新世界へ突入した。が、上陸した春島に生息していたイノシシに敵わず、島中を逃げ回る羽目になった。
新世界編
新世界編では、自分と同じ11人の超新星として新世界に突入し“最悪の世代”の海賊として恐れられるユースタス・キッド、バジル・ホーキンスと同盟を結ぶための話合いの様子が描かれた。
ちなみにこの再登場の時点で懸賞金は3億5000万ベリーまで上がり、ホーキンスの額(3億2000万ベリー)を追い抜いている。
最初はまたもキッドを挑発するような態度を取り、ホーキンスも早々に帰ろうとするなど話し合いをする前に空中分解寸前だったが、キラーが仲介役となった事もあって最終的には同盟は結ばれた。三つの海賊団は標的を“赤髪のシャンクス”に定め、いざ本格的な行動に移ろうとしたが、その直後、空島からの投身自殺に失敗した“百獣のカイドウ”が彼らの前に立ちはだかった。
四皇編突入の序盤、ジャックの船団と連絡が取れなくなった事をカイドウに告げる電々虫に彼らしい特徴があるが詳細は不明であった。その後ホーキンス同様カイドウに傘下に入ってることが判明…したのだが、アプーはやむなく傘下に入ったホーキンスと違い実は海賊同盟結成以前より百獣海賊団の傘下に入っており、海賊同盟を結ぼうとしたのもキッド海賊団とホーキンス海賊団を罠にかけるためだった可能性が高い(ホーキンス曰く嵌められた)。
そして年に一度の“金色神楽”に参加するため、ナンバーズらと共にワノ国に帰還。鬼ヶ島での宴会ではDJを担当する。
ルフィとゾロが鬼ヶ島に侵入してきた際は自身の能力で彼等を苦戦させるも、海賊同盟の一件で自分達を罠に嵌めたアプーの姿を目撃し怒りを再燃させたキッドから強烈な一撃を受けてしまう。キッドから「お前が同盟に乗ってきた時点で裏切り者だと気付くべきだった」と言われた際は、上述の台詞でキッドを罵倒して反撃、そのままルフィ達にも再度攻撃を仕掛けるも、キラーのアドバイスを受けたルフィ達に攻撃を無効化される。
その後、次々倒されていくナンバーズを見て嘆き、まだ動けるナンバーズをドーム内に呼び寄せようとする中、ドレークが裏切って麦わらの一味に味方した事を知り、「弱小海賊団に寄生するのか」とドレークを挑発する。しかしその挑発が原因で、元々アプーの事が嫌いだったドレークと、麦わらの一味を「弱小海賊団」呼ばわりされ怒ったゾロの一時共闘が成立してしまった。
さらに、クイーンが用意した細菌兵器「氷鬼」によって敵味方問わず感染が広がり始めた際は、自分は巻き込まれまいとその場から逃走を図るも、それを見越していたクイーンから「氷鬼」の抗体を渡され、続けて「その抗体を敵に奪われたら惨殺の刑」と容赦のない指令が下される。結果、タイムリミットの一時間が経過するまで、敵からも味方からも逃げ続けなければならない状況に陥ってしまい、これには流石のアプーもクイーンに向かって「イカれすぎだろてめー!!!」と怒鳴り散らした。
余談
- 能力
ネットではその能力から「ガキガキの実」の「楽器人間」という推測が飛び交っている。
- クイーン
カイドウを筆頭にキングやジャック、ホーキンスやドレークといった戦闘狂や堅物が多い印象がある百獣海賊団だが、大看板の一人であるクイーンはミュージカルでの登場やノリの良さなどアプーに近しいコミカルなところが多い。そのため彼ら二人は気が合うのではないかという意見があり、実際クイーンからはブラザーと呼ばれている。
しかし上述の通り、クイーンはアプーに対しても全く容赦のない一面を見せており、アプーもそんな彼に怒りの声を挙げている。相手をおちょくって楽しみ、目的の為なら裏切りも平気で行うアプーの事は、クイーンも心からは信用していなかったのかもしれない。
関連タグ
鳳橋楼十郎:彼の卍解である金沙羅舞踏団は音楽を操り、それを聞くだけでダメージを与える幻覚状態とさせる。ただし聴覚を封じられると音楽を聴けなくなるため攻撃不可能になる。まさにアプーと同じ音の性質と思わせる内容