概要
4ストローク直列4気筒エンジンを搭載し排気量別に125/150、250、400、600、750、1000、1100ccが作られた。
Gはグレート、Sはスポーツ、Xは4バルブエンジンを意味する。
現在はスズキのフラッグシップスポーツバイクとして製造されており、2015年からMotoGPに復帰したスズキのワークスチームもこの名を冠したマシンで参戦している。
また125、750、1000にはカウルを取り払った「ストリートファイター」タイプのGSX-Sシリーズがそれぞれ存在している。
その中でもGSX-S1000にはフルカウル版のGSX-S1000Fが存在しており、素人の第一印象ではGSX-R1000と見分けがつかないという大変ややこしいモデルが出ている(よく見るとかなり異なるデザインで、中身も足回りのチューニングやハンドルの種類でキャラクターが分けられており、値段も100万くらい違う)。
さらにややこしいことに、「GSX-(数字)R」の表記の場合はスポーツではなく「ツアラー」に分類される性格のバイクとなる。GSX-1300RハヤブサやGSX-250Rなどがこれに該当する。
国内では関西を中心に「ジスペケ」(Xをペケ=バツと読んでいる)という呼び方がされることもあるが、語感のダサさから嫌がる人もいる。
また同様に海外では「ジクサー」という俗称があるが、スズキがこれを逆輸入してジクサーというバイクを売り始めており、GSX-Rとジクサーが一緒にラインアップに並ぶというこれまたややこしい状態である。
バリエーション
GSX-R1100
1986~1998年販売。
GSX1300R HAYABUSA(隼)の直系のご先祖様。初代から最終型まで、スズキのリーサルウェポン・GSX-R750の技術を、公道向けにリッターバイク化することをコンセプトとしていた。
GSX-R1000
2001年~現在まで販売。
初代はGSX-R750のシャシーをそのままエンジンを大型化したもので、優れたパワーウェイトレシオで一時期ライバルの900cc勢を破りワンメイク時代を築くほどであった。
現在もスズキのフラッグシップスポーツとして、各国スーパーバイク選手権や世界耐久選手権で活躍している。
GSX-R750
1985~現在まで販売。国内での正規販売は1999年をもって終了しており、以降は海外専売となっているが、ストリートファイター版のGSX-S750は2017年から国内販売されるようになった。
初代は油冷システムを採用した上であらゆる軽量化を施し、乾燥重量179kgという当時の同クラスのライバルより30kg以上も軽い車体で欧州のバイク好きたちをあっと驚かせた。その上価格も安く、“1万ドルレーサー”と呼ばれた。
「4気筒は750ccまで」というのが常識の時代で長らくレーサーレプリカとして愛されてきた。
GSX-R600
1992年~販売。
元々はR750の排気量縮小版であったが、フラッグシップスポーツとしての750ccの衰退と、ミドルスポーツとしての600ccクラスの隆盛により、こちらがメインにとって代わった。
現行750のベースモデルで、GSR400のエンジンもこれがベースとなっている。
GSX-R400/R400R
1984~1995年販売。
記念すべきGSX-Rシリーズ第一作である。初代は400をつけず「GSX-R」とだけ名乗っていた。
GSX-R250
1987~1991年というごく短期間の販売。
当時各社がこぞって投入していた250cc4気筒の一つで、高回転の伸びが特徴。
ネイキッド版として「コブラ」も発売されている。
GSX-R125/150
2016年~現在まで販売。ただし排気量拡大版の150ccは日本未導入。
このクラスの国産バイクとしては珍しいDOHCエンジンとABSを採用している。
GSX-RR
2015年からMotoGPに復帰したチーム・スズキ・エクスターのワークスマシン。
2020年にジョアン・ミルがライダースチャンピオンを獲得している。
関連タグ
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