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実写版の編集履歴

2021-02-11 23:47:02 バージョン

実写版

じっしゃばん

二次元作品を実写化したもの。

主に小説漫画アニメゲームといった二次元作品を原作としたドラマ映画などの実写映像作品を指す。


概説

原作を大元とするシリーズの中で実写化という形で派生したものは基本的に“実写版◯◯”と呼ばれて原作や他の派生作と区別され、その中で映画館(劇場)で上映することを前提にした映画用作品として製作されたものの場合は実写映画版◯◯と言う風に呼ばれたりする。


実写版では原作で登場するキャラクターを実在の俳優らが演じ、舞台はすでにある施設や建物、環境を流用するか、そのためだけの専用セット(最近ではCG等も併用することが多い)を作って作品内の世界観を再現して作品が作られているのが特徴で、より我々が生きている現実に近い視点でその作品の内容を楽しむことができるのが最大のウリとなっている。


漫画やアニメは「二次元」、ドラマ舞台映画の多くは「三次元」に相当するため、原作の絵を忠実に再現しようと頑張る作品と原作の絵をまるっきり無視して別物に翻案する作品に別れ、後述するように作品の実写化においては絵面の描写および表現の仕方だけでなく物語の内容も大幅に作り変えることも多いことから、単純な原作再現というよりはその作品全体を再構成したいわゆるリメイクといった方が厳密には正しいとも言える面もある。


実写化の歴史は古く『鉄腕アトム』も『鉄人28号』もアニメより実写版が先だったりする。

他に実写化が先でアニメ化の方が後というケースとしては『GTO』、『すべてがFになる』、『ジョーカー・ゲーム』、『君の膵臓をたべたい』等が存在する。その一方でアニメ版とほぼ同時期に実写版の制作が発表されるケースも出始めており、こちらの場合は『監獄学園』等が該当。


pixivでは写真の投稿は規約違反であるため、タグとしては「実写風」に描いたイラストにつけられる。


ちなみに特殊な映像技術を多用して撮影および制作された作品は所謂特撮というカテゴリーに属するものとして扱われることもあるが、最近ではその辺の境界線は曖昧になっている。


特定の作品の実写化に関する問題

現実の俳優が元々二次元(文章の中のみの存在も含む)のキャラクターを演じる際、その俳優のビジュアルおよびイメージが対応するキャラクターと乖離していたり、その人の演技力や表現力が不足していたりすると“その(原作の)キャラクターに見えない”という本末転倒な事態が発生することもあれば、作品内の場面描写において現実的な表現の元で演出したその場面が原作と比較するとチープで浮いた絵面になってしまい、原作(やアニメ)ほど栄えたシーンにならない


特に日本の映画業界では各メディアに宣伝されやすいよう話題性を重視した人気のある旬の俳優やタレント、一定数以上のファンを持つアイドルの人間をそのキャラクターに似つかなくとも主演に起用したり、原作では外国人だったキャラや異世界出身のファンタジー系キャラに対して強引過ぎるほどに日本人の役者を当てたりすること(イエローウォッシュ?)が多く、余計顰蹙を買いやすくなっている。


二次元キャラは基本的に日本人離れしたデザインがされているため、何も考えずにそのまま実写化するとだいたいコスプレAVになってしまう。実写版の画像がグロ画像として扱われることもある。今後、3DCGやディープフェイク技術の進歩などで一部は解決されるかもしれないが、俳優が自分の顔を描き換えられることを望むかという問題は避けては通れない。


加えて作品全体が元より現実離れした舞台及び設定に基づいたファンタジー系作品が原作の場合、その世界観の再現が不徹底だったりすると作品の全体的なイメージが原作と微妙に違うその原作を知っている者が違和感を覚える物になってしまうこともあり、あまつさえそれに出てくるキャラクターやガジェット(メカニック含む)のビジュアルおよび固有の能力の表現に関してもそれらの描写技術が追いついていないと彼らの個性を再現しきれずにその迫力も魅力も削がれてしまうことにもなる。


また、これはアニメ化にも言えることだが、実写版作品というのはドラマだと基本的に60分ずつかつ1クールで全12話~13話ほどで、映画だとそれこそ2時間と少し、章を分けてもせいぜい4~6時間とその尺がかなり限られていることをはじめ、他にも予算、ロケーション、人員にもその時の都合があったり、スポンサーがそれの製作に出資してくれる上で作品の方向性に条件を課してきたり、原作ファン以外に想定している客層のニーズに合わせての内容変更といった様々な理由からストーリーが原作の中から必要最低限の人気のある場面を強引になぞっているか、根本から基礎的な設定やストーリーを都合よく変えていった結果として原作とは微妙に、あるいは全く違う物語になっているというケースも非常に多い。


また、これは先述通りに製作側の事情に関わることなのだが、尺の都合でストーリー展開を変更せざるを得なかったという場合はまだマシな方で、時に脚本に関わるスタッフ陣(特に監督・構成作家)が独自解釈を捻じ込んでしまい、せっかくの作品の持ち味を濁してしまうケースも存在する。

加えて何が原作であってもその実写版制作に当たりそれを担当した監督ごとの作風が出るのは仕方のない話であるとはいえ、流石に昨今は無くなったものの稀に「実写化の皮を被った監督のやりたい放題」という地雷も存在し、自身の純粋な創作をやりたくともスポンサーが付かない等の資金面での問題を人気作品の実写化に託つけてもぎ取り、その構想を制作の過程で作品の中に密かに、あるいは露骨に無理やり捻じ込んで実現させてしまうパターンもあったりする。


それでもこれはこれで面白くなっているとされる作品も確かにあるのだが、前述した複数の事情からその作品を実写化した意味がないと思うほど内容が原作と乖離していたり、その実写版作品のクオリティがファンの期待に応えるものではなかったり、最悪無理に原作を再現しようとした結果として作品全体が破綻してしまっているケースも何かと目立ったことから、最近では“実写化=原作レイプのように解釈する“二次元作品を実写化すること自体に懐疑的、否定的な者”が増えてきており、何かの作品が実写化が正式に発表されるとその作品のファンは期待よりも不安の方が勝って激しい反発が起きる事態も多くなりつつある。


ただ、それは原作を知るファンから見た問題でもあり、その原作に関してそこまで詳しくない、そもそも知らない視聴者や観客からすればその原作とのギャップが分かりにくいことからその原作ファンとの間で評価が分かれやすいのも事実であり、例えば映画作品だと原作ファンの評価は極端に低いのに対し、興行成績や観客動員数は決して悪くはなかったという“捻れ現象”が起こることもよくある話だったりする。


無論、実写版には実写版ならでは見所や長所、ものによっては原作と同等かそれ以上にも感じる部分もあったりするのでその実写化作品を見ないうちから頭ごなしに否定したりはせず、例えその作品を鑑賞した上で批判するにしてもそれがファン目線からの感想であろうとそうでなかろうとなるべく慎重かつ論理的な視点に基いて行った方が良いだろう。


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