「強くなって帰ってきた新人に、上位の厳しさをもう一度味わってもらおう」
プロフィール
概要
B級ランク戦ROUND6「生駒隊vs三雲隊vs王子隊」戦で初登場する。
人物像
ルックス・言動ともに「王子」という名前に恥じない爽やかなイケメンであり、常に笑みを浮かべているその姿からは精神的な余裕が感じられる。
頭の回転が速く、盤面を読む力や相手の思考を読むことにも長けた切れ者。ゾエ曰く「しっかり考えて動くタイプ」。意外と普通校組で、そのゾエとは同じB組。他のクラスメイトには加賀美・人見がいる。
元々は蔵内とともに弓場隊の隊員だったが、自分のチームを持ちたくて独立し、今のチームを作り上げた。弓場隊の面々とは今も仲がいい様子。
このように非の打ちどころのない人物のようだが、後述のあだ名の件からもわかるように、なかなかにマイペースな面が目立ち、ランク戦の解説席で堂々と後述のあだ名で隊員を呼んだり、遠征選抜試験の事前アンケートで、一緒に遠征に行きたいとして選んだ隊員たちの理由が軒並み「おもしろい/おもしろそう」であったり、逆に行きたくない人物の理由に「冗談が通じなさそう」と回答していたことが単行本で明かされており、二宮や生駒ほどではないにせよ妙に読者の笑いを誘う場面が多い。
また、かつては今よりも「尖っていた」らしく、学力は十分ながら進学校に進めなかったのはこのあたりが関わっているようだ。
あだ名製造機
かなり独特な感性の持ち主で、同い年や年下の隊員に妙なあだ名をつける癖がある。(流石に年上の隊員にはつけていない模様。)
さらに作戦会議では作戦室のモニターにオペレーターの橘高羽矢にデザインしてもらったアイコンが表示される。
例えば三雲隊の場合は三雲修は眼鏡だけ、空閑遊真はポン・デ・ライオン似、雨取千佳は『僕のヒーローアカデミア』に登場する蛙吹梅雨のようなカエル顔。(因みにこれについては作者の葦原大介氏は18巻で「堀越さんも快く許してくれてよかった」と語っている。)
なお、ちゃっかり自分のアイコンはキラキラ輝く王子様にしている。自分でリクエストしておいてコレなので作者からは「たぶんアホ」と言われてしまっている。
基本的に王子が勝手に言っているだけであるが、一部「みかみか」や「ポカリ」など他の隊員たちにも定着し使われるようになったニックネームも存在する。
名前 | あだ名 | アイコン |
---|---|---|
蔵内和紀 | クラウチ | 直方体の顔 |
樫尾由多嘉 | カシオ | 時計 |
三雲修 | オッサム | 眼鏡のみ |
空閑遊真 | クーガー | ポン・デ・ライオン似 |
雨取千佳 | アマトリチャーナ | 梅雨ちゃん似のカエル顔 |
ヒュース | ヒューストン | |
香取葉子 | カトリーヌ | |
三浦雄太 | ミューラー | |
若村麓郎 | ジャクソン | |
漆間恒 | ウルティマ | |
帯島ユカリ | オビ=ニャン | |
神田忠臣 | カンダタ | |
穂刈篤 | ポカリ | |
水上敏志 | みずかみんぐ | ブロッコリー |
隠岐孝二 | オッキー | サンバイザーにホルスの目 |
照屋文香 | てるてる | |
三上歌歩 | みかみか | |
南沢海 | カイくん | キューピー人形 |
奥寺常幸 | おっくん | |
影浦雅人 | カゲくん | |
外岡一斗 | トノくん | |
犬飼澄晴 | スミくん |
活躍
B級ランク戦ROUND6では三雲隊に狙いを定め、もっとも平均的なマップである「市街地A」を選択する事で自陣へのロスを減らしながら、修を速攻で落とす事でワイヤー戦術を封じる作戦を立てる。
これは三雲隊側もある程度読んでいたため、序盤から激しい読み合いを展開していくが、マイペースな生駒隊を引き込めなかった事から修をあと一歩の所で捉えきれずに蔵内が遊真に撃破されてしまう。
そこで、樫尾と二手に分かれて狙撃手狙いに切り替える。千佳を狙った樫尾は修との連携に敗れたが、それと前後して彼も三雲隊側に狙いを変え、修と千佳に奇襲を仕掛ける。千佳を牽制しながら修を無事撃破し千佳も捉えかけるが、千佳の機転によって取り逃がしてしまう。
その後はバッグワームで身を隠して得点のチャンスを窺い、千佳の鉛弾を食らった水上を奇襲して撃破したものの、直後に飛んできた生駒の旋空を避け切れず左足を失ってしまい、最後は遊真がグラスホッパーで飛ばした瓦礫についていたワイヤーに足を取られ、体勢が崩れたところを撃破された。ベイルアウトの直前に瓦礫の陰に隠しておいたハウンドの置き弾で遊真を攻撃するが、撃破には至らなかった。
この後、遊真が隠岐を、生駒が遊真を仕留め、千佳が自発的にベイルアウトしたことで生駒隊が生存点を獲得。最終スコアは4-3-3で三雲隊に僅差で逃げ切られた。
小荒井と奥寺のサブトリガー解禁による東隊の新戦術に苦戦させられ、勝利を逃しはしたものの、スコアは4-3-3と僅差に抑えることに成功した。「褒めてもらいたいくらいだね」は本人の談。
ランク戦後には、蔵内と一緒に弓場隊の神田の送別会に顔を出し、神田に花束を贈った。
遠征選抜試験編では11人の臨時隊長に選ばれる。オペレーターには仁礼が指定され、隊員として第1プールでは3番手で辻を、第2プールでは3番手で生駒を、第3プールでは10番手帯島を指名する。結果として自隊の全員が弧月持ちの攻撃手3人と万能手1人といった編成であり、3/4が攻撃手である為、狙撃手に偏った二宮8番隊とは真逆に近い編成である。これは直前に明かされた試験の内容の一つである最長36時間の長時間戦闘試験において、射撃戦重視で戦うのは長期戦に不利と考えたことから、トリオンのコストパフォーマンスが良い攻撃手重視で選んだと思われる。
戦闘能力
ポジションは攻撃手で、左手の弧月を中心に右手でハウンドとスコーピオンを使い分けながら戦う変則攻撃手。
「走れる部隊」として名が通っている王子隊の隊長を務めているだけあって彼自身も優れた機動力を持ち、蔵内・樫尾と共にフィールドを縦横無尽に駆け回る。
指揮官としても優秀であり、対戦相手の研究をしっかりと行った上で具体的な作戦や対策を立て、それが崩れても取り乱すことなく即座に対応して自分達の勝ち筋に繋げることができる柔軟な思考を持つ。
トリガーセット
メイントリガー | サブトリガー |
---|---|
弧月 | スコーピオン |
旋空 | ハウンド |
シールド | シールド |
FREE TRIGGER | バッグワーム |