アンディ(アンデラ)
あんでぃ
概要
本作『アンデッドアンラック』のもう一人の主人公である男。永い生から抜け出そうとする不死の否定者(ひていしゃ:世界の理(ルール)を否定する超能力者)。
不運の少女・出雲風子と巡り合い、「最高の死」を目指す生き生きとした不死者。また風子と同時に超常存在を相手にする組織(ユニオン)へ加入し、なぜ己が不死の運命を辿っているのかも明らかになっていく…。
プロフィール
年齢 | わからん |
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身長 | 189㎝ |
体重 | 知らん |
趣味 | 流行のものを楽しむ |
特技 | なんでも人並みに上達する(上達するまでやめない) |
好物 | チーズバーガー、バドワイザー(ビール) |
能力 | 不死 -UNDEAD- |
容姿
部位 | FUKO′S ZOMBIE MEMO!! |
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背中に刀 | いつも(刀を)背中に刺してる 痛そう |
額に刺さったカード | (アンディの)記憶を封じてるカード 痛そう |
指などが出血 | 噛み千切って指をブシャって飛ばせる 痛そう |
左肩に入れ墨 | タトゥー 後で意味をききたい |
左胸に弾痕 | 再生するのにいつも残ってるキズあと 痛そう |
ズボン | ちゃんと履いててほしい 困る |
大図解!これが不死(アンデッド)だ!! カキカキ(第4話では、風子がアンディについてメモ書きする扉画となっている)。
筋肉質な悪人面で碧眼に銀髪のような灰髪。髪型には拘りがあるのか、肉体の再生後は必ずオールバックに整える。その際、額の中央にちょっと前髪が垂れる。
額(左前頭部)には謎の白いカードが刺さっている。額の傷は左目に少し3つの筋状の傷跡が広がり、内2つの傷跡が左目を跨ぐほどの大きさ。額のカードは数センチ深く刺さっているため、右目よりも左目がすこし半目開きになっている。
海に落ちて濡れた時や再生直後などには、髪下ろしの状態になる。額のカードを抜いた時は髪型が乱れ、更に髪が伸びてるように見えるが…。
左胸には弾痕のような傷があり、その上には「1865」の数字。左肩には「DEAD END」の入れ墨が刻まれている。再生の都合上ほとんど常に半裸・全裸のため必然的に股間へ海苔が付く。
組織(ユニオン)加入後に服のUMAクローゼスを、後述の無茶苦茶な注文で屈服させて着用している(正確には、クローゼスを体に定着させているとも)。これで常時露出とはいかなくなったものの、以降も毎週最低1コマは海苔修正が必ず登場する。クローゼスが変化した服は組織共通の装備であるネクタイとスーツと同デザインのもので、上着のボタンを留めず、腕を捲り、大仰な腕時計が付くヤクザスタイルの着こなしをする。証(エンブレム)は上着の左の襟に付いている。
任務などで長く人混みに滞在する際は、目立ってしまうカードを隠すように左側だけ髪下ろしや全て髪下ろしにした髪型にする。
人物
強面の第一印象通り基本的な行動原理は粗暴でガサツ。不死の特性からか何事もまずは正面から突っ込んでいく直情的な感性の持ち主。一方サッパリとして理知的な一面をもち、戦闘時には「死に覚え」で冷静に現状を推理し、人の話は意外と素直に聞く。
また数百年生きてきた年長者の面から、時折垣間見える優しさと女性に対する紳士的な態度で彼に惹かれる者は多い。
基本死にたがりだが人生はしっかりと謳歌しており、行く先々でウォッカやハンバーガーなど、ご当地飲食物を楽しみにしている言動が目立つ。初登場時もタピオカを飲んでいるところで騒ぎの場に通りがかっている。
第1話でもう一人の主人公・出雲風子と出会い、彼女の不運で殺してもらうため行動を共にしている。
「ゾンビ」と呼ばれるのを否定し、嫌悪を込めて「あんな腐った連中と一緒にすんじゃねぇ!」と憤慨する。
因みに、初対面で風子(ヒロイン)に興味をもった場面は半裸や全裸の筋肉質な男が嫌がる少女を捕まえている構図で、傍目からは筋肉もりもりマッチョマンの変態がいるような不健全極まる光景だった。全裸の時には(当然)通報されかけ、アンディは要件が残っていた風子を抱えて逃げた(ヤバそう)。
いいね 最高だ
不死の宿命である「永久の生」を宿命づけられた人物だが、上記のように物語開始当初からほとんどの事物(死ぬ事も含めて)を楽しむ姿勢(スタンス)を取る。
物語序盤では、望んでいた死地の場に笑みを浮かべながら「いいね 最高だ」と言う不遜な態度が多い。風子(ヒロイン)と出会い、組織(ユニオン)加入後の群像劇からは、出会う人々の行動や心意気の評価として「いいね■■最高だ」など、不敵な笑みをたたえて敬意を表す場面が多い。
マルチスキル
数百年以上も世界を放浪して生きてきただけあり様々な人間的スキルを有しておりー
- 多言語話者(マルチリンガル)。日本語(第1話の場面は、日本の新宿駅前だった)、ロシア語(本場で料理の注文にて)、英語(ゾンビ状態だったが、アメリカのバーガーを本場で食べた事あり)、中国語(さりげない返事で)と、確認できるだけでも数ヶ国語を使い分けている。組織加入後に着ている衣服で、支給品の「多言語翻訳できる赤ネクタイ」は、彼の場合だと後述のUMAクローゼスが化けた代物。同様の機能も有しているか不明だが、元々多言語に秀でてるため無問題(モーマンタイ)。
- 傭兵歴があり、銃火器の使用・運転技術に秀でている。銃火器は、荒事を想定して世界各国に武器庫を準備している。武器庫の描写や実際の使用場面だけでも、拳銃・重火器(ガトリング砲、バズーカ砲)・手榴弾・閃光弾と特殊部隊の大佐級に使いこなしている。乗り物では、サイドカー(両足でバンドル操作し、ヘルメットなし)・クルーザー(改造した船で、飲酒しながらの運転)・ヘリコプター・トラックと多種多様に乗りこなす。ただアンディの豪快な性格・衣服を紛失しても厭わない不死生活を考えると免許証の不携帯は否定できない。
- 傭兵時代には5点接地着地を覚えたとのこと。
- 理容師?の経験があり、久々と言いながらテキパキと鋏を操りヘアカット出来る。よく見ると、鋏は本職の持ち方をしている。
- プロフィールにある「流行のものを楽しむ」で、意外な一面として漫画も嗜む。漫画を盛り上げた手塚氏の影響で、多少の制作ができるほど。風子の愛読書(バイブル)「君に伝われ」では、少女漫画という初めてのジャンルでも触れてみる姿勢をもつ(因みに「面白いな」と好評だった)。
- 声帯模写が出来るらしく、少女や女性の女声を披露した(公式Twitterのおまけ漫画より)。
装備
額のカード
アンディの額(左前頭部)に刺さっている白いカードで、彼が初登場から唯一刺し歩く所持品。どのような経緯で額に刺さったのかは不明。アンディは長命故に脳の容量が足りず狂ってしまうという理由で、脳に刺して栓をする事で自我を保っている(痛そう)。また材質が、隕石の直撃を受けても形状が変わらない不懐(ふえ)並みの性質がある。少女が軽々持てる重量であり、謎の材質から古代遺物(アーティファクト)の類かもしれない。
不壊刀(ふえとう)『倶利伽羅(クリカラ)』
不壊の否定者が制作した決して壊れない日本刀。刀身は直刃で猪目(いのめ)をあしらった鍔が付いている。元は一心の部下だった追手が使用していたもの。追手の死後にはアンディに刺さっていたため、そのまま携行するようになる。無茶な死に方や体に刺しての抜刀術でも決して劣化しないため、不死の能力と相性が非常に良い(因みに、痛覚がある状態で行っている 痛そう)。
クローゼス
服のUMA。通称「クロちゃん(風子命名)」。憑依対象の望む服装に変化し、魅了された者を服従させて操り暴れる。
組織が収容していたが脱走し、紆余曲折を経てアンディに憑依した。彼の注文は「丈夫で壊れても再生して呼んだらすぐ来る」という無茶なものであり形を保てず逆ギレした。アンディから「ダサい」と言われてムキになり望みに近い服に化けるも、アンディは依然不服という無茶苦茶な方法で、UMAの支配(ルール)を克服させられた。
時折服の表面に顔を現し、人間との意思疎通も普通に取れる。上記の注文のように服と認識される範囲内なら特殊な衣類でも変化可能であり、ニコ製の特殊スーツと同デザインの服(ネクタイの機能まで同様かは不明)の他に、ダイバースーツやライフジャケットにも変化した。好物は毛糸玉。優秀な再生速度を誇るにも拘らずアンディが海苔のお世話になりっぱなしなのは、彼自身に隠す意識が希薄で優先順位が低いからというのはクロちゃん本人の談(公式Twitterのおまけ漫画より)。
能力
不死 -UNDEAD-
自己対象 強制発動型
自分を死に近付けるありとあらゆるものを否定する能力。傷や欠損はもちろんのこと、老いも死に近付く要素として否定される。そのため外見は20代半ば位で止まっている。
長年の練習を経て不死のルールを熟知し、多種多様な技に昇華しており―
- 首が離れた状態で首から下を動かせる。
- 千切れた部位を高速で再生して、その勢いで素早く高い跳躍が出来る(言わば下記の部位弾をゼロ距離発射した反動で跳ぶような移動法 痛そう)。
中~遠距離技
- 千切れかけの部位を再生の力で押し出し放つ“部位弾(パーツバレット)”という中~遠距離技(痛そう)。
- 飛ばす部位は、狙いを定めやすい指弾(フィンガー)が多い。腕や首など自傷または傷ついたどの部位でも飛ばせる模様(痛そう)。
近距離技
- 腕の再生力で抜刀の速度を上げる再生抜刀(リペアブースト)“紅三日月(あかみかづき)”、十字切りの“紅十字(あかじゅうじ)”という居合(昔、日本の達人に習ったとのこと 痛そう)。
- へし折れた首を再生する勢いで放つ“再生頭撃(リペアヘッドバット)”という強烈な頭突き(痛そう)。
- 自ら作った血液の過剰噴射をスラスター代わりにする。これを応用した血廻(けっかい)“紅盈月(あかえいげつ)”という剣技(痛そう)。
- 再生度合いを調節して手足の切断面から骨製の剣を生成する(痛そう)。
痛みは伴うがどうも常人の「死への警告」としての痛みと違うらしく、本人曰く「自分のはただのノイズ」とのこと(痛そう)。だが男性として、第1話で初対面だった風子から(食らって当然な)股間の海苔砕きを受けた際は、さすがに悶絶していた(痛そう)。
過去の断片
自称・100年以上生きているだけあって人生経験は豊富であり、美容師?や傭兵だった時期があるアンディ。普段は容量が足りず狂ってしまうという理由で、脳みそにカードで栓をしてそれらの記憶を制限しており(痛そう)、カードを一瞬外した際に生じた記憶のフラッシュバックでは―
- 誰かの髪を散髪する
- 全裸で腕の骨の剣で何者かと戦う
- 2人のスーツ姿の人物
- スーツ姿の人物が何者かを庇って胸に被弾する
等の場面が映し出された。
Twitterのアンディ
公式Twitterでは本誌連載・関連情報の他、登場人物たちが低頭身(ミニキャラ)になったおまけ漫画(ラフイラスト)などの配信(ツイート)もあり―
- 時折、本作の連載・関連情報の告知で登場する。
- 第12話【No.012 SPOIL】からは、2020年4月9日より本作の恒例であるアンディの海苔ポイントを次話の数日前に回答されている。この時は解説者の雰囲気付けでか、ヒゲメガネを掛けた風子(ヒロイン)のミニキャラが描かれる。
pixivのアンディ
『アンディ』だけならば他作品に登場するキャラも指す。
そのためpixivにイラストを投稿・タグ付けするならば、本記事の『アンディ(アンデラ)』を使用したり、関連タグとして『アンデッドアンラック』や『アンデラ』など合わせて使うことが絞り込み検索を助ける。
本作はW主人公かつ公式カップリングなため、アンディ一人だけより相方の風子(ヒロイン)とセットで創作される関連作品が多い。
余談
悪人面、オールバックの髪型、、、、
漫画「ハンターハンター」のフィンクス=マグカブに容姿が似ている。
作者・戸塚慶文はハンターハンターの愛読者らしく、主人公・アンディのキャラ造形に何かの影響を受けてしまったのだろうか?
ネット上では、
- ハンターハンターのフィンクスに似てる…
- フィンクスがセクハラしてるようにしか見えない…
といった感想が散見している。
2020年9月のダ・ヴィンチ(雑誌)インタビューで、作者・戸塚慶文はアンディの創作に関し、世界には遊び尽くせないほどいろいろなものが溢れている事から「楽しく生きてる不死者がいてもいいのでは?」と、痛い目に遭っても笑って乗り越えてしまう人物として描いているとのこと。
関連動画
関連項目
不死身の男・・・殺しても死にそうにない男の事を指すが、アンディの場合だと言葉通りな意味になる。
ダークヒーロー・・・少年少女も読む漫画誌において、ギリギリに思われる過激なスプラッター要素など、正統派でない人物像から。
デストルドー・・・死や破滅に向かって突き進みたいという欲望。
他作品の死を望むキャラ
陽炎…秘術で未来にタイムワープさせた息子を探して自身を殺させるため(!)四百年近く(実にアンディの四倍!!)生き続けて来た戦国時代のくノ一。結局彼女は死への衝動と決別し、不死体質からも脱却して人並みの加齢と幸福を得たため、アンディにとって「理想的な人生の体現者」と言えるかもしれない。
同レベルの不死身キャラ
ガルダン…切断されたボディが武器となり(と言っても斬られた部位が銃やバズーカ砲なとになるだけだが)、斬られた部位はエネルギーを実体化させて再生させると言う、アンディ並みに物理攻撃に強いアンドロイド。頭部が弱点と言う点も共通。
俺は■■の頃の記憶が…
俺はガキの頃の記憶が…ほとんどない
後にアンディは過去の記憶が不鮮明な人物と明らかになった。それどころか自分が何者なのかも分からないという…。
アンディという人物は【機密事項】という別物(オリジナル)から誕生した人間なのだという…。
その不安定感を表に出さず愉快そうな雰囲気でも、傭兵経験のある彼がどのような世界を歩んできたのか…。
不死体質を考えれば、100年程度しか生きれない一般人と比べれば、何を背負ってきたか想像に難くない…。
額のカードを引き抜くと、過去の記憶がフラッシュバックし戦闘力が上がると共に、その先を(数秒~数分後に)越えると【機密事項】で自我を失ってしまう。
そんな「生きてもないし死んでもいない」不合理な状態になってしまう宿命を背負っている事も明らかになった。その時のアンディは、暗闇に飲まれていきなす術がない状態となる。この状態が初描写された時には、組織(ユニオン)の協力と風子(ヒロイン)の決死な呼びかけと行動で自我を取り戻す事が出来た(この場面が描かれた第18話・第19話の対になっている扉絵は必見)。
いつかまた【機密事項】で周りの人達を襲うかもしれない不測の事態を危惧しており、その時の様子を組織の否定者・シェンから聞き、自分の戦闘法を見直している。
関連項目2
アンチヒーロー・・・自我を失う危険性が高いなどの人物像から。