概要
本作『アンデッドアンラック』の主人公の一人である男。
永い生から抜け出そうとする不死の否定者。
もう一人の主人公である不運の少女・出雲風子と巡り合い、「最高の死」を目指す不死者。また風子と同時に超常存在を相手にする組織(ユニオン)へ加入し、己が不死の運命を辿っているその理由を知っていく。
プロフィール
誕生日 | 4月15日(📅) |
---|---|
年齢 | わからん |
身長 | 189㎝ |
体重 | 知らん |
趣味 | 流行のものを楽しむ |
特技 | なんでも人並みに上達する(上達するまでやめない) |
好物 | チーズバーガー、バドワイザー(ビール) |
能力 | UNDEAD -不死- |
CV | 中村悠一 |
📅出典:2023年8月~9月 アンデラ記念月間【否定者たちの誕生日発表】&アイコン配布 - 公式Ⅹ(前代・Twitter)
容姿
↓以下、第4話扉絵より、風子のアンディについてのメモ書き。
大図解!これが不死(アンデッド)だ!!
部位 | FUKO′S ZOMBIE MEMO!! |
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背中に刀 | いつも(刀を)背中に刺してる 痛そう |
額に刺さったカード | (アンディの)記憶を封じてるカード 痛そう |
指などが出血 | 噛み千切って指をブシャって飛ばせる 痛そう |
左肩に入れ墨 | タトゥー 後で意味をききたい |
左胸に弾痕 | 再生するのにいつも残ってるキズあと 痛そう |
ズボン | ちゃんと履いててほしい 困る |
筋肉質な悪人面で碧眼に銀髪のような灰髪。髪型には拘りがあるのか、肉体の再生後は必ずオールバックに整える。その際、額の中央にちょっと前髪が垂れる。
額(左前頭部)には謎の白いカードが刺さっている。額の傷は左目に少し3つの筋状の傷跡が広がり、内2つの傷跡が左目を跨ぐほどの大きさ。額のカードは数センチ深く刺さっているため、右目よりも左目がすこし半目開きになっている。
海に落ちて濡れた時や再生直後などには、髪下ろしの状態になる。額のカードを抜いた時は髪型が乱れ、更に髪が伸びてるように見える。
左胸には弾痕のような傷があり、その上には「1865」の数字。左肩には「DEAD END」の入れ墨が刻まれている。
組織(ユニオン)加入後、服のUMAクローゼスを後述の無茶苦茶な注文で屈服させて着用している(正確には、クローゼスを体に憑依させている)。これで常時露出とはいかなくなったものの、以降も海苔修正が登場する場面は多い。
クローゼスが変化した服は組織共通の装備であるネクタイとスーツと同デザインのもので、上着のボタンを留めず、腕を捲り、大仰な腕時計が付くヤクザスタイルの着こなしをする。証(エンブレム)は上着の左の襟に付いている。
任務などで長く人混みに滞在する際は、目立ってしまうカードを隠すように左側だけ髪下ろしや全て髪下ろしにした髪型にする。
人物
強面の第一印象通り基本的な行動原理は粗暴でガサツ。不死の特性からか何事もまずは正面から突っ込んでいく直情的な感性の持ち主。一方サッパリとして理知的な一面をもち、戦闘時には「死に覚え」で冷静に現状を推理し、人の話は意外と素直に聞く。
また数百年生きてきた年長者の面から、時折垣間見える優しさと女性に対する紳士的な態度で彼に惹かれる者は多い。
因みに、「ゾンビ」と呼ばれると嫌がる。「あんな腐った連中と一緒にすんじゃねェ!」との事。
基本死にたがりだが人生はしっかりと謳歌しており、行く先々でウォッカやハンバーガーなど、ご当地飲食物を楽しみにしている言動が目立つ。初登場時もタピオカを飲んでいるところで騒ぎの場に通りがかっている。
風子の不運を受け彼女に興味を持つようになるが、その光景は傍目からは筋肉もりもりマッチョマンの変態が嫌がる少女を捕まえているという不健全極まる絵面で、当然通報されかけ風子を抱えて逃げることも。
また「アンディ」という名前は風子につけてもらったものである。
「UNDEAD/アンデッド」だから「Undy/アンディ」とのこと。
それまでは通り名として不死(アンデッド)で通していたと思われる。
いいね 最高だ
不死の宿命である「永久の生」に囚われているアンディだが、一方で物語開始当初からほとんどの事物(死ぬ事も含めて)を楽しむ姿勢(スタンス)を取る。
そんな彼の口癖が「いいね!最高だ!」である。
初期の頃は、望んでいた死地の場に笑みを浮かべながら「いいね 最高だ」と言う場面が多い。
一方、組織(ユニオン)加入以後は、出会う人々の行動や心意気の評価として不敵な笑みを浮かべつつ敬意を表す際に用いられるようになる。
作者はインタビューで、アンディは永い時間を生きているためか物事を0か100かで考える傾向があり、今まで見た事がないものを見た時には大きな感情が発生するため自然にこの言葉が出てくるのだろうと答えている。(2022年ジャンプフェスタのインタビューより)
マルチスキル
特技:なんでも人並みに上達する(上達するまでやめない)
プロフィールにある通り長く世界で生きてきた時間を様々な人間的スキルの習得に費やしている。その為非常に多芸。判明しているスキルは以下の通り。
- 多言語話者(マルチリンガル)。日本語、ロシア語、英語、中国語と、確認できるだけでも数ヶ国語を使い分けている。組織加入後に着ている衣服で、支給品の「多言語翻訳できる赤ネクタイ」は、彼の場合だと後述のUMAクローゼスが化けた代物。同様の機能を有しているかは不明だが、元々多言語に秀でてるため無問題。
- 傭兵歴があり、銃火器の使用・運転技術に秀でている。銃火器は、荒事を想定して世界各国に武器庫を準備している。武器庫の描写や実際の使用場面だけでも、拳銃・重火器(ガトリング砲、バズーカ砲)・手榴弾・閃光弾と特殊部隊の大佐級に使いこなしている。乗り物では、サイドカー(ヘルメットなしで両足でハンドル操作)・クルーザー(改造した船で、飲酒しながらの運転・戦闘機・トラックと多種多様に乗りこなす。(なお免許を持っているかは不明。)
- 重火器だけでなく居合を修得しており、本編では主にこれを用いる。
- 傭兵時代には5点接地着地を覚えたとのこと。
- 理容師?の経験があり、久々と言いながらテキパキと鋏を操りヘアカット出来る。よく見ると、鋏は本職の持ち方をしている。
- 流行のものを楽しむ趣味により、意外な一面として漫画も嗜む。手塚氏の影響で、多少制作も齧った事がある。風子の愛読書「君に伝われ」にも少女漫画という初めてのジャンルでありながらも触れていく姿勢を持つ。(因みに「面白いな」と好評だった)。
- 声帯模写が出来るらしく、風子やジュイスの声を披露した(公式Twitterのおまけ漫画より)。
- おまけ漫画にて風子、タチアナと共にダイビングを楽しんでいる。ライセンスを所持しているのかもしれない。
装備
額のカード
アンディの額(左前頭部)に刺さっている白いカードで、彼が初登場から唯一刺し歩く所持品。どのような経緯で額に刺さったのかは不明。アンディは長命故に脳の容量が足りず狂ってしまうという理由で、脳に刺して栓をする事で自我を保っている。また材質が、隕石の直撃を受けても形状が変わらない異常な強度をもつ。風子が軽々持てる重さであり、材質も謎。作者曰く詳細は明かせないが古代遺物(アーティファクト)であるとのこと。
このカードを外す事で、自身の封じていた記憶、更にその奥深くにある者を開放することが出来る。
不壊刀(ふえとう)『倶利伽羅(クリカラ)』
UNBREAKABLE-不壊-の否定者が制作した決して壊れない日本刀。刀身は直刃で猪目をあしらった鍔が付いている。元は一心の部下だった追手が使用していたもの。追手の死後にはアンディに刺さっていたため、そのまま携行するようになる。無茶な死に方や体に刺しての抜刀術でも決して劣化しないため、不死の能力と相性が非常に良い。(因みに、痛覚がある状態で行っている。痛そう)
UMAクローゼス
服のUMA。通称「クロちゃん(風子命名)」。憑依対象の望む服装に変化し、魅了された者を服従させ操り暴れる。
組織が収容していたが脱走し、紆余曲折を経てアンディに憑依した。彼の注文は「丈夫で壊れても再生して呼んだらすぐ来る」という無茶苦茶なものであり形を保てず逆ギレした。アンディから「ダサい」と言われてムキになり望みに近い服に化けるも、アンディは依然不服という強引な方法で、UMAの支配(ルール)を克服した。
時折服の表面に顔を現し、人間との意思疎通も普通に取れる。アンディのその場の希望に応じて、組織の特殊スーツから、ダイバースーツ、ライフジャケット、高校の制服など幅広く変化する。優秀な再生速度を誇るのにそれでもアンディが海苔のお世話になりっぱなしなのは自身を隠す意識が希薄で優先順位が低いからというのはクロちゃん本人の談(公式Twitterのおまけ漫画より)
ちなみに毛糸玉が好物である。食べさせ続けるとフェーズ2になるのだろうか?
DB
フレームの所々に組織の紋章がデザインされたニコ設計・開発のバイク。アンディがニコに名前を聞き忘れたのでUNDEAD UNBREAKABLEと勝手に決めた。アンディの不死能力で多種多様な機能を発揮できる。フレームは一心が作り不壊が付与されている為内部機構にエラーが起こらない限り破壊不可能。AI搭載のため自動操縦(オートパイロット)も可能であり、登録したライダーが事前報告なく一定以上離れ30分戻らない場合、オートで探索を開始する。通常時で400km/hは出せるが、アンディの血を使うことで理論上音速程の速度を得られるらしい。(ニコ曰く「摩擦で普通は死ぬ」)
能力
UNDEAD -不死-
○自己対象 ○強制発動型
自分を死に近付けるありとあらゆるものを否定する能力。
傷や欠損はもちろんのこと、老いも死に近付く要素として否定される。そのため外見は20代半ば位で止まっている。
長年の練習を経て不死のルールを熟知し……
- 首が離れた状態で首から下を動かせる。
- 千切れた部位を高速で再生して、その勢いで素早く高い跳躍を行う。
- 再生度合いを調節して手足の切断面から骨製の剣を生成する。
など、ただの不死身の体に収まらない多才な技を持つ。
痛みは伴うがどうも常人の「死への警告」としての痛みと違うらしく、本人曰く「自分のはただのノイズ」とのこと。
だが第1話で初対面だった風子から金的を受けた際は、さすがに悶絶していた。
弱点
アンディは不死ではあるが不敗ではない。
作中で挙げられている弱点もいくつかある。
- 不死の再生力では破れない容器に首を収容されること。
- アンディの本体は頭であり、首または首の繋がってる部分からでないと再生できない為、首を捕られ閉じ込められると打つ手がなくなる。ただしこれは不死の法則(ルール)ではなくアンディ自身の価値観がそうさせている。詳細は後述。
- 再生部位を焼かれた所は、著しい再生速度の低下がおきる。
- 出血を伴わない体の損傷(脱臼など)は死に近づかないものとして扱われ再生されない。
月光流居合術(げっこうりゅういあいじゅつ)
むかし日本にいた時に、ある剣術の達人に弟子入りして修行の末に身に付けた抜刀術であり、流派名の通り『月』が纏わる技名が多く、彼の能力の特性上『血』に纏わる名称も多い。
使用技
部位弾(パーツバレット)
千切れかけの部位を再生の力で押し出し放つ中~遠距離技。
指弾(フィンガー)はアンディの基本の技でもある。
たかが指と思うなかれ、この弾丸一つで装甲に覆われたボイドの頭を貫通するほどの威力を持つ。
狙いを定めやすい指の他、双拳(ハンマー)・頭(ヘッド)・前腕(フォアアームズ)といった感じに状況に応じて自傷させた・傷ついた部位を飛ばして攻撃に用いている。
特に頭(ヘッド)はアンディ自身の緊急離脱にも役に立つ。
再生頭撃(リペアヘッドバット)
折れた首を再生する勢いを利用した強烈な頭突き。前述の部位弾”頭(ヘッド)”も頭突きに用いられたことがあり、通じるものがある。
紅蓮弾(クリムゾンバレット)
体の欠損箇所分の血とカルシウムを末端に生成し集め、そのすさまじい血圧を利用して放つ部位弾の上位技。
威力だけでなく射程が大幅に増加し、狙撃弾としても強力な一撃となる。
ただし反動で再生速度が著しく低下し、数分間はまともに再生できなくなる。
再生抜刀(リペアブースト)
腕の再生力で抜刀の速度を上げる独自の技術。前述の不壊刀を自身の腕に刺すことで鞘の代わりとし、自身が修得している居合と組み合わせて使用する。
血廻(けっかい)
手首、足首から血を噴射し、スラスター代わりにして飛ぶ技。こちらも剣術と組み合わせて使用している。
紅三日月(あかみかづき)
最もよく使われる抜刀術。血を纏った袈裟斬りは三日月の様に映る。
紅十字(あかじゅうじ)
十文字斬り。現在はスポイルとの戦いで1回使われたのみ。
紅盈月(あかえいげつ)
回転しながら相手を横に切り裂く技、血廻と組み合わせることで非常に広い範囲に届く。
以下、単行本6巻以降の内容を含みます。
「人は魂で生きている」
「そういう世界だと俺は信じる!」
修行の成果
UMAオータムの能力により、記憶の本の世界で風子と出会い、自身の人生を再度やり直したアンディ。
そこで自分の価値観を風子に変えてもらったことで能力への認識が大きく変化し、
その体験を記憶に反映させることで飛躍的に能力が発展した。
それによって頭部以外からの再生、血液操作などヴィクトルの実力に近づくだけでなく、今までよりも自由に世界に存在し、より自由な発想で技を扱うようになる。
以下は修行後のアンディの技。
再生滑走(リペアグライド)
足を何周にも捻り、その再生力で移動する技。
壁なども走れるようになり、機動が以前よりもスムーズになった。
紅渦弾(ボルテックスバレット)
捻った腕を振り投げて飛ばす、特殊な部位弾。
廻転(ツイスト)という捻りの回数に応じて強化され、10廻転なら再生を持つヴィクトルの腹を貫通する。零距離から拳のみを飛ばす紅渦拳(ボルテックスフィスト)という類似技が存在する。
死閃(デッドライン)・死刃(デッドブレイド)・死道(デッドロード)
ヴィクトルの項目を参照。彼の使用技の模倣(デッドコピー)である。
死刃はヴィクトールの場合は握り拳の先から出るが、アンディの場合前腕から出現する。
血刃纏(ブラッディエンチャント)
今までの再生抜刀に加えて、刀に付着した血を硬化させて剣技を放つ。
性質上ヴィクトルの死閃を応用したものと思われ、刀身が血の刃によって伸び切れ味も更に増している。
抜刀術も名称が変わり、紅三日月は紅蓮三日月に、紅盈月は紅蓮盈月へとグレードアップしている。
紅火山弾(ボルケーノバレット)
紅蓮弾のさらなる上位技。元は安野雲が不死の腕を模倣して放ったオリジナル技であり、
あくまで借りた技。
血液を集めた指先をもう片方の腕で絞め、更に威力を上げて指弾を撃ち込む。
血死闘法(ブラッディアーツ)
手足を捻り、肘から血を噴射して威力と速度を底上げした近接戦闘術。ぶっつけ本番の物らしい。
蹴り技は紅渦脚(ボルテックスシュート)に派生する。
橈骨骨杭(レディウスボーンパイル)
前腕の橈骨を肘側に脱臼させ、肘が歪んだ反動で骨を打ち出す技。
再生抜刀 背骨鞘(リペアブースト スパインシース)
大紅蓮三日月(だいぐれんみかづき)
刀を背骨に縦に刺し、そのまま縦振りで斬撃を放つアンディ最速の一振り。通常の血刃纏よりも更に刀身が伸びており、目が潰されて見えていなかったとはいえビリーに捕獲のための隠し玉としていた不変を防御に使わせる程の射程、威力、剣速を誇る。
不変が刃に直接付与されると大紅蓮不変三日月(だいぐれんかわらずのみかづき)となり、フェーズ3のスプリングを真っ二つにすることができる。
死影(デッドシャドー)
ただの等身大のかさぶた。
全身の皮膚を剥がし血の膜を作り、不動の対象になった瞬間膜を脱ぎ捨て裏へ回ることで不動対策に使われた。
死重奏(デッドカルデッド)
体を骨・皮・血・肉の4つに分解して魂を乗せ操作する。
精密な動きができないため、適切な状況でないと効果が発揮されない。
分解時の名称はそれぞれボーン アンディ、スキン アンディ、ブラッド アンディ、マッスル アンディとなる。
不運弾(アンラックバレット)
これまで自爆特攻でしか発動できなかった風子の不運とのコンビネーション技。
「不運は自分の中の魂に作用する」と強く意識し、大部分の魂を指に分けるイメージを作りながら指弾を放つ。魂を持った弾は相手を自動追尾するようになり、当たった相手には不運が発生する。
魂を乗せるだけで良い為、紅火山弾や死道に不運を付与した派生技も存在する。
それまでと価値観を大きく変化させたアンディを象徴する技であり、不死の能力の使い手としては大きく上を行きながらも不運は扱えないヴィクトルとの最大の差別点でもある。
銀繊月(ぎんせんげつ)
魂を刀に乗せて相手を斬る。
刀による物理(実体)攻撃に加えて、魂を乗せたことで霊体にも攻撃ができる、UMAゴーストに対して有効な技。
この技でゴーストと取り憑かれた者を葬った。
過去
俺はガキの頃の記憶が…ほとんどない
幼少期の記憶を持っておらず、自分が何者なのか今も分かってはいない。
ただ一つ明らかなのはアンディの中に封じられた存在がオリジナルであり、アンディはその後生み出された人格であるという事。
額のカードを引き抜くとフラッシュバックが生じ、
- 誰かの髪を散髪する
- 全裸で腕の骨の剣で何者かと戦う
- 2人のスーツ姿の人物
- スーツ姿の人物が何者かを庇って胸に被弾する
等の場面が映し出された。
胸に描かれた1865という数字は彼の一番古い記憶の年であるらしく、これを誕生年と見た場合アンディ人格の年齢は155歳となる。アメリカで目を覚まし、それから数年は各地を放浪していたようだ。
そして不死の自覚と同時に仲間を失い、「生きるとは頭で思考する事」だと考えるようになる。
その認識が否定能力に制約をかけ、頭部からしか再生できない法則(ルール)を生み出していた。
本編では風子の追体験という形で描写されるアンディの過去だが、実際の過去では彼が今の性格になるまでもう少し長い時間を要したのかもしれない。
アンディの過去については、こちらも参照。
Twitterのアンディ
公式Twitterでは本誌連載・関連情報の他、登場人物たちが低頭身(ミニキャラ)になったおまけ漫画(ラフイラスト)などの配信(ツイート)もあり―
- 時折、本作の連載・関連情報の告知で登場する。
- 第12話【No.012 SPOIL】からは、2020年4月9日より本作の恒例であるアンディの海苔ポイントを次話の数日前に回答されている。この時は解説者の雰囲気付けでか、ヒゲメガネを掛けた風子(ヒロイン)のミニキャラが描かれる。
pixivのアンディ
『アンディ』だけならば他作品に登場するキャラも指す。
そのためpixivにイラストを投稿・タグ付けするならば、本記事の『アンディ(アンデラ)』を使用したり、関連タグとして『アンデッドアンラック』や『アンデラ』など合わせて使うことが絞り込み検索を助ける。
本作はW主人公かつ公式カップリングなため、アンディ一人だけより相方の風子(ヒロイン)とセットで創作される関連作品が多い。
余談
悪人面、オールバックの髪型、、、、
「HUNTER×HUNTER」のフィンクス=マグカブに容姿が似ている。
作者・戸塚慶文はハンターハンターの愛読者らしく、主人公・アンディのキャラ造形に何かの影響を受けてしまったのだろうか?
ネット上では、
- HUNTER×HUNTERのフィンクスに似てる…
- フィンクスがセクハラしてるようにしか見えない…
といった感想が散見している。
2020年9月のダ・ヴィンチ(雑誌)インタビューで、作者・戸塚慶文はアンディの創作に関し、世界には遊び尽くせないほどいろいろなものが溢れている事から「楽しく生きてる不死者がいてもいいのでは?」と、痛い目に遭っても笑って乗り越えてしまう人物として描いているとのこと。
ある意味、今までの不死キャラがみている世界観を否定し、その生き方を肯定的に突き進めているのかもしれない。
2020年12月に実施されたLINEスタンプ総選挙では、1位を獲得した。
関連動画
関連項目
ダークヒーロー・・・少年少女も読む漫画誌において、ギリギリに思われる過激なスプラッター要素など、正統派でない人物像から。
陽炎…秘術で未来にタイムワープさせた息子を探して自身を殺させるため(!)四百年近く(実にアンディの四倍!!)生き続けて来た戦国時代のくノ一。結局彼女は死への衝動と決別し、不死体質からも脱却して人並みの加齢と幸福を得たため、アンディにとって「理想的な人生の体現者」と言えるかもしれない。
ガルダン…切断されたボディが武器となり(と言っても斬られた部位が銃やバズーカ砲なとになるだけだが)、斬られた部位はエネルギーを実体化させて再生させると言う、アンディ並みに物理攻撃に強いアンドロイド。頭部が弱点と言う点も共通。
※アンデッドアンラック14巻以降のネタバレを含みます。
閲覧注意!!
アンディの正体
「俺には 何もなかったんだな」
「親も 友も 思い出も」
「俺はリメンバーを刺したことで生まれた ヴィクトルの別人格なんだな」
ラグナロクが迫る中、ルインの妨害を経て、ジュイスの待つ円卓へと辿り着くアンディと風子。
そこで初めて、アンディは自身の生まれた背景をジュイスから聞くことになる。
それは古代遺物・リメンバーを刺すことで生まれた、ヴィクトルの新たな人格ということ。
かつてジュイスとヴィクトルは、神を殺すために幾度もループを乗り越えてきた。しかし99回のループを経ても神を倒すことができず無力感に苛まれるジュイスは、仲間の命を無駄にしないため、そして不死に苦しむヴィクトルを救うために、古代遺物・リメンバーを捜索し、再び仲間を集めようとする。
リメンバーは記憶を司る古代遺物であり、一度のループにつき一度、コンテニューかリセットかを選択することができる。すなわち「仲間たちの記憶を取り戻す」か「記憶を封じ仲間を失う」か。
ジュイスがリメンバーを手にした瞬間、ヴィクトルの血の刃がジュイスへと襲いかかる。
最愛の人が苦しむ姿を見ることに耐えられなくなっていたヴィクトルは、ジュイスに仲間集めの希望を与えてしまうリメンバーの使用を阻止し、彼女を殺すことで呪われた宿命から解放しようする。
「自分が死ねないことなど どうでもいいんだ だから」
「もう俺のために苦しむのは やめてくれ」
「もうループなどさせない ここでお前を殺し 次の世界では」
「全てを忘れて 幸せになれ」
ヴィクトルの悲壮な覚悟を見たジュイスは、否定能力・不正義を発動。ヴィクトルの動きを止めた隙に、リメンバーをヴィクトルの額に突き刺した。
最愛の人が新たな希望に出会えるその日まで、数千億年に渡る辛い記憶をリセットするために。
その結果、ヴィクトルの不死の再生能力がリメンバーの対象外となる人格を生成。
過去の記憶を何一つ持たない、アンディという別人格が生まれることとなる。
新たな希望と共に
自身の生まれた背景を知り、過去の記憶を思い返すアンディ。
戦死者として埋葬されていた墓穴から這い出したのが最初の記憶であり、その後は自分が何者なのかも分からず、戦場を駆け回った。その中で、自分に戦闘の知識があること、不死であることを知る。
共に命をかけている仲間たちへの罪悪感、その仲間が老いて死んでいく孤独感。そして自身の命に終わりが来ないことへの恐怖に苦しみ続けた。
50年前に自らニコの実験体となり、何をされても死ねないことを知った後は、死ぬことを諦め自殺の痛みで生を実感する日々だった。
その中で、風子に出会う。
「俺は風子と出会えた 希望を感じた」
「テメーは見届けるんだ お前が生んだ俺の苦しみを…」
「そして風子と出会えた 俺の喜びを」
ジュイスへ、そしてヴィクトルに向けて、自分を生んでくれたこと、不死にしてくれたことへの感謝の言葉を投げかける。
ジュイスは、「不死」と「不運」という幾度ものループの果てに見つけ出した、新たな希望を前に涙を流す。
こうして、嫌悪していた「不死」の力を初めて肯定し、次のループへと旅立つ覚悟を決めたアンディ。
彼もまたヴィクトルと同様、悠久の時を耐えることのできる最愛の相手に出会うことができたのだ。