データ
- 身長:45メートル(翼長40m)
- 体重:2万トン
- 種別:冷凍怪獣
過去の地球に氷河期を招いてきたポール星人が対ウルトラセブン用に送り込んできた怪獣である。それというのもウルトラセブンは冬という季節のない光の国出身なので、(一族の中でも特に)寒さに弱いという弱点を持っていた。このガンダーは、正にその弱点を突くために送り込まれた怪獣なのである。
外見は銀色の鱗に覆われ、眼はカタツムリのように飛び出し、背中には逆三角形の翼のような巨大な突起が生えている醜悪な姿をしている。
口からは辺り一面を零下140度にしてしまうほどの冷凍ガス「クールブロウ」を吐き出すことが出来る。近接戦では鋭い爪を武器としており、地中を時速70km、空中をマッハ3で移動できる(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」より)。弱点は太陽エネルギーという説があり、極東基地を雪雲で覆ったのも納得というものである。
この能力は強力で、まず始めに地球防衛軍極東基地の周辺を寒冷地にした上にたまたまパトロールで基地の外に出ていたモロボシ・ダンを極寒地獄に閉じ込めた後、邪魔になるであろうウルトラ警備隊が守る地球防衛軍極東基地を襲撃し、動力炉を破壊して基地機能を停止させ、基地を丸ごと氷漬けにしてしまった。
この能力によってセブンは散散に苦しめられ、カプセル怪獣のミクラスも相手にならなかった。しかし防衛軍隊員達の奮闘で基地機能が復旧し、ウルトラ警備隊はウルトラホーク1号とウルトラホーク3号で逆襲に打って出た。そしてセブンも辛くも変身し、苦戦の果てにアイスラッガーで首と両腕を吹っ飛ばして勝利こそしたがセブンは大幅にエネルギーを消耗してしまったため地球での活動時間に制限が付くようになってしまった(らしい)。
よってこの回以降、セブンは活動限界時間が来るとウルトラマンのカラータイマーの様に額のビームランプが点滅するようになった。
このガンダーの回は、今まで数々の宇宙人の侵略に耐えてきた基地が初めて陥落寸前にまで追い詰められた回でもあり、物語全体に絶望感や焦燥感が溢れていたためか視聴者に強い印象を与えた。
そしてその絶望的な状況をひっくり返したのは、人間の持つ不屈の闘志だった。
派生作品での登場
ウルトラマンSTORY0
コウモリやワイバーンに似た姿にアレンジ(原始個体)した形で登場。高い飛翔能力を有する。
同じく天候を操ることが出来るギラドラスと共に水棲人たちの星を極寒地獄に変えた。
空中でザージとフリーザスの猛襲を受け左目を斬り落とされるが逃走し、ウルトラマンジャックと戦っていたギラドラスの加勢に訪れた。しかし、調子こいて至近距離で吹雪を浴びせ続けたため、ジャックのスペシウム光線をほぼ零距離で受けてしまいあっけなく消滅した。
ウルトラマンM78劇場Love&Peace
黄色い姿にデフォルメされて登場。
セブン、ウルトラマンゼアス、バルタン星人、ガヴァドン(A)と共にウルトラドミノにチャレンジした。
ゴモラが地割れを起こしたせいでドミノが逆向きに倒れてしまい、他のメンバーがドミノの修復をしている間、ドミノを凍結させて時間稼ぎを行った。ちなみに映像作品では『セブン』以来の登場となる。
プラズマガンダー
ゲームおよびその映像化作品『大怪獣ラッシュ』に登場するプラズマ怪獣。
肩にプラズマソウルが集中しているのが特徴。
アニメ版では強力な冷凍能力はそのままに、更に雪の中を自由自在に潜って移動するという能力を獲得している……のだが、当然ながら周りに潜れるだけの積雪がないとまったく無意味な能力であり、そもそも数百メートルクラスの巨体をもつプラズマガンダーが全身を隠して移動できるだけの雪が積もったとしたらその時点でとっくに地球人視点では絶望的な状況である。
その強力な力でいくつものハンターチームを返り討ちにしてきた実力者とされており、ラッシュハンターズと対決する前にチブル星人(チブローダーストロング)を冷凍ガスで氷漬けにして退けた後にラッシュハンターズと対戦。彼らをも翻弄するが、チブル星人が脱出したチブローダーストロングの自爆を受け周囲の雪原を吹き飛ばされてしまい、身を隠す事を封じられてしまう。
その為、このままでは分が悪いと判断して逃走を図るが、最後はバレルの『「ツインサイクロンソーサー』で右肩のプラズマソウルを破壊された上に、マグナの『ジェットクロー』で残りのプラズマソウルも完全に破壊されてしまい敗北した。
セブンガーファイト
第7話に登場。実写作品の登場は実に53年振りとなる。
イカルス星人、ガラモン、改造パンドンと共に特空機1号セブンガーと戦い、数の暴力で圧倒するも、ウルトラマンゼットベータスマッシュの参戦で形成が逆転。ガラモン共々崖下に投げ落とされた。
着ぐるみはアトラクション用の流用。