ボイジャー(フォーリナー)
ぼいじゃー
ねえ、きみ。ぼくはね、きたんだ。あのこのところから。
プロフィール
概要
『Fate/Requiem』とのコラボレーションイベント「Fate/Requiem 盤上遊戯黙示録」にて、元々のクラスとは異なるフォーリナークラスで登場したボイジャー。FGOに参戦するフォーリナーとして初の男性キャラクターとなる。レアリティは☆5(SSR)。
同イベントのガイド役でもあり、ゲームの世界に飲み込まれたサーヴァント達と宇津見エリセを救うために主人公達を導く。
第一再臨は原作と同じ姿。
第二再臨はサン・テグジュペリの『星の王子さま』を意識した礼服(持っている薔薇は、同作で王子が母星に置き去りにしてきた恋人「棘が4つだけの薔薇」がモデルと思われる)に。
2021年ホワイトデーイベント「聖杯怪盗天草四郎」ではこの姿で登場。
第三再臨まで進めると空軍パイロットと宇宙飛行士を合わせたような姿になり、身体も少し成長する。
第三再臨では戦い方も変化。第一、第二再臨時の儚げで幻想的でもある所作とは異なり、ロケットを喚びだしてぶちかます等アグレッシブなものへと変化する。
但しこれは、サーヴァントにとって非常に環境の良いカルデアあっての結果らしく、戦い方の変化も相まって、本人も「べつのせかいでは、ぼくはこのすがたにはならないだろうな。なんだか、けんのんだもの」と語っている。
同クラスの謎のヒロインXXとは、関連する「外宇宙の存在」が示されていない事、進出し拡大し続ける「境界」に関する性質を持つ、という共通点がある。
能力
ステータス
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|
E | C | A+ | B | A | B |
スキル
星の航海者(A) | 限定的な星の開拓者スキル。星と星を繋ぐ航海、実現不可能な旅を達成可能とする。 |
---|---|
スイングバイ(A) | 戦闘中の特殊な機動。相手の持つ運動エネルギーを奪う、あるいは付与し、性能限界を超える加減速を行う。 |
最果ての加護(宇宙)(B) | 本来は聖槍に付随するスキル。ボイジャー自身が、世界の果てを体現する星の錨の性質を持つことに拠る。 |
単独航海(A) | 詳細不明。単独行動の亜種・派生系のスキルと推察される。 |
文明接触(D) | 詳細不明。 |
領域外の生命(C) | フォーリナーのクラススキル。 |
宝具
遥か青き星よ(ペイル・ブルー・ドット)
- ランク:B
- 種別:対星宝具
- レンジ:0〜999
- 最大捕捉:---人
「僕は導く。人の夢。人の望み。届けよう、全て遠き、星の海へ。『遥か青き星よ』!」
無人探査機ボイジャーの旅立ちを再現した宝具。
第一&第二再臨では星の海を跳んで渡り、第三再臨では太陽系の惑星が一列に揃う中ボイジャーが飛び立つ。
……どういう原理かは不明ながら敵全体にダメージが発生する。
元ネタは探査機ボイジャーが撮影した写真「Pale Blue Dot」。
全部で39枚存在する「太陽系家族写真」と呼ばれる写真群のうちの最後の一枚であり、そこには約60億km離れた地点から撮影された地球の姿が映されている。
「Pale Blue Dot」に映っている地球はわずか0.12ピクセル(しかも拡大処理をしてやっと点として見えるレベル)であり、そのため科学的調査の役には立たないとされていた。
それを分かっていたNASAも当初はボイジャーに地球の写真を撮らせる予定はなかったものの、NASA惑星探査プロジェクトの指導者だった天文学者カール・セーガンの「科学の役には立たなくても人の心を変えることはできる(意訳)」という提案により急遽撮影されることになった。
かくして撮影されたこの写真は「Pale Blue Dot」と名付けられ、人類が宇宙へ踏み出した証のひとつとして今も保管され続けている。
ちなみに、この写真が撮影された日付は1990年の2月14日、奇しくもバレンタインデー。
それにちなんで彼のバレンタインシナリオおよびお返し礼装ではカルデア中で撮影した仲間たちのポートレートをくれる。
ゲーム内での性能
最大HP | 15,592 |
---|---|
最大ATK | 10,450 |
コマンドカード | Arts:2/Quick:2/Buster:1 |
宝具カード | Quick |
スキル1 | 星の航海者(A) / 自身のNPを増やす(30~50%)&弱体無効状態を付与(3T)&スターを獲得(10個) |
スキル2 | スイングバイ(A) / 自身に回避状態を付与(1T)&クイック性能アップ(3T)&敵単体のクイック耐性をダウン(3T) |
スキル3 | 最果ての加護(宇宙)(B) / 味方単体のスター集中度アップ(1T)&味方全体のクリティカル威力アップ(3T)&被クリティカル発生耐性アップ(3T) |
宝具 | 自身の宝具威力アップ(1T)〈オーバーチャージで効果UP〉&敵全体に強力な天の力を持つ敵特攻攻撃&味方全体のNPを増やす(20%)&「今を生きる人類」特性持ちのNPを増やす(10%) |
フォーリナー最高値のHPを持つ耐久型。
攻撃力も耐久力も特別優れているとは言い難い反面、宝具の連射性と星出し性能が高く、宝具やクリティカル攻撃を出しやすい。
スキルもクリティカルを軸としつつも使う場面に困らないもので固められており、全体的に扱いやすさを重視した性能になっている。
ただしボイジャー自身のスター集中度が高いため、元々の集中度が低いバーサーカークラスに対しては「最果ての加護(宇宙)」が効果を発揮しきれないので注意。
宝具「遥か青き星よ」は全体攻撃とNPチャージを行うもの。
「星の航海者」と合わせればロリンチちゃんに迫る回転率を誇り、彼のカードを選んでいれば苦もなく連発できる。
なお、追加効果のNPリチャージ量は一律20%だが、今を生きる人類属性を持つ味方に限り、さらにプラス10%され、合計30%のチャージになる。
この「今を生きる人類」だが、平たくいえばライネスやジナコ、ジャガーマン等、元ネタが現代人である疑似サーヴァントと宇津見エリセや両儀式のような直接サーヴァント化した人物が主に該当する。デミ・サーヴァントである我らが後輩ことマシュももちろん対象。
ただし、「両儀式」・エレシュキガル・殺生院キアラ・カーマなど条件に合致しながらも対象外となる人物も多い点には注意が必要である。
もっとも、プラス10%の有無だけなので、深く考えずにパーティーを組んでも問題ない。
総評すると万能型なQuickアタッカーで、Quick主体のサーヴァント、クリティカルを扱うサーヴァントであればほぼ誰とでも相性がよい。
戦闘中でも、スター稼ぎにNP配布、クリティカルの誘発に雑魚散らしと八面六臂の活躍を期待できるだろう。
ただ唯一、クエストボス等大物エネミーとの戦闘だけは攻撃力の低さが災いして苦手としている。
継戦能力に欠ける代わりに爆発力を秘めたジャンヌ・オルタなどと組ませると安定するだろう。
関連人物
カルデアでのマスター。「ともだち」と評する。
同じくカルデアに召喚された原作でのマスター。マイルームボイスでは彼女を『星の王子さま』に登場する「バラの花」になぞらえて語っている。
別の平行世界でマスターの望みを反映して現界した際の姿で召喚された、非人間系サーヴァント同士。
コラボイベント劇中でアンデルセンによってその点で「同類」であることが指摘され、マイルームボイスでもそれを踏まえた会話がある。
オライオン(オリオン)、セントール(ケイローン)、ジェイソン(イアソン)
その名が星座やロケットの名前に採られているサーヴァントたち。
マイルームで言及するが、ボイジャーがアメリカ生まれであるためかどれも英語読みになっている。
ボイジャーを生み出したアメリカ合衆国の「発明王」。マイルームボイスで敬礼している。
彼に力を貸している合衆国歴代大統領たちの中には、ボイジャーを送り出したジミー・カーターも含まれていると思われる。
余談
特徴的な最終再臨時の服装と攻撃方法に関しては、過去にそれまでのNASAの物がモデルになっており服装はNASAが空軍主導で創設された経緯から「ゴーグルとジャケット」とその下の特徴的なスーツはスペースシャトル内で搭乗時に使用されるエントリースーツ、そして色はアポロ計画の際の宇宙服の色から、胸のマークはNASAのロゴから取られている他、膝に付けているのはかの有名なゴールデンレコード、スキルのスイングバイは惑星の重力を用いて加速減速を行う航行方法から取られている。
戦闘時にぶつけているロケットは彼を打ち上げたタイタンⅢEロケット(絆礼装にも選ばれている。元々はICBMから派生したシリーズであるため『本来の使い方』と皮肉るマスターも。なお本当に弾道弾として運用されていたのはタイタンⅡまでで、巨大な上段やブースタを追加したⅢC以降はそもそも格納庫に収まらない)で、乗っているローバー(月面探索車)はアポロ15号のものである。
セリフのヒューストンは実際に管制本部が置かれているヒューストン宇宙センターのコードネーム、ズールーとは同じく実際の通信用語であり通信終了を意味する言葉であるなどボイジャー、というよりはNASA自身と思う方が案外良いのかもしれない。
ショタ好きで知られるマシュ役の高橋李依は、ボイジャーのFGO実装後1日足らずで宝具レベル5を達成している。
イベント開催後の2020年6月5日生放送のカルデア・ラジオ局(この回のMCは高橋氏と田中氏)にて盛大にボイジャーに関して大暴走した。それに加えてボイジャーが描かれているイベント限定礼装『見上げた空の星に』に関しても大暴走した。
ちなみに担当声優は先述の通り井口裕香女史であるが、クラスや第三再臨時の月面移動車による攻撃、そしてゴールデンレコードの存在から、「巨大ロボットに乗って隕石砕きに行きそう」、「紫式部の幼馴染で、ライダーになったらⅣ号戦車運転してきそう」、「レコードに10万3000冊の禁書や演歌も記録されていそう」と言うマスターが続出した。
他には「メルトリリスの下僕で、色々と壊れちゃったアサシン」とか言い出すモキュが出てこないだろうか。
カラーリングが似ていることや、天文に纏わる事象が元ネタになっていることもあり、別作品のあるモンスターと絡めたイラストがpixivやTwitter上では散見される。
名前つながりでスタートレック・ヴォイジャーも意識しているらしく、第三再臨以降の戦闘セリフ'Beam me UP!'、'Engage'、'Shields UP'はスタートレックシリーズで用いられるセリフに由来する。
前述した2021年ホワイトデーイベでは主人公の弟役となるが、その弟ムーブに多くのマスターがクリティカルされた。
その後、ピックアップ召喚3で復刻された事により、どけ!!!俺(私)はお兄(姉)ちゃんだぞ!!!とガチャを回しに行くマスターが続出したとか。
関連イラスト
第二段階
第三段階