概要
平成時代に生まれた最初の世代。
日本ダービーはこの世代からフルゲートが18頭になった。
この世代は、栗東の坂路を生かしたスパルタ調教で鍛えこまれ「坂路の申し子」の異名をとった二冠逃げ馬ミホノブルボンと、主戦的場均の徹底マーク戦法でブルボンやメジロマックイーンを下した東の刺客ライスシャワーが中心となった。
短距離ではサクラバクシンオーとニシノフラワーがスプリンターズステークスを制覇する活躍を見せ、短距離路線の整備のきっかけを作った。
またJCを制した初のGⅠセン馬レガシーワールド、女傑シンコウラブリイがこの世代に属する。
藤田伸二騎手GI初制覇のパートナーであるタケノベルベット、中央・地方でマイル戦8戦全勝無敗のトロットサンダー、悲劇の名牝サンエイサンキューもこの世代。
地方競馬所属馬も、前述のトロットサンダーの他にトウケイニセイのライバル馬モリユウプリンス、地方競馬招待競走のテレビ愛知オープンを制したトミシノポルンガ、追う事すらままならない程の慢性的脚部不安を抱えながらもデビュー以来重賞2勝を含む11連勝(全て1番人気)を達成し、12戦目で故障を発症し予後不良に見舞われたツキノイチバンもこの世代である。
海外もタレント揃いであり、2歳にしてヨーロッパの年度代表馬に輝いたアラジや、3歳時にアメリカの年度代表馬となり、種牡馬としても活躍したエーピーインディ、凱旋門賞を制し、繁殖牝馬としてガリレオ・シーザスターズと2頭の大種牡馬を排出したアーバンシーと大物がずらりと並んでいる。
代表的な馬
馬名 | 性別 | 主な勝鞍 |
---|---|---|
サクラバクシンオー | 牡 | スプリンターズSなど |
ライスシャワー | 牡 | 菊花賞、天皇賞(春) |
シンコウラブリイ | 牝 | マイルCS |
マチカネタンホイザ | 牡 | 目黒記念、高松宮杯 |
ミホノブルボン | 牡 | 朝日杯、皐月賞、日本ダービー |
ニシノフラワー | 牝 | 阪神3歳牝馬S、桜花賞、スプリンターズS |
レガシーワールド | セン | ジャパンカップ |
キョウエイボーガン | 牡 | 中日スポーツ賞4歳ステークス、神戸新聞杯 |
アドーラブル | 牝 | オークス |
タケノベルベット | 牝 | エリザベス女王杯 |
トロットサンダー | 牡 | マイルCS、安田記念 |
サンエイサンキュー | 牝 | 札幌記念 |
セキテイリュウオー | 牡 | 日刊スポーツ賞金杯、東京新聞杯 |
アイルトンシンボリ | 牡 | ステイヤーズS |
アルゼンチンタンゴ | 牡 | |
チェリーコウマン | 牝 | ウィンターステークス |
ローズムーン | 牝 | 中山大障害(秋) |
トミシノポルンガ | 牡 | ダービーグランプリ、テレビ愛知オープン |
ツキノイチバン | 牡 | 金盃、アフター5スター賞 |
モリユウプリンス | 牡 | みちのく大賞典 |
ウットマン | 牡 | 全日本サラブレッドカップ |
海外馬
ウマ娘での扱い
ミホノブルボン、ライスシャワー、サクラバクシンオー、ニシノフラワー、マチカネタンホイザが登場している。特にライスシャワーはアニメ2期主役のトウカイテイオーやメジロマックイーンと競っているため関連が深い。