概要
平成時代に生まれた最初の世代。
日本ダービーはこの世代からフルゲートが18頭になった。
この世代は、栗東の坂路を生かしたスパルタ調教で鍛えこまれ「坂路の申し子」の異名をとった二冠逃げ馬ミホノブルボンと、主戦的場均の徹底マーク戦法でブルボンやメジロマックイーンを下した東の刺客ライスシャワーが中心となった。
短距離ではサクラバクシンオーとニシノフラワーがスプリンターズステークスを制覇する活躍を見せ、短距離路線の整備のきっかけを作った。
またジャパンカップを制しセン馬で初のGⅠを制したレガシーワールド、女傑シンコウラブリイがこの世代に属する。
藤田伸二騎手のGⅠ初制覇のパートナーであるタケノベルベット、中央・地方でマイル戦8戦全勝無敗のトロットサンダー、悲劇の名牝サンエイサンキューもこの世代。
障害競走では、牝馬として最後に中山大障害を制した(2023年末現在)ローズムーンと、10歳をこえても一線級で活躍したケイティタイガーという2頭の大障害勝ち馬を出した。
地方競馬所属馬も、前述のトロットサンダーの他にトウケイニセイのライバル馬モリユウプリンス、地方競馬招待競走のテレビ愛知オープンを制したトミシノポルンガ、追う事すらままならない程の慢性的脚部不安を抱えながらもデビュー以来重賞2勝を含む11連勝(全て1番人気)を達成し、12戦目で故障を発症し予後不良に見舞われたツキノイチバンもこの世代である。
海外もタレント揃いであり、2歳にしてヨーロッパの年度代表馬に輝いたアラジや、3歳時にアメリカの年度代表馬となり、種牡馬としても活躍したエーピーインディ、凱旋門賞を制し、繁殖牝馬としてガリレオ、シーザスターズと2頭の大種牡馬を排出したアーバンシーと大物がずらりと並んでいる。
代表的な馬
海外馬
ウマ娘プリティーダービーにて
以下の競走馬がウマ娘として登場している。92世代(ウマ娘)も参照。
テレビアニメではライスシャワーによるミホノブルボンのクラシック三冠阻止や、メジロマックイーンの天皇賞春三連覇阻止などの、史実におけるエピソードが深掘りされたが、三冠を阻まれたミホノブルボン、短距離路線のサクラバクシンオー、ニシノフラワーもゲーム配信でピックアップされるようになった。