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メアリー・スー(二次創作用語)の編集履歴

2022-03-27 13:40:37 バージョン

メアリー・スー(二次創作用語)

にじそうさくようごとしてのめありーすー

「痛い二次創作に登場する痛いキャラクター」という意味のスラング。

概要

メアリー・スーっぽいキャラのこと(メアリー・スーについては当該項目を参照)。

主に「二次創作における痛いオリ主」を指すことが多いが、理想を投影されて魔改造された原作キャラ、あるいは一次創作のキャラクターもメアリー・スーと呼ばれることがある(後述)。


メアリー・スーと呼ばれやすい例

まず前提として、メアリー・スーの厳密な定義は不可能である。何がメアリー・スーっぽいかは主観に左右されるからである。

以下は一例である。

他にも二次創作においてメアリー・スー化した原作キャラを指す「スパシン」「U-1」「HACHIMAN」や、「悪役メアリー・スー」「暗黒メアリー・スー」「逆メアリー・スー」など、派生語・対義語は山とあるが、これらは全て明確な定義というものが特に存在せず、発言者が勝手に言っているだけである。

よって、意図的にメアリー・スー=痛い二次創作をネタにしている作品でもない限り、感想やタグでこの言葉を使用するのはただのレッテル貼りに過ぎず、荒れる原因となるので慎むべきである。


ちなみに、以上の誤解を元にオリキャラを作ったり、あるいは原作キャラを動かした結果、メアリー・スーを避けたつもりで「忌み嫌われる痛い奴らなんかとは違う優れた創作者である自分」という自惚れがにじみ出た内容になってしまう……というパターンもよくあることだったりする。


メアリー・スーの存在を前提にしたキャラクター

特になろう系の隆盛以降、なろう系そのものに対するマイナスイメージも手伝って、ウェブ創作界隈においては「メアリー・スー的なキャラ」がキャラヘイトヘイト創作に近い行為の対象にされることが増えた。

このすば』のミツルギや『幼女戦記』のメアリー・スーが典型的な例である。


ヘイトを露骨に向けない場合でも、主人公との対比としてメアリー・スー的な超人を置くという手法があり、『リゼロ』のラインハルトや『ゴブリンスレイヤー』の超勇者などがいる。


とある魔術』の上里翔流は、魔神をダース単位で異世界に追放する特別な右手妄信的な大量のハーレムを持つなど明らかにメアリー・スーを意識したキャラではあるが、本人は自分自身も含めた「力で周囲を捻じ曲げてしまう存在」を憎悪している……つまりメアリー・スーでありながらメアリー・スーを憎む者であるという皮肉なキャラである。


pixiv内企画でのメアリー・スー

上記の「最強」「無敵」「誰にでも好かれる」などの設定をつけたキャラでピクシブ内企画に参加する事はあまり好ましくない。

交流ありきの企画が多い中、このように設定したキャラクターを作ると使いづらく、仮に交流をしても最強なので結果的に他のキャラクターの軽視に繋がり、企画の空気が白ける事態になってしまうためである。

このため、企画主催側で過剰な設定の付加を禁止している場合が多い。


メアリー・スー テスト

ネット上において、自分のキャラが自己投影オリキャラに近いかどうかを調べる「メアリー・スー テスト」と呼ばれるテストが多く存在する。

(参考→https://iwatam-server.sakura.ne.jp/game/marysue/test.html

ただ、ひとつの参考として「メアリー・スー テスト」をするのは構わないが、必ずしも単一の型にはまったテストで検証しきれる概念ではないので、実際に自分のキャラがメアリー・スーか否かを判断する上ではあまり参考にはならない。


また、これを他者の作品に適用し、「点数が高いから(作品・作者・読者が)悪い」という悪口に悪用する人も存在する。

当然だが、各々が個人的な価値観で作っただけのテストを適用しても、世間一般としての良し悪しが図れることはない。それを恣意的に一般化するのはただの悪口である。

例として上記URLのFAQより引用する。

「Mary Sueの判定は、読む人の解釈にも依存する。つまり、書き手には全然そんなつもりはなくとも、読む人がMary Sueにどっぷり浸かっている場合は、その人はそれをMary Sueだと受け取ってしまうということだ。

あくまで、「自分で書いた小説をテストする」というのが基本であることを忘れてはならない。さらに言うと、どれもこれもMary Sueに見えてしまう場合は、自分がそれに侵されてしまっていると考えた方がいい。


例えばやおいTSFといったジャンルはキャラの性癖や性別を改変するなど作品世界観に対する不自然さは強いが、「そういうもの」としてファンに受け入れられている。

作品の属性を抜き出して何々が悪いとする、つまり特定の属性やジャンルが嫌いなだけの人が作ったテストで本当に作品を改善できるかは、慎重に考えるべきだろう。


要は「男(女)同士の熱い友情」をなんでもかんでも腐(百合)認定するような思考状態で「それがやおい的百合的絡みなのか友情なのか」を判断するテストをさせたところで……という事である。


メアリー・スー作成者インタビューと、本来の原義

メアリー・スーの元ネタである小説『A Trekkie's Tale(あるスター・トレックオタクの駄文)』の作者Paula Smith氏のインタビューが残されている。

(参考→http://journal.transformativeworks.org/index.php/twc/article/view/243/205

この中で氏は冒険小説『ドック・サヴェジ』の実写映画(邦題『ドクサベージの大冒険』)を見て「メアリー・スーだと思った」と発言しており、その際スーパーマンジェームズ・ボンドをも引き合いに出して、それらを「思春期以降の女性と向き合おうとしない作者が自らの願望を叶えるために作った、読者が命を吹き込む余地がないキャラクター」であると考察している。

同時に「男性社会や家父長制がメアリー・スー的男性キャラクターを量産する」との見解も示しており、スタトレ界隈でメアリー・スー的と評されたウェスリー・クラッシャーに対しても「男性キャラなので意識されにくいが、同類である」と否定的。


しかし、いかに作者自身の発言とはいえ、これも個人的なジェンダー観に基づく……はっきりと言ってしまえば偏見を含んだ言説であり、100%鵜呑みにするのは非常に危うい。


関連タグ

悪口

スタートレック メアリー・スー(キャラクター) メアリー酢

オリ主 オリキャラ ぼくのかんがえた

U-1(SS用語) 幻想入り 冬木ちゃんねる オーズ×プリキュアシリーズ

俺TUEEE 中二病 厨設定 チートキャラ


対義語タグ

平凡・・・美形の最強キャラではなく普通である

嫌われ・・・周囲に好かれるのではなく嫌われる

傍観・・・大活躍するのではなく傍観する

最弱キャラ・・・最強どころか最弱。メアリー・スー同様にピクシブ内企画では禁止されていることが多い

モブキャラ・・・設定の薄いモブキャラ。名前すらないことも。転生モブなどは作者の分身感がより強い

勘違い・・・実際に何かするわけではなく、キャラの登場で偶然場が収まった事が続き「分不相応な評価」をされる=人格はあるが実績と実力が伴っていないし、本人も担ぎ上げられることに納得してない

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