「昔は夫が死ぬと、墓に赤い文字で妻の名前も書き入れたんだよ」
「未亡人、まだ死んでない妻ってことだよね」(『めぞん一刻』3巻P157より)
解説
『まだ死なずにいる人』という意味であり、元々は夫が死んだのに未だに生きていることを謙遜して用いる自称だった。2021年に発売された三省堂国語辞典第八版では「失礼な言い方」と書き加えられた。
言葉自体の歴史は古く、中国の春秋戦国時代の書物に既に載っていたりする。
ちなみにかつてインドには『サティー』と呼ばれる習慣があり、未亡人が夫を火葬する炎に飛び込んで自殺することが美徳とされていた。
全ての未亡人に強要されていた訳ではなかったが、どのみち『夫に先立たれた妻』というのはかなり厳しい立場におかれていたようだ。
この習慣は現在法律によって禁じられているが、かなり浸透した文化だったため今でも稀に行われ、尊敬と同情の対象となっている。
外面上では分かりづらいので喪服を着た状態で描かれることが多く、実在の人物としては19世紀末、イギリスに在位したヴィクトリア女王が有名である。
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また美人が喪服で悲しみに浸る姿は、男にとっては堪らないものであるらしく、昔からそっち方面の一大ジャンルとして、一定の需要を持っている。
夫が死亡している場合は当然これにあたるが、夫が登場しない理由が明確にされていない場合も未亡人扱いされることは多く、この代表例では『kanon』の水瀬秋子がよく知られる(公式には未亡人とは言われていない)。
ピクシブ百科事典に記事のある架空の未亡人(作品別50音順)
- ヒリング(王様ランキング)
- 花(おおかみこどもの雨と雪)
- 竈門葵枝 / 珠世(鬼滅の刃)
- 幾松(銀魂)
- マダム・レッド(黒執事)
- 紫苑(恋姫†無双シリーズ)
- エリナ・ジョースター / リサリサ / 東方理那(ジョジョの奇妙な冒険)※リサリサのみ、後で再婚
- 黄瀬千春(スマイルプリキュア!)
- ルーティ・カトレット(テイルズオブデスティニー2)
- アリオーシュ(ドラッグオンドラグーン)
- グレイシア・ヒューズ(鋼の錬金術師)
- 松前皐月(花咲くいろは)
- ニーナ / ヒルダ / イシュメア / ミコト(ファイアーエムブレムシリーズ)
- 親戚の叔母さん(火垂るの墓)
- リンディ・ハラオウン(魔法少女リリカルなのは)
- ティルミナ(くまクマ熊ベアー)※後に再婚
- 味吉法子(ミスター味っ子)※後に夫が生存していたことが判明
- 音無響子(めぞん一刻)※後に再婚
- 八雲柊子(八雲さんは餌づけがしたい。)