「第三次大戦だ。」
はじめに
2022年2月24日より行われているロシアによる軍事侵攻に関する状況追記や編集は、事態が終結するまでウクライナ侵攻の記事をご利用ください。
概要
20世紀
近代における世界戦争は第一次はヨーロッパが中心となり、第二次はアジア太平洋地域およびヨーロッパが主な戦場となった。
第二次大戦後、米国とソ連が世界覇権を賭けて対立する冷戦状態となったものの、第二次大戦末期の1945年に広島と長崎に使用された核兵器により、世界的な戦争は人類の絶滅につながると恐れられ、皮肉にも米ソ両国が核を保有し世界を二分しながらも大国同士の全面衝突を避ける要因となった。これを核抑止とも言う。
一方でキューバ危機のように米ソが直接的に軍事衝突寸前にまで至る時期もあった。
21世紀
1991年のソ連崩壊による冷戦終結後は、米国が唯一の超大国として君臨する「一極支配」体制が確立した。
しかし21世紀になると9.11のようなテロの脅威が世界的に拡大、これに伴う対テロ戦争やイラク戦争の泥沼化、アジア・アラブでの民主化運動の混迷により、米国の一極支配は弱まった。また欧州や日本などの先進国はアメリカの覇権にぶら下がる形だったため国力の衰退が激しくなり、かわって新興国が台頭した。
こうして、2010年代になると世界の様相はこれまでと大きく変容した。西方では復活し始めていたロシアと西側諸国、東方では軍事・経済の両面で影響力を増している中国と米国との間で「新冷戦」とも呼ばれる対立が顕著となっている。またイデオロギーの対立軸が米ソの冷戦時代のように明確でないため構造は非常に複雑である(逆に言えば旧冷戦が単純すぎたとも言える)。
民族および宗教等の対立による紛争も増加し、核保有国の介入により全面戦争に至る恐れがある。インド・パキスタンにいたっては両国が核保有国である。
指導者が狂って核戦争を決意する以上に危ないのが人為的ミスによる核ミサイル発射で、冷戦時代には何度か起きかけている。
第四次世界大戦
アインシュタイン博士は第三次大戦について「第三次大戦がどんな戦い方かはわからない。だが、第四次世界大戦はわかる。それは棍棒と石による戦いだ( I know not with what weapons World War III will be fought, but World War IV will be fought with sticks and stones. )」と述べている。
この発言の意図は、「第三次大戦ではどういうものか具体的には分からない」ものの、恐らく「それまでの文明を破壊しかねない超兵器の応酬となる」ためこれまでの文明は滅亡、結果「原始レベルまで文明レベルが衰退してしまう」という予測であるとされる。
他にも文明滅亡とまではいかなくても、「超兵器があまりにも危険すぎるために超兵器やそれに通じる技術の全てを放棄、或いは封印」した結果、原始的な戦い方になるとも言われている。
「第三次世界大戦」作品
フィクションにおいてもこの題材はよく用いられる。無論架空戦記などの戦争自体を扱ったものも存在するが、多くは核戦争後の荒廃した世界を扱っているものが多い。
- 『世界大戦争』
- 『ターミネーター』
- 『未来少年コナン』
- 『サイボーグ009』
- 『Call of Duty:Modern Warfare 3』
- 『Steins;Gate』
- 『AKIRA』
- 『北斗の拳』
- 『OZ』
- 『ガングリフォン』
- 『攻殻機動隊』
- 『マジンサーガ』
- 『マクロスシリーズ』
- 『狂四郎2030』
- 『NEEDLESS』
- 『銀河英雄伝説』
- 『未来警察ウラシマン』
- 『1984年』
- 『夏への扉』
- 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
- 『Vフォー・ヴェンデッタ』
- 『リベリオン』
- 『マッキーの冒険』
- 『とある魔術の禁書目録』
など多数
コマンドー(ボソッ