恋する小惑星
こいするあすてろいど
みつけたい かなえたい 2人の約束の────
概要
芳文社の4コマ漫画雑誌「まんがタイムきららCarat」で連載されている漫画作品。天文・地質などの地球科学を題材とし、主に地学部の部活動を行う主人公たちの姿を描く。
タイトルの「小惑星」はドイツ語または英語訳のAsteroidに由来し「アステロイド」と読む。
天文学や地質学に関する諸々の雑学なども多く、またJAXAの筑波宇宙センターなど、実在する天文・地質学に関わる施設が何度か作中に登場している。
作者はQuro。2017年3月号から連載開始。
登場人物
星咲高校地学部
- 木ノ幡みら(このはた みら)
CV:高柳知葉
ふたりの主人公の片割れ。天文班の1年生 (劇中1年目) 。天真爛漫・直情行動型の性格。
幼い頃、アオと名乗る少年と星空を見る中で、自分と同じ名前の星があること、アオと言う名前の星が無いことを知り、アオという名の星を見つけるべく新しい小惑星の発見という夢を約束し、以後天文学に興味を持った。
元々天文部に入部を希望していたが、入学の年に天文部は地質研究会と合併し「地学部」になっていたため、ショックを受けつつも地学部に入部し、そこで前述の約束を果たしたあおと再開する。
- 真中あお(まなか あお)
CV:山口愛
ふたりの主人公の片割れ。天文班の1年生 (劇中1年目) 。幼い頃みらと小惑星発見を約束した本人。実は少年ではなく少女であった。
かつては「おしゃべり」なイメージを持たれていたが、小6の頃のとある言い間違いが原因で話すことが苦手な性格となってしまう。そのため現在のイメージは「クールビューティー」だが、みらのこととなると思わずにやけてしまうことも。
- 猪瀬舞(いのせ まい)
CV:指出毬亜
地質班の2年生 (劇中1年目) 。後に地学部の次期部長となる。地図が好きで、地図に沿って街の飛び地などを探検するのが趣味。ただそちらに気が散りやすく、目的地に到着する前に迷子になってしまうこともある。あだ名は「イノ(先輩)」。
小柄で小心な性格だが、その分体力は人一倍ある。文化祭で桜に地質図を紹介されたことがきっかけで入部した。桜のことを尊敬している。
撮る写真はブレブレなことが多い。
- 桜井美景(さくらい みかげ)
CV:東山奈央
地質班の3年生 (劇中1年目) で地学部の副部長(後、引退)。
あだ名は「桜(先輩)」。皆のツッコミ役でもある。真面目な性格で、モンローたちが昨年行っていたセクシー路線の出し物に怒っていたほど。そのモンローとはなんだかんだで仲が良い。
同時にツンデレ傾向も強く、素直になったら「天変地異の前触れ」とまで言われた。
地質学の知識も豊富でその愛は本物だが、それ故に空回りすることも多い。また初期はみらやあおを地質班に勧誘するような一面もあった。
地頭も地学部では一番良いようで、大学には推薦で合格している。
余談だが、中の人は主題歌の歌唱者でもある。
- 森野真理(もりの まり)
CV:上坂すみれ
天文班の3年生 (劇中1年目) で地学部の部長(後、引退)。おっとりした性格で、皆のお姉さん役・まとめ役。
あだ名は「モンロー(先輩)」。名前の他、ホクロとおっぱいから取られた。その通り巨乳であり、お色気担当でもある。昨年の天文部時代最後の文化祭では「セクシープラネタリウム」と称しバニーガールのコスプレで接客を行っていた。
将来は宇宙飛行士となり、祖母が購入した月の土地に降り立つのが夢。
- 七海悠(ななみ ゆう)
CV:諸星すみれ
気象班の新入生 (劇中2年目)。真面目で正直者。入部3年前に伯母の家が洪水の被害に遭い、復旧を手伝った経験から気象学に興味を持っている。甘党。あだ名は「ナナ(ちゃん)」。
- 桜井千景(さくらい ちかげ)
CV:小原好美
地質班の新入生 (劇中2年目)。桜井美景の妹。姉の影響から石が好きであり、他に占いやパワーストーンといったオカルトにも詳しい。作中では水晶のさざれ石を使ったジオマンシーも披露している。あだ名は「チカ(ちゃん)」。
- 遠藤幸(えんどう ゆき)
CV:Lynn
地学部顧問。
みら達を部室に紹介した後空き室で寝ていたり、バーベキューをやりたがるなど不真面目そうな描写も多いが、根は真面目で努力家らしい。教師になり立ての頃は苦労も多かったらしい。
近所のおじいちゃん・おばあちゃんたちには今でも暖かく見守られている。実の祖父も天文好きで、農家ではあるのだが農協の帽子の「JA」のロゴに自分の手書きで「XA」を足して被っている(そのため一瞬みら達にJAXAの職員と思われた)。なお幸の実家は、幸が合宿の宿代を浮かせるために登場している。
スズヤベーカリー
- 鈴矢萌(すずや もえ)
CV:上田麗奈
星咲高校1年生 (劇中1年目) でみらの幼馴染。あだ名は「すず(ちゃん)」。パン屋が忙しく地学部には入部していないが、文化祭の時には率先して手伝ってくれる。料理が非常にうまい。
みらに悪い虫がつかないか常時観察しており、近寄ってくる男の子に嫌がらせをするほどであったが、あおのことは「カワイイ女の子」なので許している。他に女の子のアレやコレの色んなデータ(3サイズから髪の香りまで)を採集しており、これが趣味らしい。
- 鈴矢芽(すずや めぐ)
CV:依田菜津
中学3年生 (劇中1年目) で鈴矢萌の妹。あだ名は「メグ(ちゃん)」。バレーボール部所属で背が高い。語尾に「ッス」と付けて話す。
- 鈴矢花(すずや はな)
CV:篠原恵美
鈴矢萌と鈴矢芽の母親。アニメでは第3話で初登場。パン屋で働いている。
新聞部
- 伊部小百合(いべ さゆり)
CV:古賀葵
新聞部の2年生で、イノのクラスメイト。あだ名は「イヴ(ちゃん・先輩)」。
- 宇佐美綾乃(うさみ あやの)
CV:中島愛
新聞部の1年生で、あおのクラスメイトかつ、イヴの後輩。
みらとあおの家族
- 木ノ幡みさ(このはた みさ)
CV:渕上舞
星咲高校3年生 (劇中1年目) で生徒会長。みらの実の姉である。
あだ名は特に無いが、すずからは「みさ姉」と呼ばれている。すずにとって憧れの存在。
女騎士か政治家かと感じるような喋り口調で大人物感があり、生徒会長を務めているだけあって才女。妹のみらとは頭の出来が相当違うため、周囲からは本当に姉妹かと疑われたほど。
反面数値化されていないことが苦手なようで、地学部の文化祭の出し物(地学部カフェ)としてパンケーキを出された際は適当な食レポとなってしまっていた。
- 木ノ幡夕子(このはた ゆうこ)
CV:西村ちなみ
みらの母親。アニメでは第6話で初登場。あおの母親である詩織とも親交がある。
- 木ノ幡旭(このはた あきら)
CV:堀総士郎
みらの父親。アニメでは第6話で初登場。
- 真中詩織(まなか しおり)
CV:川澄綾子
あおの母親。アニメでは第1話で初登場。
TVアニメ
2019年2月28日、アニメ化決定が発表され、公式サイトとTwitterが始動した。
同年7月26日、放送時期が2020年1月放送開始であることが発表され、併せてティザービジュアルとメインスタッフが公開された。
同時にティザー状態だった公式サイトもリニューアルされている。
TOKYOMX、サンテレビ、KBS京都、AT-X、BS11、テレビ愛知にて放送。
制作スタッフ
監督 | 平牧大輔 |
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シリーズ構成 | 山田由香 |
キャラクターデザイン | 山崎淳 |
アニメーション制作 | 動画工房 |
アニメ放送開始直前の2020年1月3日にはソーシャルゲーム『きららファンタジア』への参戦が発表され、同年3月13日に実装された。
実装時はみらとあおだけだったが、同年10月27日のイベント『ハロウィンの怪盗伝説』でハロウィン衣装のイノが実装される。
2021年2月10日のイベント『愛のバレンタインチョコバトル』ではみら【バレンタイン】、2021年2月25日のイベント『復讐のホワイトデーコロシアム』ではあお【ホワイトデー】がそれぞれ実装される。
(イベント内で合同でキャンプを行った『ゆるキャン△』組も、同様になでしことリンがバレンタイン、ホワイトデーの限定キャラとして実装されている縁を持つ。)
2021年8月5日のイベント『サマーナイト・リゾート』で水着衣装の桜とモンローが実装され、初期の地学部メンバーが全員実装される事となった。
余談
なお、作者のデビュー作「織姫ナンバー2」(まんがタイムきららcarat 2015年8・9月号掲載2話連続読切、後に本作の原作漫画第3巻に収録)も地学部を題材とした作品であった。
なお、彗星を新発見しても発見者の名前はつくが、それは基本苗字であり、また先行して見つけた三名の名が自動的に刻まれるシステムである。
一方の小惑星は命名権が発見者にあるとされ、10年以内に、一定のルールに従うという条件下で、発見者が名前をつけることが出来る。このことがみらとあおが小惑星発見の夢を約束したきっかけである。
ミラという名の星は、地球から約300光年離れた恒星として実在する。星の活動によって膨張・収縮が繰り返される脈動変光星の一種で、また実は連星(二重星)である。ついでに言えば、この星が属する星座「くじら座」付近を天体観測すると、よく小惑星が通り過ぎる。
また、既に小惑星にはミラの名前がついたものが存在する。ず、ずるいぞ!
なお、2020年秋までに開発された、すばる望遠鏡HSCデータから小惑星を検出・発見報告する実際の小惑星検出アプリの名に「COIAS(COmmon! Impacting ASteroid)」の名が採用されている。これは…?
関連動画
PV第1弾
PV第2弾
きららファンタジア参戦決定CM
関連タグ
TVアニメ
関連作品
- Planetarian…製作支援の企業が星空繋がりで一部同じである。また、アニメ第3話最初の方に星空年鑑が映っており、その本の表紙がPlanetarian特集回となっており、ほしのゆめみ が写っている。
- 私に天使が舞い降りた!…アニメ制作会社が同じ動画工房であり、本作のアニメの1年前に放映されたアニメ作品。制作スタッフ、サントラ盤製作音楽ソフトメーカー、一部キャスト、ネット局の大半が共通。
- らき☆すた…アニメ版で鷲宮神社が登場するつながり(原作では神社名は明記されていない)。実際に鷲宮神社にて両作品が並んだイラストを描いた絵馬もちらほらと見られる。