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松本零士の編集履歴

2022-08-25 12:36:06 バージョン

松本零士

まつもとれいじ

「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」、「宇宙海賊キャプテンハーロック」他で有名な日本の漫画家。

プロフィール

本名:松本 晟(まつもと あきら)

1938年1月25日福岡県久留米市生まれ。(なんと、あの石ノ森章太郎誕生日全く同じである(出生地は勿論異なるが)。占星術に詳しいどなたかに、是非ともホロスコープを読んでみてもらいたいものである。)

妻も漫画家である牧美也子


数多くの名作を残している間違いなく漫画界の巨匠の1人だが、宇宙戦艦ヤマトの著作権関係や槇原敬之の歌詞絡みで様々な衝突を引き起こしてきたトラブルメーカーでもある。


若手時代はトキワ荘に下宿し、藤子不二雄ちばてつやら後期組の先輩として腕を磨いた。

日本の漫画・アニメ界に「スペースファンタジー」というジャンルをぶち立てた、SF漫画の巨人。

宇宙空間を「未知の空間」から「壮大なドラマの舞台」へと昇華させたのは、日本のサブカルチャーにおいてはこの人の功績も大きい。


日本の漫画文化に対する貢献から、紫綬褒章、旭日小綬章を得ている。


人物

経歴

父親は叩き上げの軍人で陸軍少佐にまで登り、陸軍航空隊でのテストパイロットも務めた松本強。

戦後は「敵国の兵器に乗るつもりなどない」と自衛隊(当時は警察予備隊)への勧誘を蹴って赤貧に落ち、幼少期の零士氏もその生活を共にしていた。だが父の誇り高い姿に感化され、漫画家となってからは父の男らしい性格をモデルにしたキャラクターを幾人も世に送っている。

母は教師で、よく自分の宿題を細かく添削してくれたという。頑固一徹の父に苦労させられつつ、それに耐えて家族を支える姿を間近で見ていた。


そんな中で海野十三をはじめとしたSF作品に親しみ、小学生時代に手塚治虫の作品群に出会って漫画の世界に魅せられるようになった。

高校時代に『少年漫画』の応募に当選してデビューを飾ると、卒業後に少女漫画家「松本あきら」として連載を持つようになって上京する。

1971に『男おいどん』がヒットし、講談社出版文化賞を獲得。

さらに1978年に『宇宙戦艦ヤマト』の企画会議に参画し、当初メカニックデザイン担当だったところをアニメ制作に強い意欲を見せたことで全面的に監修する立場となる。その後の『銀河鉄道999』や『キャプテンハーロック』などのスペースオペラ作品のヒットを牽引するも、『クイーン・エメラルダス』を企画化するころにはブームが終焉し、企画の頓挫から以後はアニメ化されることは無くなった。


一方で、1980年あたりから宇宙開発に関連する団体に積極的に加盟して役職を務め、漫画家としては自身の作品群の総括に入るなど、舞台袖でのまとめ業に取り掛かっていく。

90年代になると、松本零士作品で育った世代がアニメーターとして出世し、再び自らの作品がアニメ化されるようになった。

2000年以降は表舞台に立つことを控え、宝塚造形芸術大学の客員教授となったり、夫婦で作品展を開くなどして穏やかな活動に終始している。

2019年に訪問先のイタリアで体調を崩して病院に搬送されたが、大事に至らず数日で退院し、日本に帰国している。


性格

宇宙へのあこがれが強いロマンチスト。

一方で「実在する兵器については、写真や設計図等を基に忠実に描く」ことをモットーとしている。

その性質は下記の作風でも随所に現れている。

頑固一徹の軍人肌の父に育てられた影響か、自身の信奉するものには強いこだわりを見せる。

……強すぎて、いろいろとそこら辺で揉め事を起こしているのは、もはやご愛敬。

戦艦大和が坊ノ岬沖で発見された際、船体が前後に断裂して転覆していたと知るや、泣いて悔しがったというエピソードは有名。

トキワ荘の貧乏時代に猿股に生えた謎のきのこ(のちにヒトヨタケと判明)をちばてつやに炒めて食べさせるといった、昭和ならではのヤンチャエピソードも持っている。


クラシック音楽の愛好家で、特にリヒャルト・ワーグナーの作品群には強い影響を受けたと語る。

この辺りについても、作品の各所で滲み出ている模様。


作風

手がけるジャンルとしては戦記、SF、ダメ男の日常等が多いがその他にも多くのジャンルを手掛けている。

風呂敷を広げるのは上手いが畳むのは下手糞とも言われ、長編は尻すぼみになりがち。

ただし代表作である銀河鉄道999は一つの惑星で一つの短編を作るような作風だったのが功を奏したのか、はたまたアニメスタッフのおかげか氏の作品では非常に美しく終わる事が出来た名作。

ただし、よせばいいのに続編を描いた結果こちらは終われるか不明。連載中断中だが高齢の身であるため他の未完作品の中に入る可能性が非常に高い。


いちゃもんをつけられやすい体質

氏が最初にぶつかったのが1960年代後半~1970年代当時日本で幅を利かせていた左翼市民運動である。『宇宙戦艦ヤマト』や『999』で爆発的に名前が売れた結果、過激な悪書追放を要求する市民団体に目をつけられ、戦争賛美の戦争マンガ家に仕立て上げられてしまう。実際には『戦場まんがシリーズ』(後の『ザ・コクピット』)は戦争に対して悲観的な作品が多いのだが(コメディで笑い飛ばしている話が多いのは弟子の新谷かおるの『戦場ロマンシリーズ』)、この頃の悪書追放運動家と言うのは「見たくもない醜悪な内容」ということで本当に読んでいない


元々、松本氏は手塚治虫の後輩格で、手塚治虫のアシスタントをしていたこともあり、トキワ荘後期組(藤子不二雄など)の先輩格でもあった。しかし、左派に擦り寄られやすい作品を描いていた手塚と、左派に嫌われた松本は、このあたりを契機に別の道を往くことになり、松本は直弟子の新谷かおる(この人も先の作品の他、『ファントム無頼』など実在する軍をテーマにした作品が多い。その孫弟子となるゆうきまさみ島本和彦らとともに右派漫画家とも言える独自の派閥を形成するようになった。ただし新谷はもちろん、ゆうきや島本も手塚のことを慕っている。


そんなことがあってか、吹っ切れたのか、あちこちで奔放な発言をしてはツッコまれるようになった。その一方で、愛知県の一区域にて行われた絵葉書コンテストによる平和推進活動や、東京都にて行われた自殺防止活動などにも携わったようで、一部の新聞にてその活動内容に関する文章が掲載されたこともある。


関連タグ

漫画家 著作権

作品

宇宙戦艦ヤマト 銀河鉄道999 宇宙海賊キャプテンハーロック

男おいどん クイーン・エメラルダス 超時空戦艦まほろば

ザ・コクピット 惑星ロボダンガードA


ネタ

計器(松本メーター) 戦闘機 男のロマン サルマタ/サルマタケ ビフテキ 美少年 ラーメン

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