ホープフルステークス
ほーぷふるすてーくす
基本データ
地方所属馬は、同年の東京スポーツ杯2歳ステークスと京都2歳ステークスのどちらかで2着以内、またはJRAの2歳芝重賞で優勝した場合に本レースの優先出走権が付与。
概要
2023年現在、大阪杯と同じくJRAのGⅠレースとしては最も新しい。
名称の「ホープフル」は、英語で「希望に満ちている」などを指す「Hopeful」に由来する。
1984年創設の3歳牝馬限定重賞「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」を前身とする(名称は当時のスポンサーである現日経ラジオ社の愛称に基づく)。
1991年、牡馬と牝馬の路線区別化で阪神3歳牝馬ステークス(現阪神ジュベナイルフィリーズ)が創設。
これに合わせてたんぱ杯では牡馬とせん馬限定戦に変更(2000年に牝馬も出走可能となる)。
距離を2,000mに延長、名称も「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」とした。
その後2001年馬齢表記が国際基準に変更された事に伴い、「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」改名。
2006年には日経ラジオ社の愛称が「ラジオNIKKEI」に変更されて、「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」となる。
2014年、2歳中距離路線の改革も相まってそれまで中山競馬場開催の朝日杯フューチュリティステークスと交換というかたちで会場を変更。
同時に現在名に改称し、GⅡに昇格。
そして2017年にGⅠに昇格し、2歳中距離王決定戦として位置づけられている。
以降は12月28日開催となり、一年で最後に行われるGⅠレースとなっている。
歴代優勝馬
太字はその後クラシック・古馬GⅠウィナーとなった馬である。
回次 | 開催年 | 優勝馬 |
---|---|---|
ラジオたんぱ杯3歳牝馬S | ||
1回 | 1984年 | ニホンピロビッキー |
2回 | 1985年 | ダイナカンパリー |
3回 | 1986年 | ドウカンジョー |
4回 | 1987年 | プリンセススキー |
5回 | 1988年 | タニノターゲット |
6回 | 1989年 | レガシーワイス |
7回 | 1990年 | イソノルーブル |
ラジオたんぱ杯3歳S | ||
8回 | 1991年 | ノーザンコンダクト |
9回 | 1992年 | ナリタタイシン |
10回 | 1993年 | ナムラコクオー |
11回 | 1994年 | タヤスツヨシ |
12回 | 1995年 | ロイヤルタッチ |
13回 | 1996年 | メジロブライト |
14回 | 1997年 | ロードアックス |
15回 | 1998年 | アドマイヤベガ |
16回 | 1999年 | ラガーレグルス |
17回 | 2000年 | アグネスタキオン |
ラジオたんぱ杯2歳S | ||
18回 | 2001年 | メガスターダム |
19回 | 2002年 | ザッツザプレンティ |
20回 | 2003年 | コスモバルク |
21回 | 2004年 | ヴァーミリアン |
22回 | 2005年 | サクラメガワンダー |
ラジオNIKKEI杯2歳S | ||
23回 | 2006年 | フサイチホウオー |
24回 | 2007年 | サブジェクト |
25回 | 2008年 | ロジユニヴァース |
26回 | 2009年 | ヴィクトワールピサ |
27回 | 2010年 | ダノンバラード |
28回 | 2011年 | アダムスピーク |
29回 | 2012年 | エピファネイア |
30回 | 2013年 | ワンアンドオンリー |
ホープフルステークス(GⅡ) | ||
31回 | 2014年 | シャイニングレイ |
32回 | 2015年 | ハートレー |
33回 | 2016年 | レイデオロ |
ホープフルステークス(GⅠ) | ||
34回 | 2017年 | タイムフライヤー |
35回 | 2018年 | サートゥルナーリア |
36回 | 2019年 | コントレイル |
37回 | 2020年 | ダノンザキッド |
38回 | 2021年 | キラーアビリティ |
39回 | 2022年 | ドゥラエレーデ |
騎手のGⅠ勝利記録
2023年現在、ベテランのスター騎手である武豊が唯一勝利経験のないJRAの平地GⅠレースである。
ただし同氏は前身でGⅠ昇格前のラジオたんぱ杯、ラジオNIKKEI杯時代に5回優勝している。
同名のOP競走
現行の本レースとは別に同名のオープン特別競走が1988年から2013年まで開催されていた。
会場とコースは同じく中山競馬場の芝2,000mであったが、JRAはこちらを前身の一つとはしていない。
主な優勝馬にウイニングチケット(1992年)、エアシャカール(1999年)、トーセンジョーダン(2008年)、ベルシャザール(2010年)等がいる。
ゲーム作品において
アプリゲーム『ウマ娘プリティーダービー』で本レースをモデルにした試合が登場。
育成モードで初心者が目標未達成でゲームオーバーの壁となりやすく、一部からは「ホープレスステークス」とも呼ばれる。
また史実で当時のラジオたんぱ(NIKKEI)杯とOP戦のホープフルSのどちらかの優勝馬をモデルにしたキャラクターは、GⅠのホープフルSが目標通過地点なっている事が多い。