「そうだ、俺もレトロの男だ。古くから有る優しい心ってのは大切にしなきゃ!」
演/CV:佐藤正宏
概要
第24話『笑う懐かし男!!』に登場。
マシン帝国バラノイアが開発したマシン獣で、自称「バラノイア帝国最高のマシン獣」。閣下と言うだけあってカイゼル髭を生やした軍人と言うべき姿を持ち、頭にナポレオンのような帽子を被っている他、左胸にいくつもの歯車型の勲章を身に着けている。おまけに何故か右腕の先がフックになっている点も見逃せない。
自身の名から「最高」と自称しているものの、他のマシン獣と比べて特別優れた戦闘能力も特殊能力も持っておらず、精々駄菓子屋の老婆や力車引き、紙芝居屋、胸に勲章が沢山ついた礼服の男に風鈴屋、丹下左膳、鞍馬天狗という具合に7種類の姿に化けられる程度。戦闘ではサーベルや拷問器具を武器に戦うが、やはり並のマシン獣と同等の強さでしかない。
何故か丸尾桃をつけ狙い、どうやって調べたのか、彼女の趣味を作戦に利用することでオーピンクを仕留めようとする。
活躍
礼服を着た男性の姿で現れると、浴衣で下町の神社にお参りに来ていた桃に接触。「姉ちゃんはこの下町の生まれで、夏休みに故郷に帰って来た。どうだい図星だろ?」と話し掛けるも、その時は軽くあしらわれる。
その後、桃が子供の頃に世話になったトキと言う老婆のいる駄菓子屋に訪れると、今度は紙芝居屋の親父に変身して現れる。そして食べた者を己の意のままに操る水飴を配ると同時に、子供達にピンクが無様に敗北し釜茹でにされてしまう内容の紙芝居を読み聞かせた。
すると既に水飴を口にしていた子供達は桃とトキに悪戯をし、「バラノイア帝国万歳!」と叫んだ。
まんまと子供達を傀儡に仕立て上げることに成功し、怒った桃が子供達を追うや、再び礼服姿の男に化けて現れ、ベーゴマを回すことで彼女を異次元空間へとワープさせる。
レトロな下町の異空間を背景に、バラカッカは桃の趣味を利用して仕留めるという自身の旨と共に正体を明かして襲い掛かる。咄嗟にオーピンクに変身して応戦する桃を異空間で翻弄するも、閃光ミラクル気功弾で反撃され、現実世界への脱出を許してしまう。
その後、再び紙芝居屋の姿で子供達の前に例の水飴を配り、『オーピンクの最期!!』と書かれた紙芝居を見せると、バラカッカは再度子供達を操って桃を襲わせる。
メンコを投げつけることでまたも彼女を異空間へワープさせると、今度は丹下左膳や鞍馬天狗に化けて翻弄。どうにか駄菓子屋の前に戻って来ると、今度はトキを縛って監禁した上で本物になり替わり、桃の首を締め上げてとうとう彼女の捕縛に成功した。
森で縛り上げて釜茹でにしようとするバラカッカだったが、そこへ吾郎達4人と彼等に解放されたトキが登場。
「こんな立派な口髭つけて、勲章までぶら下げて、あんたには心って物がないのかい!?」と説教されたのを受け、上記の台詞と共に桃を解放してしまう。
するとそこへアチャとコチャがバーロ兵を引き連れて現れたため、バッカスフンドの命令を思い出したバラカッカはマシン獣としての正体を現し、改めてオーレンジャーを倒そうとする。
サーベルを振るって攻撃し、ピンクを拷問器具の鎖で羽交い絞めにするも、レッドのスターライザーで鎖を切られて助け出されてしまい、ピンクからも疾風超力ディフェンサーで反撃された後、ジャイアントローラーを喰らって敗北する。
その直後にアチャの投げ飛ばしたコチャによって巨大化させられ、巨大戦を展開するも大して活躍も出来ぬままレッドパンチャーからのラッシュに押され、超力ヘッドチェンジでキャノンヘッドに変わったオーレンジャーロボの超力モアキャノンを受け、怯んだところに両者が合体したバスターオーレンジャーロボから止めのビッグキャノンバーストを叩き込まれて爆散した。
余談
モチーフはナポレオン・ボナパルト。
バラカッカが登場した第24話は、脚本を担当した高久進氏が特撮ヒーロー番組で手掛けた最後の脚本回となった。尚、高久氏は第11話の脚本も担当したが、いずれも桃の主役回である。
演者の佐藤氏は昨年の『忍者戦隊カクレンジャー』でもムジナの人間態と声を演じていた。それ以降スーパー戦隊シリーズへの縁は無いが、東映特撮では2年後の『ビーロボカブタック』にて吉祥寺龍之介役で出演している。
関連タグ
サボテン将軍:『五星戦隊ダイレンジャー』に登場した怪人で、同じく自身の勲章を自慢した繋がり。エピソードの脚本を高久氏が担当している点も共通。
バケネコ(カクレンジャー):昨年登場した怪人で、こちらも脚本家&戦隊ヒロインを釜茹でにしようとした繋がり。
ストーカー刑事アベル:『未来戦隊タイムレンジャー』の怪人で、こちらも同じく戦隊ピンクを執拗につけ狙った。
炭火焼オルグ:『百獣戦隊ガオレンジャー』に登場する怪人で、彼の登場回でも前述の『リンゴの唄』が流れている。