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学歴社会の編集履歴

2023-08-16 10:47:45 バージョン

学歴社会

がくれきしゃかい

学歴を基準に評価する社会。

概要

その人の学歴を基準にして評価する社会。高学歴である大卒、それも難関大学卒ほど評価される。


学歴は世界的に通用する評価基準である。どこの国でも大学を出ていない移民は単純労働者扱いされるため、海外移住を考えているなら高学歴は最大の武器となる。


学歴フィルター

日本の就活における用語で、書類選考などで学歴に合致しない大学生を無条件で落とすものである。そのような企業は就活生の間でが流れるが、"親切"な担当者は、説明会や会社訪問の時点で学歴フィルターの存在をやんわりと教えてくれる。しかし、書類選考を通り、面接などに進んでも、最終的にはどこかで落とすことが前提となっていると噂される企業もある。


ちなみに、高卒の場合は学校による学歴フィルターは存在しないことが多いが、高卒という学歴自体にフィルターがかかり、就職先や職種が限定される。一部の中小企業では、高卒者を採用して大卒者を落とす「逆学歴フィルター」の存在が噂されることもある。


なお日本は世界的に見ると実は学歴社会の度合いが弱い方の国らしい。(アメリカ合衆国韓国などは日本以上の超学歴社会である)


海外の事情

韓国大韓民国

韓国では大企業の力が非常に強く、日本のような中小企業が殆ど育っていないため高卒の就職先がきわめて少ない。また、ブルーカラーガテン系)の人々に対する職業差別の意識が日本より著しい。そのため必然的に大卒資格の価値が日本より高くなっている。

また韓国は日本以上に学閥を重視する社会であるため、ソウル大学校などの有名大学の人気が非常に高い。


アメリカ合衆国

よく「アメリカは実力がものをいう国」と言われることが多いが、実は「学歴も実力のうち」というのが常識であり、韓国ほど極端ではないが日本以上の超学歴社会である。

「アメリカは実力主義だから学歴なんか関係ない」というのは大きな誤解である。


確かにアメリカは日本や韓国ほど学閥が強い国ではないため卒業した大学のブランド名はあまり重要ではないが、大卒資格の価値はとても大きく、最終学歴が大卒の人と高卒の人の平均年収の差がとても大きいのである(日本は大卒と高卒の収入の差が比較的小さい)。

これには理由があって、アメリカは人権に対する意識が日本より高く人種(白人か黒人か黄色人種か)や性別(男性か女性か)、生まれた家による差別は決して許されないが、学歴による人間の区別は問題ないと判断されているからである。人種や性別、実家は生まれつきの要素であり努力で変えられるものではないが、学歴は個人の努力次第で低学歴にも高学歴にもなれるという側面があるのである。

特にアメリカは日本と違って多民族国家であるため、それぞれの民族の価値観が異なるという問題点がある。だが学歴や資格は人間を評価する物差しとして分かりやすいため重要視されている。移民がアメリカで働くために必要な就労ビザも、基本的には大卒以上であることが取得のための条件となっている。


またアメリカは日本のような天皇家(他の国でいう王家)が存在しない代わりに学歴によってほぼ身分が決まる階級社会である。もっとも、江戸時代の日本のような士農工商ではなく、その人の努力次第で上にも下にも行けるという健全な階級社会ではあるが。

むしろ学歴によってほぼ身分が決まるということはアメリカが先進国であるという証拠であるとも言える(発展途上国失敗国家では未だに生まれた家で身分が決まる事例が少なくない)。


アメリカでは無名の大学(俗にいうFランク大学)であっても卒業できれば「高卒よりは良い」という評価になる。これはアメリカの大学は入学難易度はそれほど高くはないものの、日本と異なり卒業するのはとても難しく、実力が無いと卒業できないという理由があるからなのだ(だから実力社会でもある)。ペーパーテストの成績だけでなく人間性も優れていないと卒業できないのである。

そして繰り返すがアメリカの場合、大学のブランド名はあまり重要では無く、むしろ「大学で何を学んだか」の方が重要視される。だから無名大学出身であってもその人の努力次第では高評価を得られるのである(逆に日本ではその人が何を学んだかよりも、どの大学を卒業したかの方が重要視される)。

もっともアメリカの場合は学歴と実力が強い相関関係にあるため、超学歴社会だったとしても文句は出にくいという一面もある(逆に日本の大学は医学科薬学部など一部の学科を除いて卒業するのが簡単であるため必ずしも学歴と実力が比例しないという問題点がある)。


そしてアメリカでは高度な知識を要する職業に就く場合は学部卒ですら相手にされず、大学院まで行くのが常識となっている。

特に医者は日本のような医学部は存在せず、一度大学を卒業してから大学院で医学教育を受けるという流れになっている。


またアメリカでは上にのし上がるためにも基本的には高い学歴が必要になる。例えば日本の自衛隊の幹部は高卒の人が少なくないが、米軍の幹部は大部分が大卒以上の学歴を持っているのである。


ごく稀にビル・ゲイツスティーブ・ジョブズイチローなどのように大卒資格が無くても社会的地位が高い人もいるが、それは彼らに「学歴に頼らなくても良いほどの特別な才能」があったからであり、これが無い人の場合はなるべく大学に行くべきと言われている。


アメリカは日本とは比較にならないほど奨学金制度が充実しており、貧しい家庭の子供でもやる気さえあれば簡単に給付型(返済不要タイプ)の奨学金を貰うことができる。なので「家が貧しいから」という理由で大学進学を諦める人は少ない(逆に日本の奨学金は多くが返済が必要なタイプ)。実際、アメリカの多くの若者が軍隊を志願する理由として「奨学金を貰って大学に行くため」というのがあげられる。

また日本では新卒かつ若くなければ大卒資格はそれほど強いものではないが、アメリカでは大卒資格がとても強いため、社会人になってから大学で学び直す人も多い(日本ではまだまだ少数派)。


また、アメリカでは学歴が低いほど平均寿命も短いそうです。(ちなみにアメリカ人の平均寿命は先進国では最下位)


関連項目

学歴 就活 小卒 中卒 高卒 大卒 院卒 学歴差別 超学歴社会アメリカ

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