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カナン星人ハービーの編集履歴

2023-08-20 07:55:39 バージョン

カナン星人ハービー

かなんせいじんはーびー

『ウルトラマンブレーザー』に登場するカナン星人

DATA

別名:オーロラ怪人
身長:1.8m
体重:62kg
CV:竹内絢子
スーツアクター:岡部暁

概要

ウルトラマンブレーザー』第6話「侵略のオーロラ」に登場したカナン星人の1人。


仲間のカナン星人と共に地球侵略及び、オーロラ光線による機械の反乱による人類滅亡を画策。その中でアースガロンの開発者の1人であるSKaRD隊員のバンドウ・ヤスノブと接触し、彼を仲間に引き入れようとする。


武器は機械に宿る負の感情を具現化してコントロールするオーロラ光線と、それを発射する光線銃(それにより、ヤスノブの家の近所のコインランドリー洗濯機クルル』に心が芽生えると同時に、アジトへのテレポート装置になった)。


『袖ヶ咲(そでがさき)風力発電所』の風車偽装した宇宙船アジトを拠点としている。


人物像

感情表現が明瞭かつ一人称が「僕」なのも合わさり、全体的に幼い印象を与える。

『地球侵略』を謳いながらも、ハービー個人は地球の言語には非常に興味津々であり、「一緒に来なよ!」と「服を着なよ!」を掛けたダジャレ披露していた(ただし、反応はお察しの通りであり、ヤスノブからも「おもんな」とあしらわれた)。

また「ヤスノブが自分達の仲間になる」と楽観視し、カナン星人の民族衣装を用意し着させようとする等、早とちりと思われる一面も。


しかし、ヤスノブが自らの誘いを断わるや一転、ヤスノブが構えた23式電磁小銃を無力化する、オーロラ光線を照射したアースガロンを操作し破壊活動を実行するなど、やはり侵略者か強硬な本性を見せつけた。

また、ヤスノブに対し「機械にも心がある」と訴えながら、当のハービーはパフォーマンスで心を発露させた『クルル』を無視し放置すると、実際は「心があろうがなかろうが所詮は機械」と割り切るような姿勢を見せている。

そもそも、機械が持つ負の感情のみを持ち取り上げ、それ以外の感情を触れない辺り、その本性に拍車をかけている。


ただ、この「相手を甘く見る」姿勢は戦いにおいてあってはならない欠点であり、結果的に後述の大失策に繋がってしまう事態に陥る。


活躍

世界中をオーロラ光線で覆う計画の最中、第4話レヴィーラ戦でアースガロンを発見して、第5話ドルゴ戦にてアースガロンにオーロラ光線を浴びせてシステムを掌握。

更に上空にオーロラそのもののオーロラ光線を発生させて機械の暴走を誘発、地球侵略のテストを行っていた。


その後、侵略計画を本格的に始動すべく、コインランドリーでヤスノブと接触しカナン星の事情や、「創造主よりも優れた能力を持ちながら『道具』として酷使される不遇に機械は負の感情を持つ」とのカナン星の持論について話しながら、彼を仲間に引き入れようと誘うもヤスノブはこれを拒否。

この返答を聞いたハービーは実力行使に移行し、オーロラ光線を本格展開すべくアジト防衛の為にアースガロンを起動して操り、追跡してきたSKaRDの面々を苦戦させる。


だが、アースガロン奪取を果たした油断からか、心を発露させた洗濯機『クルル』を放置した結果、『クルル』を説得したヤスノブに自分達のアジトの侵入を許す、ヤスノブの言葉を信じ『クルル』に懇願したゲントによりアジトの所在がバレるなどの多数のヒューマンエラーを犯し、せっかくの優位性を失ってしまった。

特にヤスノブが自身のアジトに侵入した際は、銃撃戦で仲間を失ってしまう状況に追い込まれるも、ヤスノブの背後を取って武器を奪い、彼の抵抗する手立てを失わせた。


しかし、アースガロンはゲントが変身したウルトラマンブレーザーに足止めされ、更にヤスノブが「機械には【心】がある」のを信じ、アースガロンに必死に呼びかけたため、アースガロンの洗脳が解かれる想定外の事態が発生。


「どうした……?。戦え! 戦うんだアースガロン!!」


アースガロンに命令するも機能も停止したアースガロンはピクリともせず、更にブレーザーのこれまでにない怒りを感じさせる眼光をモニター越しに向けられたハービーは完全に戦意を喪失し、アジト兼宇宙船を竹とんぼ風に変形させて逃走を試みたが、ブレーザーは見逃さず身体を大きく捻って投擲された勢いで、光の刃状に変形したスパイラルバレードが直撃、宇宙船を真っ二つになって撃破された。


その後、上空のオーロラも消え、暴走した機械は元に戻った。


余談

作中ではカナン星人同士の会話にカナン星の言葉(宇宙語)が用いられ、洋画よろしく対訳字幕が表示された。


CVを務める竹内絢子女史は、今作のメイン脚本を担当する小柳啓伍氏が軍事考証で参加した『ゴジラS.P』にも金原さとみ役で出演している。


尚、原典で登場したカナン星人は全員女性であったが、ハービーは上記の通り中の人は女性であるものの、一人称が「僕」かつ全体的に中性的な言動が目立つため、過去作品と同じケースボクっ娘かの判別が難しい上、現時点で公式からの補足もないため実態が明らかになっていない。


今回アースガロンはカナン星人に操られてブレーザーと戦う、宇宙船が真っ二つになって撃破される最期などは、原典へのオマージュと思われる。


武器の光線銃はウルトラマンジードAIBのアスタナージ・ガンの流用と思われる。


また、田口清隆監督がコインランドリーの常連客役でカメオ出演している。その際、半裸のヤスノブと遭遇してしまい、引き気味に去って行った。

ハービーのスーツアクターを務めた岡部氏は、ULTRAMANREGULOSではインストラクターフォロス前作ではプロフェッサー・ギベルスと、同年で公開された作品全てで宇宙人キャラクターを演じている。


名前は、アイザック・アシモフの短編集『われはロボット』に収録されている短編『うそつき』に登場する嘘吐きロボット・ハービーから。

なお相方のカナン星人・ロビーについても同書収録の短編『ロビイ』にて、同名の子守りロボットが登場している。


ゲント役の蕨野友也氏は、今回の話を(身近な物を大事にする事を学ばせてくれる回。無論、物だけでなく人も)とコメントしている。

ある意味では、ハービーが語った「機械にも心がある」との訴えにも通ずるものがある……かもしれない。


関連項目

ウルトラマンブレーザー カナン星人

カナン星人ロビー


パワードダダ前々作にて似たような侵略作戦を行った敵。こちらも防衛チームロボットを操った(ただしこちらは無事だったアースガロンと違い、ロボットをスクラップにせざるを得ない事態になってしまった)。


液体生物(液体怪獣)アニメ作品に登場した存在で、同様の事態を起こした。


クリシスゴーストウルトラマンガイアに登場した存在。こちらは防衛組織コンピュータの乗っ取りを計った後、金属生命体(ウルトラマンガイア)の破片と融合し破壊活動を起こした。

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