あたしも名前を付けるわ 「ストーン・フリー」
あたしは… この「石の海」から自由になる…
概要
『ジョジョの奇妙な冒険』の第6部。「週刊少年ジャンプ」に1999年12月7日から2003年4月8日まで連載されていた。全17巻(64巻〜80巻)
今までのジョジョシリーズの集大成的な作品で、出会い・宿命といったテーマが強く出ており、雰囲気もきこれまで以上に暗くそう言った意味では第1部「ファントムブラッド」の頃に原点回帰している。
ストーリーとしては刑務所からの脱獄を描いており、いわゆる「閉鎖空間からの脱出ゲーム」がテーマである。この手のテーマは漫画作品でもよく見られるものの、単行本にして全17巻というボリュームを費やしたというのは極めて珍しい。舞台が限られた閉鎖空間である分、内容は濃厚に描かれている。もっとも、小さなスケールでおさまらないのはジョジョらしいところで、最終的には世界全体を巻き込む壮大な物語となる。
それまでに登場していたジョジョの登場人物が、深く物語に描かれているのもポイントで、 一世紀以上にも渡るDIOとジョースター家の因縁に1つの決着がつけられる。
また、ジョジョシリーズの中でも特に難解な作品であり、スタンドの能力も以前までと比べると複雑化している。
コミックスにおいて、部のサブタイトル「ストーンオーシャン」が明確に描かれており、「ジョジョの奇妙な冒険」の部分のロゴも変わっている。またシリーズ通巻(64巻〜80巻)の巻数は小さく併記されているだけで、ストーンオーシャンの巻数(1巻〜17巻)が大きく描かれており、それまでのコミックスのデザインがリニューアルされた。
また、前部を最後に同じ巻で部を跨ぐということが無くなり、部ごとに巻が完全に分かれるようになった。連載前には中期間の休載期間もあり、別の連載のような体裁をとっている(ただし、6部までは共通するシリーズにある旨の注釈が最初からついている)。
後の第7部スティール・ボール・ラン、第8部ジョジョリオンでも、部ごとにデザインがリニューアルされている。
ちなみに、登場人物の名前の多くはファッションブランドが元ネタになっている。
あらすじ
2011年10月28日アメリカ、空条徐倫は恋人の運転する車でのドライブ中、交通事故に遭遇する。そして弁護士と恋人に嵌められ、なんと15年の刑務所暮らしが確定、フロリダ州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所に収容されてしまう。
徐倫は父、承太郎から託されたペンダントによって覚醒したスタンド、ストーン・フリーを使い石の海(刑務所)から自由になるため戦うことを決意。しかし、彼女が収容されたのは空条承太郎をおびきよせる罠だった・・・。
主な登場人物
ジョジョシリーズ唯一の女性主人公。
ジョースター家の黄金の精神と承太郎から受け継いだタフな精神力、女性の暖かさを併せ持つ。
プッチ神父の野望を知り、ジョースター家とDIOの宿命の戦いに立ち向かってゆく。
徐倫の父。かつてDIOを倒した歴戦の戦士。DIOが見つけた天国へ行く方法を知りこれを封印した。
徐倫が護送中に知り合った女囚。スタンドを覚醒させたことを切っ掛けに仲間になった。
ジョジョ三大兄貴の一人だが、女である。
- フー・ファイターズ(F・F) / フー・ファイターズ
神父が生み出した新生物。徐倫との戦いを経て仲間となった。
普段は女囚エートロの死体を借りて生活している。日常知識に疎い。
収監されるまでの記憶を失っている男囚。神父が記憶のカギを握っていると知って徐倫の仲間となった。
名前も知らないのでスタンド名で呼ばれている。その正体は・・・。
あらゆるものを解体したい欲求を持つ男囚。浮気した恋人と浮気相手を「解体」した凶悪犯で常にウェザーが手綱を握っている。
徐倫に一目惚れして結婚するべく仲間となった。
刑務所でスタンドを使って生活している少年。ここで服役していた母親を神父に殺された過去を持つ。
彼と徐倫が出会ったところから徐倫の本当の戦いが始まった。
本作のラスボス。DIOの親友で、天国へ行く方法の実践とジョースター家との因縁を受け継いだ男。
天国へ行くためにはどんな犠牲も厭わず、しかもこれを悪いとは思っていないドス黒い悪。
物語の進行でスタンドが進化する。
その他の登場人物はストーンオーシャンの登場キャラクター一覧を参照
TVアニメ
様々な作中設定およびストーリー内容からアニメ化は難しいのでは? という意見もあったが、2021年4月4日にアニメ化が発表された。今作のアニメ化を以って同じ世界観のジョジョシリーズ一通りの映像化が実現する形になった。
これまでのアニメシリーズでは3部を除いて各部を2~3クールで放送していたが、配信タイアップとアニメ制作の負担軽減、原作ストックの都合(アニメ化発表当時の段階で未アニメ化は7部と未完結の8部のみ)もあり、同年12月にNetflixにて1~13話が全世界同時「先行」配信され、テレビでは翌年2022年の1月後から放送が開始されるという特異な分割クールの放送配信形式になっており、秋に14~24話、冬に25話〜最終話が同様の形式で配信、のちにTV放送された。
テレビ放送はTOKYOMX、MBS、BS11、AbemaTV、アニマックスにて放送。
NETFLIXが毎週世界および各国で高い視聴を記録する人気映画とシリーズのTOPリストを公開している公式ウェブサイト「Top 10 on Netflix」が更新され、日本のアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」がTV(Non-English)部門で世界8位にランクインした。
調査は11月29日〜12月5日で、「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」の総視聴時間は1398万時間で8位にランクイン。チリ、ブルガリア、フィンランド、香港、日本、台湾、タイの世界7か国でTOP10入りを果たした。
過去に日本のアニメがランクインすることはあったが、直近の事例、11月1日〜7日週:「鬼滅の刃」9位(視聴時間約794万時間)、11月22日〜28日:「EDENS ZERO: Season 1」9位(視聴時間約747万時間)と比べると桁が異なり反響の高さがうかがえる。
主題歌
オープニングテーマ(第1・第2クール)
「STONE OCEAN」(Episode 2 - Episode 24)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 河田貴央 / 編曲 - 家原正樹 / 歌 - ichigo from 岸田教団&THE明星ロケッツ
※Episode 12は効果音が付加されている。
※Episode 13以降(第2クール)はクレジットが手描きになった他、終盤の映像が徐倫が後ろに背中を向けている承太郎に抱きつく描写に変更。
※Episode 24は全てのクレジットがアニメーションに取り込まれた特殊演出版になっている。
オープニングテーマ(第3クール)
「Heaven’s falling down」(Episode 25 - Episode 38)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 菅野祐悟 / 歌 - sana (sajou no hana)
※Episode 38は特殊演出版。
エンディングテーマ(Episode 1 〜 37)
作詞・作曲 - Butler Bernard・Duffy Aimee Ann / 歌 - Duffy
エンディングテーマ(Episode 38)
「??????」
放送・配信時期
クール | 該当話 | Netflix | テレビ(最速) |
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1 | 1 ~ 12 | 2021年12月1日 | 2022年1月8日 ~ 3月26日 |
2 | 13 ~ 24 | 2022年9月1日 | 2022年10月8日 ~ 12月24日 |
3 | 25 ~ 38 | 2022年12月1日 | 2023年1月7日 ~ 4月8日 |
関連イラスト
関連動画
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もちろんあたしは星を見るわ… 星の光を見ていたい 決着ゥゥーーーッ!!
?????※最終回ネタバレ注意