『ひとりの囚人は壁を見ていた』……
『もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた』
あたしはどっちだ?
あそこに『骨』がある ホワイトスネイクに近づくためなら何だってやるぞ…
ドブ水だってすすってやるし 誰よりも強くなる…
もちろんあたしは星を見るわ…
父に会うまで…… 星の光を見ていたい
概要
ジョジョの奇妙な冒険:第6部「ストーンオーシャン」に登場する女性主人公・空条徐倫の台詞。これは彼女の『覚悟』を現した言葉。
この台詞が使われた場面は、空条徐倫の心の声であり、その時の状況はジョジョシリーズ屈指の熱い場面といっても過言ではない戦闘・肉弾戦での事。
引力にひかれるように黒幕の策略へ敢えて引き込まれていき、特別懲罰隔離房棟という孤立した状況で、誰かの助けを頼れないような厳しく熱い状況下でも、自問自答する事で自分を更に強く奮い立たせる徐倫。
本台詞「もちろんあたしは星を見るわ…」の前に、自分へ問いかけた囚人の話はアイルランドの牧師・FrederickLangbridge(フレデリック・ラングブリッジ、1840年代-1920年代)からの「A Cluster of Quiet Thoughts(不滅の詩)」より引用した詩と思われる(第1部でも、1部の二人の主人公と重ね合わせるように引用されていた)。
屈服しそうになる囚人の話に自身の状況を照らし合わせて、己の『覚悟』と『願望』を再び信じて進み、苦闘の末、激闘へ決着をつけることができた。
この時の『覚悟』は今回だけでなく、その前後でも発揮されている。改めて空条徐倫という女性の強さと凄みを象徴する場面だったといえよう。
余談
本台詞「もちろんあたしは星を見るわ…」が使われた戦闘は、かなり厳しく熱い肉弾戦(ファイトクラブ)であり、見ているだけで読者も痛く感じるような痛々しい攻防が描かれている。「相手の目とかに紐を…」や「足の爪に紐を…」と、書いてる読んでるだけでも痛くなってしまうようなアレコレ。
それらが苦手な方は、それでも読み進めたい『覚悟』をもって立ち向かう事を勧める。
関連項目
オレは自分の『信じられる道』を歩いていたい!・・・前章(第5部)に登場するブローノ・ブチャラティの台詞。彼の『覚悟』と『願望』が現れた言動。因みに、番外編にてブチャラティと徐倫は共演した事がある。
覚悟はいいか?オレはできてる・・・徐倫のように敵へブチャラティがみせた『覚悟』の言動。
星の光を見ていたい・・・本台詞の後に徐倫が自問自答した『願望』の精神