「大魔王様!我々は金銀財宝を集め、大魔王様のために鬼ヶ島ランドを築きます!」
概要
第38話「モオ〜ッ嫌な牛!」に登場する妖怪軍団に与する妖怪の1体。
原典の牛鬼が鬼の顔をした牛のような姿なのに対し、現代ではまるで西部劇のガンマンを思わせる服装に身を包んだ、牛の獣人と言うべき姿を持つ。当然ながら腰には武器であり、自身の能力の要となる銃を、ホルスターに提げて携帯している。
加えて昔は本人曰く、「人間を突き飛ばすしか能のない妖怪」だったが、現代では後述の能力から「妖怪ライフルマン」を自称している。
その能力は武器である銃から自身の遺伝子が込められた弾丸を放ち、撃たれた者を牛鬼人間に変えてしまうという物。劇中ではそうやって大量に作り出した牛鬼人間に金銀財宝を強奪させ、それ等で「鬼ヶ島ランド」なる御殿の建設を目論んだ。
戦闘では銃で攻撃して来る他、牛らしく頭突きで攻撃して来る。また、闘牛よろしく「赤い物を見ると興奮する」性質があり、こうなると頭の角が伸びて電撃を発するようになるうえ、連動して牛鬼人間も活性化してしまう。
活躍
ジープに乗って街中に出現し、人々を追い回しては自らの遺伝子入りの銃弾を撃ち込むことで、次々と牛鬼人間に変えて行く。そして牛鬼人間となった犠牲者達は「東亜銀行」を襲撃し、金銀財宝を略奪した。奪った金品を元手に「鬼ヶ島ランド」の建設を大魔王に宣言すると、当人も「素晴らしいぞ!世界征服を成し遂げた暁には、その鬼ヶ島ランドで遊び暮らそうぞ!」と太鼓判を押す始末であった。
渉と愛の母親をライフルで狙撃して牛鬼人間に変えると同時に、牛鬼人間達が「寿宝」なる宝石店で宝石を強奪しているところにカクレンジャーが駆けつける。
この時は牛鬼人間を妖怪と勘違いしたニンジャマンが襲い掛かり、それをカクレンジャーが制止するという一幕もあった。
その後、ジープで走り回っているところにローラースケートを駆り、ガンマン姿のジライヤが登場。
決闘を挑まれ交戦すると、持ち前の銃の腕で相手を追い詰める。止めを刺そうとしたところにニンジャマンが加勢に現れるも、ジライヤと一悶着を起こした為、隙に乗じてニンジャマンに頭突きを繰り出し、その場は撤退。
その後、改めてガンマン姿のジライヤに勝負を挑まれ、西部劇らしく一騎打ちの早撃ち対決を行うも敗北してしまう。
だが、サスケ達がスーパー変化した際にレッドの赤い姿を見て興奮状態に陥り暴走。
他の三人には目もくれずニンジャレッドを執拗に攻撃し、重傷を負わせ戦闘不能に追い込んだ。
やがて牛鬼人間と共に沖ノ島を占領すると、三度出現したニンジャマンと交戦。
しかし、ジライヤから赤い物を見ると暴走するという性質を聞いていたニンジャマンは、赤いマントによる闘牛士戦法で応戦。
結果、猪突猛進状態に陥ったウシオニはまんまと突撃をいなされ続けて手玉に取られ、最後には足を引っかけられて転倒したところにニンジャソードの三連撃を受け、そのまま投げ飛ばされたところにカクレンジャーボールの直撃を受けて敗北を喫した。
直後に妖怪エネルギーの落雷を浴びて巨大化すると、ニンジャマンとの巨大戦に移行。
妖怪エネルギーの影響か赤い物に興奮する性質を克服し、闘牛士戦法を呆気なく破る。が、ここで調子に乗って「青二才」と言ったことで案の定サムライマンへの変身を許す羽目になる。
サムライジャベリンで攻撃するサムライマンをライフルの銃撃で圧倒するウシオニだったが、隠大将軍の参戦で形勢が逆転。
最期は鉄拳ゴッドフィニッシュとサムライジャベリンの攻撃を同時に叩き込まれ「モォ~嫌!!」という断末魔と共に爆発四散した。
ウシオニが倒されると同時に、牛鬼人間にされた人々も元に戻った。
余談
尚、本編では赤い物を見て興奮していたが、現実の牛はそもそも赤と言う色を識別出来ない為にそんな事は有り得ない。牛がそう言う風に見えるのは、あくまで闘牛士の赤いマントが揺れる様子に反応しているだけである為、誤解しないように。
声を演じた今西氏は『バトルフィーバーJ』のシンゾウ怪人以来、15年振りにスーパー戦隊シリーズの怪人の声を演じる事となった。続く第47話にも俳優としてゲスト出演しているが、2000年8月に亡くなった為、今作が最後の特撮出演となってしまった。
関連タグ
忍者戦隊カクレンジャー 妖怪軍団 妖怪(カクレンジャー) 牛鬼 ガンマン
冥獣人ベヒモスのベルダン、臨獣バッファロー拳ギュウヤ:赤い物を見ると興奮する癖がある牛繋がりの後輩怪人達。
ゴズナグモ:『侍戦隊シンケンジャー』に登場する牛鬼繋がりの後輩怪人。
トウギュウワルド:『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場する闘牛モチーフの後輩怪人。人間を猛牛人間にしてしまう点も共通。
牛鬼(魔化魍):『仮面ライダーディケイド』に登場する牛鬼繋がりのライダー怪人。