概要
ただし、平成第10作『仮面ライダーディケイド』や『仮面戦隊ゴライダー(平成第18作『仮面ライダーエグゼイド』のスピンオフ)および平成第20作『仮面ライダージオウ』とは分岐した世界となっており、言うなれば、「あの衝撃の最終回から繋がっているかもしれない、未来の可能性」の一つである。
他にもTVドラマ版『剣』の「ある時点」からTV本編とは異なるIFへと分岐した劇場版も存在する。
舞台は西暦2304年、記憶を失った剣崎一真が大海原を漂う"方舟"にたどり着いたところから始まる。
世界観
本作は原作から300年後の未来を描いており、地球温暖化などの影響で荒廃し、地表の殆どが海に沈んだ世界となっている。
貧富の差は増大し、残り少ない人類の居住区の1つである南極の「天蓋都市」では提督と呼ばれる統率者が人々を支配している。
大半の民衆は提督を中心とした一握りの上流階級のためにカースト制度の下で牛馬の如く働かされている。
3代目提督の命令により、提督に反旗を翻した一族は囚人島と呼ばれる監獄島に投獄されるか"方舟"と呼ばれる巨大客船に押し込まれて南極から追放され、今なお海を漂っている。
剣崎がたどり着いたのも、そんな方舟の中の一つであった。
登場人物
4人の仮面ライダー
- ケンザキ:仮面ライダーブレイドに変身する青年。なぜか記憶喪失の状態で漂流しているところを発見される。その正体は300年の時を生きる不老不死の生命体ブレイド・ジョーカーであり、暴走するとブレイドからブレイド・ジョーカーに変身してしまう。
- ハジメ:仮面ライダーカリスに変身する青年。天蓋都市のスラムの介護施設で働く。
- タチハラ:仮面ライダーギャレンに変身する能力を得た脱獄囚。勿論橘朔也ソックリである。もとは海賊だったが、提督に捕らえられ囚人島に送られていた。
- サツキ:仮面ライダーレンゲルに変身する能力を得たガーディアンの隊長。身寄りがない幼少期に提督に引き取られ、彼を兄のように慕っていた。勿論上城睦月にソックリである。
方舟
ドブネズミ団
- トウゴ:剣崎を拾った少年。13歳。コジロウの話す「仮面ライダーの物語」が大好き。
- タクホ:ドブネズミ団のリーダー格の少年。ドブネズミ団の中でも最年長。
- リキヤ:レンに惚れている少年。やや短気。
- レン:美少女。15歳。タクホのことが好き。
- ダイとメイ:小さい子供たち。
その他
- コジロウ:仮面ライダーの物語を描いている青年。世界最後の作家。
- 船長:方舟の船長。責任感の強い性格。
天蓋都市
- 提督:天蓋都市を支配する13代目の提督。美貌の青年で、顔の右側にある腫瘍を前髪で隠している。
- ガーディアン:提督を守護する兵士。
- アズミ:サツキの幼馴染の女性。反提督ゲリラに所属している。
囚人島
- サエコ:タチハラを「くん」付けで呼ぶ、囚人島の医務室の職員。ギャレンバックルを代々守っていた一族の末裔。
- スミオ:タチハラと仲の悪い海賊。刺青が特徴。
- キダ:スミオの部下。
アンデッド
本作に登場するアンデッドは、トランプと同じ4つのスートではなく陸海空の3種に分かれており、同種のアンデッドが大量に存在していたり(作中でダークローチに喩えられた)倒しても封印できず消滅するなど、TVシリーズに登場するアンデッドとは特徴が大きく異なっている。
そのため、作中でも前回のアンデッドとの戦い(要するにTVシリーズの出来事)について知識のある人物が本作に登場するアンデッドとの違いに戸惑うという場面が度々描かれている。
オリジナルフォーム
- ギャレンの最強形態/レンゲルの最強形態
終盤のとあるシーンにて登場。ブレイドがキングフォーム、カリスがワイルドカリスに変身する中、二人はこの形態へと進化したと語られている。地の文で最強形態とわざわざ銘打っている為、ジャックフォームになったとは考えづらく、恐らくはキングフォームではないかと推測されるが、その具体的な姿や能力、正式名称については一切言及されていない。
レンゲルの武器はダガーという事になっている。(レンゲルラウザーのダガーモードの事であろうか?)
ちなみに、2024年10月の20th Anniversary STAGEまではレンゲルの最強形態が登場した唯一の媒体であった。(S.I.C. HEROSAGAでもジャックフォームに留まっている)
余談
原作『剣』と異なり、カタカナのブレイドが正式な書名になっている。
ギャレンの色は基本的に褐色と表現されている。