ブラックキュレム
ぶらっくきゅれむ
「バリィバキュロムッ!!」
概要
『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』より登場したキュレムのフォルムチェンジ(正確に言えば吸収合体形態)。
キュレムに「いでんしのくさび」という特別などうぐを使うことでゼクロムを吸収し、この姿となる。このときにゼクロムはいったん失われるが、もう一度「いでんしのくさび」を使うことで元に戻る。
デザインもキュレムとゼクロムの合体だと分かるようになっており、上半身の右半分にゼクロム、左半分にキュレムの特徴が見られる。 ゼクロムのデザインコンセプトを受け継いでか、屈強な両腕や肩部・胸部のゴツゴツとした逞しい筋肉が目立ち、腰回りは装飾が少なくスッキリしているなど、上半身に重心が寄っている男性的な印象の強いシルエットとなっている。合体という響きからでんきタイプが入ってると間違われたりするが、あくまでタイプはドラゴン/こおりである。
理想を司るゼクロムを吸収したことによって「未来に実現するポケモンと人間の理想の世界」を見通すようになり、それを守るために電気と氷のエネルギーを操る力を振るうといわれている。
なお、性格、個体値、色違いなどの情報はキュレムのものを参照し、ゼクロムの情報は一切反映されない。これは対になるホワイトキュレムも同様。
ゲームにおけるブラックキュレム
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
125 | 170 | 100 | 120 | 90 | 95 | 700 |
2つのポケモンが1つになって出来たポケモンだけあり、高い種族値を誇る。特にゼクロム同様物理攻撃力が非常に優れており、その種族値はなんと170もある。物理が強力なグラードンやレジギガスをも上回り、メガシンカやゲンシカイキを含めてもメガガブリアスと並んで全ポケモン中第7位タイである。
その他のステータスはおおむねキュレムのものを受け継いでおり、とくこうが下がった以外、ほぼ同じ。
この形態になることでこおりタイプの専用技「フリーズボルト」を習得できる。威力はこおりタイプ最強技「ふぶき」を上回る140。まれに相手を「まひ」にする追加効果があり、物理氷技という点を見れば「つららおとし」の90、「つららばり」5回ヒット時の25×5を更新する数値とも言える。
非常に強力な技であるが、発動に2ターンかかる関係でまともに使うには「パワフルハーブ」が必須な上にブラックキュレム自体が他の物理こおり技を覚えないというのが悩みといえる。
さらに、ゼクロムを取り込んだ証として「クロスサンダー」も使用できる。
カイオーガやホウオウ・ルギアに大ダメージを与えられるA170からの物理でんき技であるのだが、一致技では無くなった関係で強化アイテム無しだと耐久無振りでも落とせず、持たせると今度は「フリーズボルト」がまともに使えないという惜しい状態になってしまう。
ただしこおり・ドラゴンであるためみずとでんきが半減、こおりが1倍であり、おまけに第7世代からは「ぜったいれいど」も無効のため対カイオーガの受け出しは比較的安定する。
『BW』のソフトの相手と対戦をする場合、相手側からは「キュレムのすがた」として表示される(ステータスはブラックキュレムのままである)。
『ポケモン剣盾』ではDLCに先んじて2020年2月にガラル地方に連れて行けるようになった。
そして何とキュレムが「りゅうのまい」「つららばり」を新たに習得した。これで懸案の物理こおり技不足が多少解消されただけでなくダイマックスで威力130にしてぶつけることができ、念願の積み技も手に入れたことで中途なすばやさを補えるようになった。
役割破壊またはダイマックス時のこうげき上昇用としてかくとう技の「ボディプレス」も獲得し、総じて非常に強化されたと言える。
代わりに「フリーズボルト」が要らない子になってしまったが……
『ポケモンSV』ではでんきテラスタルすることで、「クロスサンダー」をタイプ一致で撃てるようになった。さらには「いかさまダイス」が追加されたことで、「つららばり」「スケイルショット」が使いやすくなっている。
上記の電気テラスタルをすることで、苦手な鋼タイプの前でも「りゅうのまい」を積み一気に畳み掛けることも可能。さらには天候の仕様変更で雪状態であればこおりタイプのキュレムは防御が上がるのでより積みやすくなっている。
レギュレーションGにおいて、これらの性能や天敵のザシアンの弱体化から注目されているポケモンの一匹であった。
ただしブリジュラスに対しては、「じきゅうりょく」を「テラボルテージ」でも無効化出来ず防御を爆上してしまうことになるため注意。
しかし実際にレギュレーションGが始まると型が1つしか無いが故に一点読み行動される事で苦境に立たされることとなった。