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切り裂きジャックの編集履歴

2024-11-11 14:00:20 バージョン

切り裂きジャック

きりさきじゃっく

「切り裂きジャック」とはイギリスに実在した連続殺人鬼。英名はジャック・ザ・リッパー(Jack the Ripper)。なお『ジャック』とは海外では姓名不明の男性につける俗称である。

概要

おそらく世界で最も有名なシリアルキラー(連続殺人犯)の1人。


1888年イギリスロンドンに出没し、8月末から11月初頭の約2ヶ月の間に中年の売春婦ばかり5人を殺害。

犯行の手口はメスのような刃物で喉を掻き切って殺害した後、身体をバラバラにしてその一部を取り去ると極めて残酷なものであり、更に3件目の殺人直前、新聞に自身の犯行声明文を投書して世間の注目を集めた。また、死体への傷は左から右へ付けられており、左利きまたは両利きだと考えられている。


一連の行動は『劇場型犯罪(世間を演劇の観客に見立てて行われる犯罪)』の元祖と評され、犯行現場であったロンドンの下町イースト・エンドホワイトチャペルを恐怖に陥れた。

彼が行ったとされる犯行は5件だが関係を疑われる事件も多く、それらも同一犯の犯行と仮定すれば、約8人から20人を殺害していると言われる。

模倣犯による犯行と思われる事件も多く発生している。


被害者

1888年8月31日(金) - メアリー・アン・ニコルズ(42歳)

1888年9月8日(土) - アーニー・チャップマン(47歳)

1888年9月30日(日) - エリザベス・ストライド(44歳)

1888年9月30日(日) - キャサリン・エドウッズ(43歳)

1888年11月9日(金) - メアリー・ジェイン・ケリー(25歳)


犯人

これだけ猟奇的な事件にもかかわらず、3件目の殺人以外は一切目撃証言が無く、捜査は難航を極めた。

犯人は凶器や切り方の関係上、医者が最も疑われた(新紀元社が出版した書籍『悪魔事典』によると、“1888年12月に投身自殺した医師、モンタギュー・ドルーイットの名が第一候補にあがっていた” との記載がある)が、その嫌疑は神経症患者から王室関係者まで極めて広範に及んだ。一時期は女性説も持ち上がり『切り裂きジル』と呼ばれていた時分もあった。

また、〈切り裂きジャック〉の呼称が定着する以前は『鋭利な刃物=剃刀』の図式 により、靴職人も疑われた経緯から〈レザーエプロン〉とも呼ばれていた。

3・4件目(前述の2件は同日に起きた)の犯行現場近くでユダヤ人迫害を非難する落書きが見つかったため、ユダヤ人説も有力視されていた。もっとも、この落書きは民衆のユダヤ人差別の悪化を恐れた警官によって消されている。


ロンドン市警とスコットランドヤードの威信を賭けた捜査にもかかわらず、最終的に事件は公式に迷宮入りした。

近年の文献や法医学による検証で、犯人は別件も含めて既に逮捕されていた精神障害の医者や理容師であった説も有力視されるようになったが、事件発生より一世紀以上たった今尚も真相は不明である。

彼の存在は半ば都市伝説と化し、多くの小説や映画などで好まれる題材となった。

ちなみに、彼が登場する少し前にロンドンを騒がせた犯罪者で〈バネ足ジャック〉なる存在もいるが、こちらはより人間離れしていて、都市伝説もしくは妖怪じみた話が伝わっている(また〈バネ足ジャック〉が起こした犯罪自体は、大きくても傷害罪止まりであるとされる)。


事件をモチーフにした作品

映画


ドラマ

漫画



アニメ

  • 逃走中グレートミッション
    • 『ロンドンステージ』にて起きた事件の一つとして登場。その正体はその後と同じ一連の事件の全ての元凶にして真犯人によって作られた『モンスター胚』を埋め込まれて頭がカボチャの炎の怪物ジャック・オ・ランタンに変えられた一般人男性であった。

ゲーム



小説



余談

  • ちなみに画家のフィンセント・ファン・ゴッホも1888年12月に自分の耳を切り落とす事件を起こしており、時期が近かったせいか「ゴッホが切り裂きジャックなのではないか?」との噂が流れたらしい(ゴーギャンの回想録でも「(ゴッホが)カミソリ片手に突っ込んできた」との記載があったり、退院後に近隣住民から “多くの人を恐怖させている精神異常者” として何度も警察や精神病院に訴えがあった模様)。

関連イラスト

タグとしてはジャック・ザ・リッパーが多い。

切り裂きジャック切り裂きジャック

センシティブな作品


関連タグ

ジャック・ザ・リッパー

殺人鬼 シリアルキラー 殺人事件

R-18G

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