定義
災害と言えば地震や水害などの自然災害がイメージされがちであるが、人間の過失や悪意が原因となった火災や交通事故などは人災、仕事中の事故などは労働災害とも呼ばれる。
「災害対策基本法」においては「暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、崖崩れ、土石流、高潮、地震、津波、噴火、地すべりその他の異常な自然現象又は大規模な火事若しくは爆発その他その及ぼす被害の程度においてこれらに類する政令で定める原因により生ずる被害」と定義されている。
影響
災害を受けた地域(被災地)では電気・ガス・水道といったライフラインが破壊され、衛生や治安が悪化しがちである。道路や線路・港といった交通インフラが破壊・寸断された場合は、支援や復興にも大きな影響を及ぼす。早期の避難により直接の人的被害が発生しなかった場合であっても、食料や水が不足し日常生活に支障が生じたり、産業などが大きな打撃を受ける。現代ではサプライチェーンがグローバル化しているため、特定の地域の災害の影響が世界に及ぶこともある。
助けたいからと無闇に現場へ急行すれば大渋滞を引き起こし互いに身動きが取れなくなる、ライフラインや物流を失った被災地においてはボランティアの衣食住の保証もできないといった複雑な問題もある。便乗した詐欺やデマなども出現するため、根拠がないものを拡散してはいけない。
潤滑な復興のため、支援物資には内容物・数量・賞味期限などを書くといった一手間も必要となる。