ウルトラマン列伝
うるとらまんれつでん
ウルトラマン列伝
概要
2011年から放送がスタートしたTV番組。ウルトラシリーズ45周年を記念し、過去のシリーズから人気エピソードをピックアップし、新撮映像を交えて放送する再編集番組。完全な新作でこそないものの、再放送でないウルトラシリーズは『ウルトラマンメビウス』以来となる。当初は3クールの予定であったが、人気に応える形で倍以上に延長を果たし、それまで最長だった『ウルトラマンコスモス』を追い抜いてシリーズ最長寿番組となった。
2013年に一旦幕を閉じ、その次の週から『新ウルトラマン列伝』と改めてスタートした。
内容
基本的には上記のように、ピックアップしたエピソードの冒頭とラストに解説を兼ねた新撮映像を足したもの(時間調整のため、本編から多少カットすることも)。これを中心に、1つのテーマに絞って複数の作品をまとめた総集編や、映画作品の分割放送もある。なお、TVシリーズの作品は基本的に画面のサイズが列伝と異なるため、サイドパネルが表示される。
新撮映像には番組のナビゲーターが登場し、放送するエピソードのあらすじの紹介とまとめを行う。ナビゲーターは、当時最新のウルトラ戦士だったウルトラマンゼロが主に担当。ほかにも、ピックアップされたエピソードに合わせたキャラがナビゲートすることも。
なお、第1話でTVシリーズの歴代の戦士を一斉に紹介したが、ウルトラマンネクサス(ピックアップし辛い)、ウルトラマン80(不明)、ウルトラマンメビウス(権利の問題)がいなかった。この3人については、総集編の放送や放送期間の延長により出番を得ている。
また、後述の『ウルトラゼロファイト』や公開していた『ウルトラマンサーガ』の内容とも連動しており、それぞれの前日譚や後日談を兼ねることも。
- 主な放送スタイル
- ピックアップ:過去作から人気エピソードを取り上げて紹介する。この番組の主なスタイル。
- ウルトラゼロファイト:8月から9月、そして12月から3月にかけて、番組のラストと次回予告の間に3分間放送されたミニ番組。タイトルはウルトラファイトのオマージュだが、こちらはゼロを主役とした連続アクションドラマ。
- 総集編:1つの作品から連続した内容を一本化したり、似たような展開・テーマのエピソードをまとめたもの。ピックアップよりも新撮シーンがやや多いほか、放送当時と異なるBGMを追加したりなどかなり手が加えられる、本作の目玉の1つ。また、公開間近・真っ最中の映画に合わせた連動編も。
- 分割放送:映画作品やOVなど、30分で収まらない作品は複数に分けて放送する。ストーリーを違和感なく枠内に収める必要があるためかなり調整がやや強引なこともあり、20分足らずで次週に続いたり引きが今一つだったりすることも。カットされる場面も多くなる。その分新撮映像も増え、作品に合わせたナビーゲーターが登場することも。
- 楽曲
シリーズ内では、使われた楽曲が1つの番組としてはかなり多い。OPは6曲用意されたほか、歌詞が2番に変更された場合も。
ナビゲーター・ゲストキャラ
新撮パートで顔見せしているだけの場合は除外
ご存じウルトラセブンの息子。やたらハイテンションになったり、ノリ突込みをするなどコミカルな解説から、シリアスな説明までこなしている。ほぼ全話で登場したが、『ゼロファイト』の展開に合わせて登場しなかったことも。
こちらもご存じ宇宙警備隊隊長。ゼロとともにナビゲートするほか、『メビウス&6兄弟』では単独でナビを行った。
それぞれ『ウルトラマンコスモス』と『ウルトラマンダイナ』の主人公。映画『ウルトラマンサーガ』に登場することにちなんで出演。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』の主人公。ゼロとたびたび共闘していることもあり、登場作品である『ウルトラ銀河伝説』でナビゲートを担当した。
『キラーザビートスター』の分割放送で登場。ナビゲート……するのだが、基本的にフリーダムでゼロがツッコミに回る。グレンは最終回でも登場。仲間思いの一面を見せた。
『ウルトラマンガイア』の主人公とその戦友。『ティガ・ダイナ&ガイア』の分割放送に我夢が単独で、『ガイア』15周年記念特集にコンビで登場。我夢はXIGの制服を着用。藤宮も本編を意識した衣装を着ていた。
メイン回のピックアップ(レオは『メビウス』でのゲスト出演回)で登場、ゼロと訓練を兼ねた模擬戦を行う。
- タイニーバルタン
『ウルトラマンマックス』からの登場。もともと『マックス』のバルタン星人登場編のキャラクター。
ご存じべリアル陛下とその部下たち。『ゼロファイト』での戦いの後の彼らで、電波怪獣ビーコンの力で番組を2度もジャックした。とにかくコミカル。ゼロたちに負けず劣らずフリーダム。ジャタールは忘れられてた。
新ウルトラマン列伝
内容
『ギンガ』の放送以外は基本的に旧『列伝』と変わらないが、ギンガが主役ということもあってか、放送内容に合わせてナビゲーターは毎回変わる。
- 主な放送スタイル
- ウルトラマンギンガ:『メビウス』以来の地上波完全新作。『新列伝』の枠で放送されるほか、展開はやや特殊。7月から8月にかけて前半6話、9月の劇場スペシャルを挟み、11月から12月にかけての後半、そして翌年の春の劇場スペシャルで構成される。
- 総集編:『ギンガ』に登場した怪獣や、劇場スペシャルに出てくる暴君怪獣タイラントの特集など、『ギンガ』に密接にかかわる内容が多い。
- ピックアップ:形態はこれまで通りだが、これも『ギンガ』登場キャラにちなんだものが選ばれている。
- 大怪獣ラッシュ:『ゼロファイト』と同じくミニ番組。新たに展開される筐体ゲーム「大怪獣ラッシュ」のCGアニメーション。
- 楽曲
『ギンガ』の主題歌も兼ねていることも。
- 『Legend of Galaxy~銀河の覇者~』:全体のOP。高見沢氏と宮野氏のコラボ。『ギンガ』前半終了後は歌詞が2番に。次クール突入時に再度歌詞が一番に
- 『Starlight』:『ギンガ』のED。担当はコラボユニットウルトラ超特急。『ネクサス』以来のエンディングテーマとなる
ナビゲーター・ゲストキャラ
『ギンガ』の主人公とウルトラマンナンバーシックス。基本的に、タロウがヒカルを指導する形になる。第1話では仲間も顔見せしている。
闇の勢力のエージェント。バルキー星人は『ギンガ』で撃破された後の時系列で、1人反省会を開く。劇場スペシャルでも前半のナビを行った。イカルス星人は異次元空間からウルトラ戦士たちを見張り、イカイカ言っている。
アナザーアースにてナビゲートを行う……が、その掛け合いはもはや漫才。
第1話で、地球人とウルトラ戦士の出会いを振り返る。キャストは本人。豪華である。
タイラント特集の冒頭でギンガと戦闘。
- スパークドールズ劇団
『ギンガ』にて登場したブラックキング他、ヒカルが所持する人形たち。『ギンガ』にて「スパークドールズ劇場」を担当しているが、その拡大版として登場した。怪獣たち(ついでに戦ったウルトラ戦士)について解説したほか、新列伝内にて新たにドラゴリーが参加した。ウルトラ戦士に対しては、基本的にビビっている。
取り扱われた作品
『新列伝』の段階で、既存のウルトラシリーズ作品はほとんど一度はピックアップされているほか、ウルトラシリーズ以外からもピックアップがあった。
以下、放送内で映像が使われた作品を列挙する。
『ウルトラQ』(総天然色)
『ウルトラマン』(本人出演)
『ウルトラセブン』(平成セブン含む、本人出演)
『ウルトラマンA』
『ウルトラマンタロウ』(『ウルトラマン物語』含む)
『ウルトラマンレオ』
『ザ☆ウルトラマン』
『ウルトラマン80』
『ウルトラマンティガ』(FINAL ODYSSEY・超8兄弟、OV含む)
『ウルトラマンダイナ』(T&D含む、本人出演)
『ウルトラマンガイア』(TDG含む、本人出演)
『ウルトラマンコスモス』(映画は1と2放送済み)
『ウルトラマンネクサス』(ULTRAMAN含む、連続物のためピックアップし辛く、主に総集編で放送)
『ウルトラマンメビウス』(&6兄弟・外伝含む、TVシリーズは『列伝』時点では権利がまだTBSにあったため、登場が遅れた)
『大怪獣バトル』シリーズ(銀河伝説含む)
『ウルトラマンゼロ』シリーズ(べリアル帝国・OV含む)
『ウルトラマンサーガ』(当作の未公開映像が放送された)
『ジャンボーグA』
『ミラーマン』
『ファイヤーマン』